マスタングの歴史・エンジン|2015マスタングのV8とエコブーストを聞き比べ

フォード マスタング

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フォードが発表したニューモデル、2015マスタング。

今回は搭載エンジンが直列4気筒のエコブーストとV8の2タイプがあります。低燃料のエコブーストの搭載はフォード初で、同社が発表した1960年代のポニーカーと比較される存在になっています。今回はこれらのエンジン音を比較してみたいと思います。
Chapter
爆発的大ヒットを記録した初代マスタング
3代目マスタングは直線を意識したデザインに
日本に輸入された4代目マスタング
50周年!2015マスタングが登場
エンジンはダウンサイジングも採用
「人工的な」エンジン音への抵抗
エコブーストとGT、どちらを選ぶ

爆発的大ヒットを記録した初代マスタング

1964年、ニューヨーク万国博覧会でお披露目されたのが初代マスタングです。

初代から現行マスタングまで2ドア4or5シーターを採用し続けています。マスタングという車名は「野生の馬」を意味していますが、第二次世界大戦時のアメリカの戦闘機、ノースアメリカンP-51マスタングから由来しているとも言われています。

初代マスタングの開発コンセプトは「所有することそのものがファッショナブルで、楽しい走りを持ち合わせたコンパクトな2ドア」というものでした。この持論を掲げてのマスタングの開発・設計は、当時のアメリカの若者のニーズにしっかりとマッチし、アメリカに限らず、世界自動車産業の歴史に残る大ヒットを記録します。

なんと販売台数が年平均58万台以上という驚異的な記録を打ち立てました。

初代マスタングが大きなブームを巻き起こした最大要因は若者の心をしっかりと掴んだマーケティング戦略によるものでした。確かに、初代マスタングは50年前のクルマですが、現在でもかっこいいと思えるデザインです。

マスタングのリアデザインは1967年モデルで変更となり、流れるようなボディデザインに。このリアデザインは、初代マスタングのあらゆるパーツの中において、最高のデザインと評されています。

3代目マスタングは直線を意識したデザインに

初代マスタングから1969年のビッグマイナーチェンジ、そして2代目マスタングを経て生まれたのがこの3代目マスタングです。

マスタングで初めてターボエンジンが搭載されたモデルとなります。3代目マスタングが登場した1979年当時の流行に沿って、直線が際立つデザインを採用しています。

マスタングの大きな魅力の一つであった”コンバーチブル”が10年ぶりに復活したのも3代目マスタングです。前年に復活したV8エンジンの搭載と合わせてアメリカ中で話題を呼びました。

3代目マスタング開発においてフォードが重視したのは”走り”です。排ガス規制の影響でスポーツカー人気が下火だった当時、スポーツカーの復権を狙って開発されれました。ターボエンジン導入やV8エンジンの復活もその一環ですが、エクステリアもスポーティーなイメージへと変更が施されました。

日本に輸入された4代目マスタング

日本にも輸入された94年式の4代目マスタング。廉価モデルは200万円台で購入可能だったこともあり注目を浴びました。

97年には50台限定でコブラが日本に導入されるなど、当時のフォードは日本市場を強く意識していました。

ボディデザインが以前の直線形のデザインから丸みを帯びたデザインに変更されました。このデザインは初代マスタングをモチーフに考案されたとされています。丸みを帯びたボディデザインを採用することで安全性を高めています。

50周年!2015マスタングが登場

現在この新しいマスタングはアメリカを主戦場にしていますが、フォードジャパンは50周年を記念し日本への導入を決定。

この2015年モデルのマスタングは、2015年ワールドカーオブザイヤーにもノミネートされています。

50年という節目を迎えたアメリカンスペシャルクーペの王道”マスタング”。2015年後半にはマスタング史上初となる右ハンドルも導入されます。このシンプルな格好よさに魅了される方も多いのではないでしょうか。

エンジンはダウンサイジングも採用

この2015マスタングに搭載されたエンジンには、2.3Lの直列4気筒直噴ターボ"エコブースト"が追加されていました。

マスタングと言えば、V6、V8エンジンが今までの主流でしたが、近年の流行に沿ってダウンサイジングしています。ダウンサイジングが図られてはいますが、力強い走りが可能、また環境性能に配慮された設計になっているとのこと。

では、このV8エンジンとエコブーストエンジンの音にはどのような違いがあるのでしょうか。実際に聞き比べてみましょう!

マスタングGT(V8搭載)エンジン音

まずはマスタングGTのV8エンジン音。

マスタングエコブースト(直列4気筒搭載)エンジン音

続いて、マスタングエコブーストのエンジン音。


いかがでしたでしょうか。

実は、エコブーストの方はアクティブ・ノイズ・コントロールというサウンドシステムが搭載され、これによりエンジン音からノイズがカットされ、さらに別の音が重ね合わされています。

これにより、車内に響く音は新型マスタングのイメージを体現した洗練された音になるというのが、フォードの狙いのようです。

「人工的な」エンジン音への抵抗

しかし、加工されたエンジン音を聞かされることに抵抗を感じても、オーディオと連動したシステムのために、この機能をオフにはできません。もしくは、カーラジオなどのオーディオ機能を諦めなければならなくなります。

さらに、オーディオに手を加えればエンジン音も変わってしまうことになります。

実際にオーディオのヒューズを引き抜いて、この加工されたエンジン音の仕組みに気付いた人のツイートが話題となるなど、フォードの趣向に対する反応が早くも起こっているようです。

エコブーストとGT、どちらを選ぶ

エコブーストは低排気が特徴で、フォードはそのプロモーションを積極的に行っています。

ただ、排気量の多い車種が好まれるアメリカやオーストラリアでは、V8エンジン搭載のGTの方が多く売れるのでは?と見られています。アメリカでは2014年4月17日に販売が開始された最新型マスタングですが、日本での発売はまだ先の模様。

あなたのお好みはどちらですか?エンジン音も含めて検討してみてください。
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