2代目スズキ ハスラーの安全装備・運転支援システムを徹底解説【プロ解説】
更新日:2024.09.09
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2020年に発売されたスズキ ハスラー(MR52S/MR92S型)は、全グレードにステレオカメラによるデュアルカメラサポートを核とした運転支援システムを採用しています。ここでは、そんな2代目ハスラーに搭載された運転支援システムについて、プロのジャーナリストが解説します。
文・写真/萩原 文博
文・写真/萩原 文博
- Chapter
- 2代目になって進化した安全装備の数々
- 夜間の歩行者も見つけるデュアルカメラサポート
- 後退時の事故を防ぐ後退時ブレーキサポート
- 障害物を検知して事故を回避する誤発進抑制機能
- 後退時のうっかりミスをカバー。後方誤発進抑制機能
- 車線はみ出しをブザーで教える車線逸脱警報機能
- コンピュータが運転動作を監視しする。ふらつき警報機能
- メーター内に標識を表示する標識認識機能
- 前のクルマの発進を教えてくれる先行車発進お知らせ機能
- ヘッドライトのハイ/ロー切り替えを自動で行うハイビームアシスト
- ロングドライブで使えるターボ車だけの装備
- ステアリング操作をサポートする車線逸脱抑制機能
- 全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール
- 狭い道や車庫入れで重宝する全方位モニター用カメラは全車オプション設定
2代目になって進化した安全装備の数々
夜間の歩行者も見つけるデュアルカメラサポート
デュアルカメラサポ−トは、フロントガラス内に設置されたステレオカメラによって前方の車両や歩行者を検知し、衝突のおそれがあれば音や表示によってドライバーに警告を行い、衝突の可能性が高まるとシステムがブレーキを作動させる装備です。
その間、ブレーキをドライバーが操作すると踏力をアシスト。ブレーキを操作できなかったり、操作が遅れた場合は、衝突の可能性が高まったとシステムが判断して、強い制動力で衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。夜間の歩行者も検知します
その間、ブレーキをドライバーが操作すると踏力をアシスト。ブレーキを操作できなかったり、操作が遅れた場合は、衝突の可能性が高まったとシステムが判断して、強い制動力で衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。夜間の歩行者も検知します
後退時の事故を防ぐ後退時ブレーキサポート
後退時ブレーキサポートは、後退時に衝突被害軽減ブレーキを作動させる機能です。
リアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで後方の障害物との距離を測り、4段階のブザー音で接近をドライバーに伝えて、後方の障害物との衝突の可能性が高まると自動でブレーキをかけて、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。
リアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで後方の障害物との距離を測り、4段階のブザー音で接近をドライバーに伝えて、後方の障害物との衝突の可能性が高まると自動でブレーキをかけて、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図ります。
障害物を検知して事故を回避する誤発進抑制機能
誤発進抑制機能は、ペダルの踏み間違いによる急発進を回避します。
前方に壁などのある駐車場などで、シフトをDなどの位置でアクセルペダルを強く踏み込むと、最長約5秒間エンジン出力を自動的に抑制。急発進・急加速による衝突回避に貢献します。
前方に壁などのある駐車場などで、シフトをDなどの位置でアクセルペダルを強く踏み込むと、最長約5秒間エンジン出力を自動的に抑制。急発進・急加速による衝突回避に貢献します。
後退時のうっかりミスをカバー。後方誤発進抑制機能
後方誤発進抑制機能は、車両の後方に障害物があるにも関わらず、シフトをR(後退)の位置でアクセルペダルを強く踏み込んだときに、エンジン出力を自動的に抑制して、急な後退を防止します。
ドライバーのうっかり誤操作による衝突回避に効果があります。
ドライバーのうっかり誤操作による衝突回避に効果があります。
車線はみ出しをブザーで教える車線逸脱警報機能
車線逸脱警報機能は、車線をはみ出さないように警報でサポートする機能です。
走行中にステレオカメラで左右の区画線を検知して進路を予測。ドライバーの前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促します。
走行中にステレオカメラで左右の区画線を検知して進路を予測。ドライバーの前方不注意などで車線をはみ出しそうになると、ブザー音などの警報によってドライバーに注意を促します。
コンピュータが運転動作を監視しする。ふらつき警報機能
ふらつき警報機能は、走行中、ステレオカメラが左右の区画線を検知して、自車の走行パターンを計測。そのときに蛇行するなど、システムが“ふらつき”と判断したときに、ブザー音などの警報によってドライバーに注意をうながします。
メーター内に標識を表示する標識認識機能
標識認識機能は、走行中にステレオカメラが認識した、最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止、車両進入禁止などの標識をメーター内に表示してドライバーに知らせます。
前のクルマの発進を教えてくれる先行車発進お知らせ機能
先行車発進お知らせ機能は、停車中、前のクルマが発進して約4m以上離れても停車し続けると、ブザー音やメーター内の表示によってドライバーに先行車の発進を知らせます。
ヘッドライトのハイ/ロー切り替えを自動で行うハイビームアシスト
ヘッドライトをハイビームにして走行中、前方に対向車や先行車がいたり、街中などの明るい場所を走行すると自動でロービームに切り替え。
対向車や先行車がいなくなったり、郊外で周辺が暗くなると自動でハイビームに戻します。
対向車や先行車がいなくなったり、郊外で周辺が暗くなると自動でハイビームに戻します。
ロングドライブで使えるターボ車だけの装備
ステアリング操作をサポートする車線逸脱抑制機能
走行中、車線逸脱の可能性が高いとシステムが判断した場合にドライバーに車線逸脱方向へのステアリング操作をうながし、車両を車線の内側に戻すように支援する機能が、車線逸脱抑制機能です。ターボエンジン搭載車にのみ設定されています。
全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール
アダプティブクルーズコントロール(ACC)は、高速道路などで車間距離を保ちながら、自動的に加速・減速そして停止までサポートします。
高速道路での長距離運転や渋滞走行時の発進・停止を頻繁に繰り返す渋滞などで威力を発揮し、ドライバーの負担を軽減します。この機能はターボエンジン車のみ設定されています。
高速道路での長距離運転や渋滞走行時の発進・停止を頻繁に繰り返す渋滞などで威力を発揮し、ドライバーの負担を軽減します。この機能はターボエンジン車のみ設定されています。
狭い道や車庫入れで重宝する全方位モニター用カメラは全車オプション設定
オプション設定されている全方位モニター用カメラ機能は、クルマの前後左右4つのカメラを設置。全方位モニター付ナビ装着車もしくは販売店オプションのナビを装着すると、車両を真上からみたような映像を映し出すことが可能となります。
見通しの悪い場所で人などが近づいてくるとドライバーに知らせる左右確認サポート機能も装備しています。
見通しの悪い場所で人などが近づいてくるとドライバーに知らせる左右確認サポート機能も装備しています。
幅広いユーザーが使うことを考えて、さまざまな運転支援システムが充実した2代目ハスラー。ターボ車には、車線逸脱抑制機能やアダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)も標準装備するなど、軽自動車でもトップレベルの充実した性能を備えています。