フォルクスワーゲン 7代目ゴルフの特別仕様車を一挙紹介！

特別仕様車を詳しく紹介する前に、まずはゴルフとはどのようなクルマなのか見ていきましょう。

ゴルフは、ゴルフ(TSIトレンドライン、TSIコンフォートライン、TSIハイライン)、ゴルフ GTI、ゴルフ GTE、ゴルフ Rのグレードをラインアップしています。

最先端テクノロジーを惜しみなく投入することで、環境性能と運転する楽しさをこれまで以上の次元で両立しているのです。

また、衝突時の自動ドアロック解除機能や、複数のエアバッグや横滑りを防ぐ先進の電子制御システムESP、燃料供給カット機能など、さまざまな安全装備を搭載しているのも魅力。

さらに、生産の効率化のため、「MQB」と呼ばれる次世代モジュールコンセプトも導入しました。

シートやパワートレイン、インフォテインメントシステムなどを全面的に見直すことで、車両全体で最大100kg軽量化しながらも、基本性能を大幅に向上させているのです。

そんなゴルフは発売以来、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2013」や「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2013」などを受賞しており、あらゆる視点から安全性を追求し続けているクルマといえるでしょう。

ゴルフの特別仕様車として2019年6月に発売されたのが、「マイスター」シリーズです。

ゴルフ マイスター、ゴルフ ヴァリアント マイスター、ゴルフ オールトラック マイスターの3モデルを設定しました。

グレードは、ゴルフTSIハイライン マイスター、ゴルフTSIコンフォートライン マイスター、ゴルフヴァリアントTSIハイライン マイスター、ゴルフヴァリアントTSIコンフォートライン マイスター、ゴルフオールトラックTSI 4MOTIONマイスターの5つをラインアップしています。

マイスターシリーズでは、安全性と快適性を大幅に向上させました。

日本で2013年にゴルフの販売が開始されてから6年を経て誕生したこのクルマは、7代目ゴルフの集大成ともいわれています。

マイスターシリーズの安全性を向上させた具体的な標準装備として、「パークディスタンスコントロール(フロント/リア・前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能)」と「Park Assist(パークアシスト)」が挙げられるでしょう。

パークディスタンスコントロールは、センサーにより障害物を検知して警告音で知らせてくれるシステム。

障害物との距離や位置を表示して、駐車時の安全な操作をサポートしてくれるのです。

また、パークディスタンスコントロールで「後退時衝突軽減ブレーキ機能」をオンにすると、後退時に障害物に近づき衝突の恐れがある場合、自動的にブレーキを作動させて衝突を回避させたり、衝突の被害を軽減させたりできます。

パークアシストは、車庫入れや縦列駐車時に、駐車スペースの検出とステアリング操作を自動で行い、駐車をサポートしてくれるシステムのこと。

サポートしてくれるのは駐車時だけではありません。縦列駐車からの発進の際も、自動でステアリング操作を行い、発進をサポートしてくれるのです。

車両がすべての操作を自動で行うシステムではありませんが、ドライバーはガイドに従いアクセル、ブレーキ、シフト操作を行うため、駐車・発進時の負担が軽減すること間違いありません。

さらにハイラインでは、電動調整機構付きレザーシートを標準装備しました。

明るいベージュのレザーシートも新たに設定し、上質な室内空間を演出してくれるでしょう。

この他にもハイラインでは、デンマークのオーディオメーカーDynaudio社と共同開発したプレミアムサウンドシステムもオプションで選択可能となっています。

このサウンドシステムは、オールトラックTSI 4MOTIONマイスターにもレザーシートとのセットオプションで用意されており、快適な車内空間を演出してくれるのです。

マイスターシリーズは足元もしっかり固めており、オールトラック TSIは225/45R18タイヤ＋7.5J×18インチ専用アルミホイールを、それ以外のモデルは225/45R17タイヤ＋7.0J×17インチ専用アルミホイールを装備しているのも特徴といえるでしょう。

