走行中にペットが窓から「こんにちは」…かわいいけど実は違反?

犬

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前を走っている車の窓から、ペットが顔を覗かせているのを見かけたことはないでしょうか。

見ている分にはとても可愛らしく見えるものですが、実は大変危険なことなのです。

場合によっては取り締まりの対象となってしまう可能性も

ペットが原因で事故を起こしたり、取り締まられたりしないために、ドライバーが気を付けるべきこととは何でしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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ドライバーが取り締まりを受けるケースも
安全にペットとドライブを楽しむために

ドライバーが取り締まりを受けるケースも

車の中でペットをドライバーの膝に乗せて運転していたり、ペットが車の窓から顔を出したまま走っているなど自由にさせていると、ドライバーが取り締まりを受けてしまう可能性があります。

実は、道路交通法の第55条第2項に抵触する恐れがあるのです。

この項は、積載物の乗車もしくは積載方法に関して定めたものであり、「車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後車鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載して車両を運転してはならない。」と厳密に定めています。

つまり、ペットが走行中の車の窓から顔を出している状態は、運転手の視野もしくは装置の操作を妨げており、安全に走行できる状態ではないと判断される場合があるのです。

安全にペットとドライブを楽しむために

ペットが原因で重大な事故が発生しないようにするため、ペットを車に乗せる場合はしっかりと対策をしなければなりません。

手軽な方法として考えられるのが、箱型のハウスにペットを入れた状態で車に乗せることでしょう。ラゲッジなどにハウス自体をベルトで固定することで、万が一事故が起こった場合にも、ペットが投げ出されるのを防いでくれます。

その他では、ペット用のハーネスを装着すること、ペット用のドライブボックスを座席に固定すること等が考えられます。

現在では、オプションとして各自動車メーカーがペット用のアクセサリーを充実させているため、そちらを購入する方法を検討しても良いかもしれません。

車内でのペットの動きを制限するのは、大切な命を守るためにも、重要なことです。我が家のペットは大人しいからと油断せず、しっかりと対策をしましょう。
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