老舗メーカー「ユピテル」のドラレコ開発こだわりポイント

ユピテル 取材画像

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2009年に最初のドライブレコーダーを発売して以来、さまざまなタイプのドラレコを世に送り出してきたユピテルですが、開発にあたって重要視されてきたのは『ユーザーを第一に考える』ということでした。

ユピテルがどんなところにこだわりドラレコを開発してきたのか?マーケティング部の庄司孝平さんにお話を伺ってきました。

メーカーの開発ポイントを知ることで、ドラレコ選びでチェックするべき箇所も見えてきます。

CarMe編集部

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ドラレコは過酷な環境下で安定した性能を発揮させなければならない!?
基本性能の高さはもちろん見えないところにもユピテルのこだわりがある

ドラレコは過酷な環境下で安定した性能を発揮させなければならない!?

まずはじめにドラレコの開発に際して、もっとも苦労するポイントを教えてください。

ユピテル庄司さん「まずこれはドラレコに限ったはなしではないのですが、自動車の車内で使う製品は、振動、温度、ホコリなど、一般家庭で使われるものとは比べものにならない環境にさらされています。

ドラレコに関しては、振動のほかに高温や低温下での動作確認を行っています

フロントガラスに貼り付けられるドラレコは、直射日光にさらされると同時に、車内温度は夏場70℃オーバーになるともいわれます。さらに、走行中に窓を開けたり、ときには砂利道を走ったりと、とても過酷な環境で仕事をすることになります。

そこで機械がフリーズしたり、システムが暴走するようでは製品として世に送り出すことはできません。そんな厳しい条件をクリアしたものだけが、製品化されているというわけですね。
ユピテル庄司さん「ほとんどのドラレコは本体をフロントガラスに取り付けるわけですが、運転時の視界の妨げにならないよう筐体はできるだけ小さくしたい。ところが狭い空間にカメラや録画システムを押し込めば、システムの発熱によって温度が上がりやすくなります。小さな筐体でかつ温度を上げない作りには、弊社のノウハウが活かされています

筐体内部の温度上昇を防ぐには、筐体に通気孔を設けることで解決できそうなのですが、今度はホコリが侵入しやすくなるので、小さな筐体でもいかに内部の温度上昇が防げるかがメーカーのウデの見せどころになるといいます。

余談ですが、スマートフォンをドラレコ代わりに使えるアプリもありますが、車内の環境を考えると、肝心なところで録画できていなかった!なんてこともあるので、スマホをドラレコ代わりに使うことはやめたほうが良さそうです。

そのほかにユピテルのドラレコには、どのようなこだわりがあるのでしょうか?

基本性能の高さはもちろん見えないところにもユピテルのこだわりがある

ユピテル庄司さん「鮮明な録画画像もドラレコには重要な要素です。たとえば同じ200画素を謳った製品であっても、コンピュータで再生してみると、再生画像に違いがあることに気づくでしょう。

当て逃げなどをドラレコの映像で確認する場合、画像が鮮明なほうが相手のナンバーも読み取りやすくなるので、そういった部分でもこだわって開発しています」

夜間でも鮮明な映像が残せるSTARVIS技術(ソニーがセキュリティカメラ用途CMOSセンサー用に開発)やHDRは、撮影条件が変わっても鮮明な映像を録画するための積極的に採用。
とはいえ撮影画像の鮮明さは、コンピュータ画面で再生してはじめて分かるもので、ユーザーが比較確認するすべはありません。それでも再生画像にこだわるのは、ユピテルが“自社製品を選んでくれたユーザーの安全と安心を第一に考えているからなのです。このユーザー第一の考え方は、生産でも活かされています。

ユピテル庄司さん「ユピテルの製品は、ほとんどが海外の工場で生産されています。海外の工場で生産するのは、なにより販売価格を抑えることが理由です

某スマートフォンも生産拠点が中国にあることは有名なハナシ。品質コントロールをしっかりすれば、アジア圏でも品質は担保できることはいまや日本人の多くが認めるところでしょう。ユピテルでは、国内生産でいたずらに販売価格を引き上げるよりも、安価で性能の高い製品をユーザーに届けることを優先しています。

また記録媒体であるSDカードの定期的なフォーマットを不要としたり、使用中のカードがなんらかの問題で不具合があれば即座に知らせる機能なども、ユーザーの安全安心のため。あくまでもユーザー目線で製品が開発されているというワケなのです。
ネットでは、海外のドラレコをそのまま販売するケースも見受けられますが、録画映像が粗かったり、夜間や暗い場所でほとんど撮影できていない、最悪の場合は取り付けた翌日に動かなくなるというトラブルが発生しているそうです。

事故やトラブルが発生したときにこそ活躍してほしいドラレコ。それだけに、動作不良はもってものほか、そのうえでつねに鮮明な画像が残されていることが重要ですね。そういった点からもユピテルのドラレコは、あらゆる点で満足の行く性能を実現していると言えそうです。
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