アバルト 124スパイダーのシートアレンジを徹底解説|後部座席の倒し方は?(CBA-NF2EK/ABA-NF2EK)

アバルト 124スパイダー

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2016年に日本で発売されたアバルト 124スパイダー(CBA-NF2EK/ABA-NF2EK型)。

2020年に生産を終了しましたが、その力強い走りや細部までこだわったデザインから人気のクルマでした。

今回は、そんな124スパイダーのシートアレンジや、シート周りの特徴に迫っていきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
アバルト 124スパイダーはどんなクルマ?
アバルト 124スパイダーのシートアレンジ性能をチェック!
アバルト 124スパイダーのシート周りの特徴は?
アバルト 124スパイダーはカスタマイズプログラムを展開していた!

アバルト 124スパイダーはどんなクルマ?

シートアレンジを詳しく紹介する前に、まずは124スパイダーがどのようなクルマか見ていきましょう。

124スパイダーは、世界で最も多く生産されたライトウェイスポーツカーとして2000年5月にギネスブックに認定されたマツダ ロードスターのアーキテクチャーをベースとしたオープンスポーツカーです。

加えて、1970年代にラリーフィールドを席巻した「アバルト 124 スパイダー ラリー」へのオマージュという特徴も持っています。

124スパイダーはすでに生産を終了しているものの、エクステリア(外装)、インテリア(内装)、サスペンションパワートレインなどにアバルトならではのこだわりが見受けられ、未だ根強い人気を集めているクルマといえるでしょう。

2ドアの2シーターである124スパイダーは、あらゆる路面で最大限のトルクを路面へと伝えるFR(後輪駆動)を採用。

また、ボディーサイズは全長4,060mm×全幅1,740mm×全高1,240mmであり、ダイレクト感を楽しめるショートストロークの6速マニュアルトランスミッションと、パドルシフトでエンジンの魅力を堪能できる6速オートマトランスミッションを設定しました。

車両重量はマニュアル車で1,130kg、オートマ車で1,150kgで、軽量かつコンパクトな車体も魅力といえます。

さらに124スパイダーでは、前後50:50の最適な重量配分として優れた操縦性を実現しています。

コンパクトかつ軽量でありながらパワフルな1.4L マルチエア4気筒ターボエンジンを搭載しており、自然吸気の1.5L SKYACTIV-Gを搭載したロードスターよりも、パワーやトルク、加速に優れているのです。

最高出力は125kW(170PS)/5,500rpm、最高トルクは250Nm(25.5kgm)/2,500rpmで、0-100km/hを6.8秒で加速します。

燃費はJC08モードでマニュアル車では13.8km/L 、オートマ車では12.0km/L を実現しました。

そしてボディーカラーには、レッド、ホワイト、メタリックブルー、パールホワイトの4色をラインアップしています。

アバルト 124スパイダーのシートアレンジ性能をチェック!

続いて、124スパイダーのシートアレンジや、シートの乗り心地について詳しく見ていきましょう。

まず、運転席、座面前側のみではありますが、「高さ調整式シート」を採用している点に注目。

オープンスポーツカーのため大きなシート調整はできませんが、「高さ調整式シート」により高さを細やかに調整し、自分の体に合った乗り心地を体験できるでしょう。

ヘッドレスト一体型のスポーツシートを採用しているため、身体をしっかりとホールドできるのも魅力です。

加えて温度調節式シートヒーターも装備しており、寒い季節でも快適にドライブを楽しめること間違いありません。

また、往年の欧州スポーツカーのインテリアに採用されているイタリア製のアルカンターラで仕立てられたブラックのシートを標準搭載しており、鮮やかなレッドのステッチやアバルトのロゴでドレスアップ。

滑らかな手触りなど、素材としての機能性と美しさを最高レベルにまで高めたアルカンターラが、ハイクオリティなドライビングを予感させてくれるでしょう。

こうした標準装備に加えて、レッドもしくはブラックのオールレザーシートを124スパイダーではオプション選択でき、クルマの質感をより一層高めてくれます。

アバルト 124スパイダーのシート周りの特徴は?

