なぜ軽自動車のナンバーは黄色?普通車と同じ白ではない理由とは

軽自動車 ナンバープレート

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軽自動車のナンバープレートが黄色であることは広く知られていますが、なぜ黄色なのか疑問を抱いたことはないでしょうか。

軽自動車であることは車検証を見れば判別ができるため、普通車と同じ白色のナンバーでも不自由は無いと思う方も多いかもしれません。

これには、高速道路の制限速度と料金所での精算に理由がありました。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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軽自動車と普通自動車を見分けるため
現在では白色のナンバープレートも存在

軽自動車と普通自動車を見分けるため

軽自動車のナンバープレートが黄色い理由は、軽自動車と普通(小型)自動車を一瞬で見分ける必要があったためです。

これは、2000年の9月まで規定されていた、高速道路における速度制限の違いによるものです。

高速道路では、大型貨物車やトレーラーを除く自動車の法定速度は標識や標示で基本的に制限速度が100キロと定められています。さらに、一部では上限が120キロまで引き上げられ、逆に80キロに制限されている区間も存在しています。

現在では軽自動車と普通(小型)自動車の速度制限は一律です。ですが、2000年の9月以前は軽自動車の制限速度は80キロとなっていました。そのため、速度違反を取り締まる際、その車両が軽自動車であるか否かを瞬時に判断するため、軽自動車には黄色のナンバープレートが採用されたというのが大きな理由のようです。
また、ETCの普及が進んだ現代でこそ、料金所での料金精算はほぼ自動で行われますが、ETC普及以前は料金所で係員が1台ずつ料金の精算を行っていました。

普通自動車と軽自動車は高速道路の料金に違いがあるため、係員が車の判別を瞬時に行い、スムーズに精算ができるようにしたものであるとも言われています。

現在では白色のナンバープレートも存在

現在では白色のナンバープレートをつけた軽自動車も存在しています。日本国内でイベントが開催された際、記念として特別仕様のナンバープレートが国土交通省より発行されたために、軽自動車でも白色のナンバープレートを装着することができたのです。

これまでイベント仕様のナンバーが発行されたのは、ラグビーワールドカップと東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の2大会です。特別仕様のナンバープレートは、特別なデザイン入りのものや白色のナンバープレートがラインナップしていたために、軽自動車でも白色のナンバープレートを装着することができたのです。

また、ご当地ナンバーという特別なナンバープレートも存在しており、それぞれ地域や自治体ごとに、特色のあるデザインのナンバープレートを発行しています。一定額の寄付や交付金を支払えば、誰でもナンバーの色を変更できるため、軽自動車でも白ナンバーを装着している車が増えています。
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