初代のオマージュが色濃く残る!マスタングのエクステリアを徹底解説

マスタング 2015年式 西川撮影

50年以上の歴史を誇るマスタング。

7代目となる現行モデルはそれまでのマスタングのイメージを色濃く残しながらも、全体的なイメージは現代風のデザインに上手く仕立てられています。

そんなマスタングのエクステリアをチェックしていきましょう。

写真・文:西川昇吾/車両協力:BUBU横浜

Chapter
初代をオマージュしつつモダナイズに
マスタングのフロントデザイン
マスタングのサイドデザイン
マスタングのリアデザイン
カッコで乗るのもアリと思わせる唯一無二のデザイン

初代をオマージュしつつモダナイズに

モダンなデザイン処理されつつも、一目見てアメリカンマッスルカーと分かる往年のアメリカンスポーツの雰囲気を持つマスタング。

FRスポーツカーの王道と言えるロングノーズ&ショートデッキのスタイル、トランクまで続く武骨なブリスターフェンダーのライン、マスタング伝統の逆スラントのフロントノーズと3連リアコンビネーションランプなどエクステリアデザインの基本的な要素は初代マスタングのイメージを踏襲しています。

しかしながらヘッドライトやコンビネーションランプの細部のデザイン処理など細かな部分で現代テイストを取り入れています。7代目マスタングのエクステリアデザインは初代マスタングとアメリカンマッスルカーのイメージを上手くモダナイズしているのです。

マスタングのフロントデザイン

マスタングのアイコンマークとも言えるギャロッピングホースがセンターに堂々と掲げられた巨大なフロントグリルは、市販車としてはとても大きな開口部を持ちます。それだけ冷却性能に力を入れているということでしょうが、一目見ただけで巨大なエンジンが搭載されていることを意識させる印象を受けます。

そしてこのマスタングに最も現代的なテイストを与えているアイテムと言えるヘッドライト。車体サイズの割には小さめのサイズが今どきのモデルの雰囲気を演出するのに一役買っています。また、ライト内側の縦形状のドライビングライトは現代的な印象を与えると共に、初代モデルのルーバーをオマージュしたデザインとなっています。

そして何と言ってもマスタングらしさを表現しているのが、逆スラントしたノーズラインです。空力に重きを置いたヨーロッパや日本のスポーツカーとは異なり「カッコよさ」「マスタングらしさ」というデザイン性も大切にしたフォードのこだわりがエクステリアで最も表れているポイントと言えるでしょう。

マスタングのサイドデザイン

サイドから見てみるとロングノーズ&ショートデッキ、全体的に角ばったスタイル、武骨なブリスターフェンダーなど古典的なアメリカンマッスルを彷彿させるスタイルになっているのが見て取れます。また、しっかりとトランクルームが確保されているスタイルになっているのも特徴的なポイントと言えるでしょう。

元々のマスタングの生い立ちを考えるとスポーツカーというよりはGTカーとしてのキャラクターが強く、一般的なモデルと比べて高性能であることは必要とされましたが、荷物が積めるなどといった実用性も必要とされていました。そのキャラクターが現れているのがこのサイドビューからはうかがえます。

マスタングのリアデザイン

リア周りでまず印象的なのがマスタングの伝統とも言える3連コンビネーションランプです。流行にとらわれることなく、マスタングのアイデンティティをしっかりとキープしているのがリアデザインからもはっきりと伝わってきます。

また、リアデザインで特徴的と言えるのがその武骨さでしょう。近年のスポーツカーは曲線を多用したスマートで洗練されたデザインが多くなっています。

しかし、マスタングのリアデザインはそんなトレンドを無視するかの如く、分厚く角ばっていて「洗練」や「スマート」といった言葉からは無縁の印象を受けます。

カッコで乗るのもアリと思わせる唯一無二のデザイン

見れば見るほど他にはないアイデンティティを強く感じるマスタングのエクステリアデザイン。アメリカンマッスルのイメージと歴代モデルを上手くオマージュしつつも、現代テイストを盛り込んだそのデザインはアメ車好きに好意的に受け入れられ、アメ車を知らない人からすれば新鮮に見えることでしょう。

トレンドや性能だけにとらわれることなく、唯一無二のカッコよさを貫き通すマスタング。そのエクステリアデザインは、クルマ好きならば「カッコだけで乗る」というのもアリだと思わせる現代のスポーツカー市場の中では魅力的なデザインを持つ存在と言えます。

西川 昇吾|にしかわ しょうご

1997年生まれ。富士スピードウェイ近隣で生まれ育ち、大学で自動車に関する学習をする傍ら、自動車ライターとしての活動を始める。過去にはコミュニティFMのモータースポーツコーナーにてレギュラー出演経験あり。「書くこと、喋ることで自動車やモータースポーツの面白さを伝える」を目標とし、様々なジャンルのライティングや企画に挑戦中。

西川 昇吾
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