続いて、ゴルフの特別仕様車として2019年10月に販売開始された「GTI TCR」を見ていきましょう。

標準仕様のGTIの馬力は220PSですが、GTI TCRでは290PSを発揮する専用チューニングの2.0L TSIエンジンがパワフルな加速を実現します。

そして、電子制御油圧式フロントディファレンシャルロックがドライバーのイメージ通りの走りをサポートしてくれるでしょう。

加えて、アダプティブシャシーコントロール「DCC」も搭載しているのもポイント。

DCCとは、ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性を瞬時にコントロールする先進のサスペンションシステムです。

日常走行に適した「ノーマル」に加え、快適な乗り心地の「コンフォート」、俊敏性を高める「スポーツ」のモード切り替えができます。

これにより、あらゆる道で気持ちの良い走りが実現するでしょう。

また、GTI TCRでは、強力に高めたエンジンを心臓部として、GTI歴代最速を極めるための数々の特別装備を搭載しました。

特にこだわっているのがクルマのリア。

リアスタイル下部には、ボディ下面の整流効果を高める大型のディフューザーを装備しています。

左右から突き出すエキゾーストパイプは、世界最高峰のマフラーとも呼ばれるアクラポヴィッチのチタン製を採用しました。

モータースポーツで裏付けられた性能が、エンジンの高いパフォーマンスを支えてくれること間違いありません。

その他にも、テールランプには光が流れるように点滅するダイナミックインジケーターを装備したLEDダークテールランプを採用するなど、細やかなこだわりが垣間見えます。

GTI TCRでこだわっているのは、リアだけではありません。

標準仕様のGTIでは17インチのアルミホイールを採用していますが、TCRではマットブラック仕上げの19インチアルミホイールを装備し、足回りも強化しました。

ホイールを拡大させるとともに、ブレーキシステムではブレーキの放熱効果に配慮し、前後輪のすべてに大径のベンチレーテッドディスクを採用しています。

これにより、強大なエンジンパワーにふさわしい強力なストッピングパワーを実現したのです。

細部のデザインにもこだわっており、レッドカラーのブレーキキャリパーを装備し、フロント側には「GTI」のロゴを施しているのもポイント。

さらに、先進装備の数々を搭載したデジタルコックピットにより快適なドライブができる点が魅力です。

大型のデジタルメーターは、最新のインフォテインメントシステムと連動し、ナビのマップなど運転に必要なさまざまな情報が目の前に表示されます。

先進のデジタルメーターにより視線の移動が少なくなり、ドライブにより集中できる仕様になっているのです。

最後に、ゴルフの特別仕様車として2017年10月に発売された「Rパフォーマンス」を紹介。

R パフォーマンスは、専用に開発された数々の高機能装備が搭載されているのが特徴です。

たとえば、独自のチューニングが施された専用ブレーキングシステムや、アクラポヴィッチと共同開発したドライビングプロファイル機能と連動して音色が変化するチタンエキゾーストシステムを搭載しました。

標準仕様のRでは18インチのアルミホイールを装備していますが、R パフォーマンスでは1インチ拡大させています。

ブラックペイントされた10本スポークの19アルミホイールが、よりスポーティな足回りを演出してくれるでしょう。

扁平ワイドタイヤと大径ホイールの組み合わせにより、路面とのグリップ性能を高め、よりダイレクトなドライビングフィールを叶えてくれるのもこのホイールの特徴です。

また、フロントには、パフォーマンスブレーキングシステムを装備しています。

このシステムは、放熱性に優れたパーフォレイテッドブレーキディスクに、パフォーマンスブレーキパッドを組み合わせたもの。

これにより、サーキット走行などの過酷な環境下でも安定した制動力を発揮してくれます。

室内にはカーボン調のテクスチャーを施した専用レザーシートを採用しており、洗練された存在感を醸し出してくれるでしょう。

さらに、「Active Info Display」などの最先端のテクノロジーも装備しており、ハイパフォーマンスカーにふさわしい先進的なコックピットがドライバーを包み込んでくれます。

今回は、 7代目ゴルフの特別仕様車を一挙紹介しました。

7代目ゴルフには、力強い走りを追求した特別仕様車が用意されています。

どれも販売台数が限られているため、気になった方は中古車販売店をチェックしてみるのも良いかもしれません。