シートアレンジやシートの乗り心地に迫ったところで、続いて124スパイダーのシート周りの特徴を紹介します。

124スパイダーのインテリアは、ドライバーがクルマのあらゆる動きを感じ取れるよう、できる限り後方に低くセッティングされているのが特徴です。

これにより、地を這うような視界を体験できるほか、臨場感あふれるドライブを楽しむことができるでしょう。

また、124スパイダーはインテリアの高級感にもこだわりました。

レザーシフトノブを採用しているほか、メーターフード、アームレスト、シフトブーツ、パーキングブレーキブーツ、インパネではレザーインテリアを設定していることがその例として挙げられます。

レッドステッチをあしらったレザーステアリングホイールは握り心地が良く、快適なドライブを楽しませてくれるのです。

オプションではありますが、アルカンターラを使用した多数のオプションがラインアップされているのも124スパイダーの魅力のひとつでしょう。

たとえば「ロアダッシュボード アルカンターラ」はインテリア全体をアップグレードしてくれるほか、 コックピットをより力強く見せる「メーターフード アルカンターラ」や、サソリのロゴがアバルトらしさを醸し出す「コンソールリッド アルカンターラ」も設定されています。

シフトやブレーキの操作部分にこだわった、「シフトブーツ アルカンターラ」や「パーキングブレーキレバーブーツ アルカンターラ」などのオプションが揃っているのもポイントです。

さらに、ここまで紹介したロアダッシュボード、メーターフード、コンソールリッド、シフトブーツ、パーキングレバーブーツがセットになった「アルカンターラ インテリアキット」もラインアップ。

その他にも、アバルトらしさを主張するレッドと、インテリアをよりスポーティーに彩るブラックの2色から選べる「エアコンディション ルーバーベゼル」など、運転席と助手席から見えるインテリアにも細部までこだわりを見せています。

アバルト 124スパイダーはカスタマイズプログラムを展開していた!

実はアバルトは、2019年8月1日〜9月23日の約2ヶ月間の期間限定で、 124スパイダーのカスタマイズプログラム「MAKE YOUR SPIDER」を展開していました。

現在はすでにサービスを終了していますが、中古車選びという観点からは参考になるかもしれません。

このカスタマイズプログラムは、「ボディーカラー」「シート&パッケージ オプション」「アクセサリー」がセットになったものです。

ボディーカラーは、標準車でラインアップされているレッド、ホワイト、メタリックブルー、パールホワイトに加え、シルバーとブラックを追加で設定されています。

シート&パッケージ オプションでは、「レザーシート/ナビゲーションパッケージ」「レザーシート/ナビゲーション/オーディオパッケージ」「RECAROシート/ナビゲーションパッケージ」の3種類を展開。

このカスタマイズ設定により、レザー/アルカンターラとフルレザー、世界で最も有名なシートメーカーのひとつであるRECARO社製のレザー/アルカンターラの3つのタイプからシートを選択できるようになりました。

中でも注目すべき点は、カスタマイズパターンの多さでしょう。

トランスミッション、ボディーカラー、シート&パッケージ オプションの組み合わせだけでも全68通りあり、これにオプション品を追加すれば、さらに多くの組み合わせから選択できるのです。

124スパイダーから展開されているオプション品のなかでも、スポーツカーとしての魅力をさらに高めてくれるのが、ハイパフォーマンスエキゾーストシステム「レコードモンツァ」。

レコードモンツァは、排圧によりバルブが開くことで内側の2本のパイプにも排気ガスが導かれ、スポーティーで刺激的なサウンドを奏でると同時に、中回転域でのレスポンスが向上するという仕組みです。

これにより、アバルトがこだわるエキゾーストサウンドがより魅力的に演出されるようになります。

その他にも、左右のサスペンションを連結させ、ねじり剛性を高めることで、コーナーでのハンドリングを向上させる「ストラットタワーバー」もオプションに設定しました。

標準装備のストラットタワーバーを取り外して装着する必要はありますが、アルミニウム製アバルトロゴプレート付きのこのオプションを装着すれば、ボンネットを開くたびにカスタマイズする所有欲に満たされるでしょう。

また、ルーフオープン時の風の巻き込みを低減してくれる「ウインドスクリーン」を装着すれば、スポーツカーとしての走りを存分に楽しめます。

さらに、ブライトシルバー仕上げの高級感溢れる「フロントピラーバーベゼル シルバー」や、リアビューをより印象づける「シートバックピラー バーベゼル シルバー」も注目に値します。

こうした幅広い選択肢をもとに、自分好みのクルマに乗れるのも124スパイダーの魅力といえそうです。
ここまで、124スパイダーのシートアレンジやシート周りの特徴について詳しく紹介しました。

細やかなシートアレンジができるのが特徴的な124スパイダーは、ヘッドレスト一体型のスポーツシートや温度調節式シートヒーターも採用しているので、一年を通して快適なドライブを楽しめるのです。

シート周りには高級感のあるインテリアを採用しているほか、自分好みにクルマを仕上げられるカスタマイズプログラムも展開していた点も踏まえて、クルマを選ぶ際の判断材料にしてみるのも良いかもしれません。
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