お酒を飲んでから何時間経てば酒気帯び運転じゃなくなる?

飲酒運転

「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。」という言葉がありますが、みなさんはお酒を飲んだ後、どのくらい時間をあけてから運転しますか

警視庁によると、2020年中の飲酒運転による交通事故件数は2,522件で、そのうち死亡事故件数は159件とされています。

年々減少の傾向があるとはいえ、飲酒運転がいまだに多く存在しているのもまた事実です。では、アルコールは何時間で抜けるのでしょうか?どこからが酒気帯び運転なのでしょうか?

Chapter
「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。」では安全に運転できるのはいつ?

「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな。」では安全に運転できるのはいつ?

飲酒運転には、「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類あります。

酒気帯び運転は、アルコール検知器によって「呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15ミリグラム以上」で運転していた場合に適用されます。

酒酔い運転は、ふらついていたり、ろれつが回っていないなどの、正常な状態でないと判断された時に適用されるものです。つまり、測定時にアルコール濃度が基準値以下であっても適用される可能性があります。

では、どの程度の時間が経てば飲酒運転にならないのでしょうか。

結論から言うと、アルコールの代謝には個人差があり、性別やその日の体調、睡眠時間によっても左右されるため、明確な線引きはありません。

公益社団法人アルコール健康医学協会によると、「体重約60kgの成人男性で、1単位(ビール中びん1本、日本酒1合、焼酎0.6合)のアルコールが体内から消えるまでに約3~4時間。2単位では、約6~7時間、3単位では、約9~10時間、4単位では、約12~13時間かかる」とされています。もちろん、飲酒した量だけ代謝に時間がかかります。

しかし、この基準はあくまで参考値に過ぎません。前述したように、「アルコールの代謝には個人差があり、性別やその日の体調、睡眠時間によっても左右されるため、明確な線引きはない」ということを忘れてはいけません。場合によっては、参考値の2〜3倍の時間がかかることもあります。

あわせて、同協会により「アルコールは肝臓で約90%代謝され、残りの約10%は呼気や汗、尿として排出されますが、この割合は入浴や運動をしても変わらない」ということも示されています。

したがって、アルコールの代謝は待つしか術がないため、お酒を飲み過ぎた翌日は運転はしてはいけません。飲酒後は、最低でも24時間は運転を控えるようにしましょう。

飲酒運転は、極めて危険な行為です。「少ししか飲んでないから大丈夫」「酔っ払っても自分なら運転できる」という考え自体が、アルコールによる注意力、判断力の低下を意味しているのです。飲酒運転をしないのはもちろん、しようとしている人がいたら止めるべきでしょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道