【プロ解説】フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のエンジンやミッション、パワートレーン等のスペックを徹底解説!!

ゴルフ7 TDI 萩原文博

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2020年には日本登場予定?のゴルフ8。その前に2012年より登場した現行型フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)をおさらいしておきましょう。今回は、エンジンやミッション、パワートレーンなどに注目し解説していきます。撮影車両はフォルクスワーゲン・ゴルフ TDI ハイライン・マイスターです。

文・会田肇/写真・萩原文博

会田 肇|あいだ はじめ

1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌編集者を経てフリーとなる。自動車系メディア等でカーナビをはじめとする分野を取材、執筆に従事する一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けている。日本自動車ジャーナリスト協会会員。デジタルカメラグランプリ審査員。

会田 肇
Chapter
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のエンジンスペックを解説
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のエンジンフィールを解説
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のハンドリングを解説

フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のエンジンスペックを解説

TDI車に搭載されるディーゼルエンジンは、EA288型の2.0L 直列4気筒ユニットとなります。

エンジンのスペックは以下のようになります。

最高出力110kW(150PS)/3500-4000rpm 
最大トルク340Nm/1750-3000rpm 
容積比16.2。

実はパサートTDIに搭載されるエンジンと同じ形式ですが、スペック上はかなり控えめとなっています。これは主にターボの過給圧を変えることで出力特性を変化させているようです。組み合わせるトランスミッションも異なり、パサートTDIが6速DSGの組み合わせなのに対し、ゴルフTDIは7速DSGが採用されています。
エンジンを始動すると想像以上に振動が少ないのに気付来ます。音も静かで、これは上級車であるパサートを超えているのではないかと思えるほどです。Dレンジにシフトを入れて軽めにアクセルを踏み込むとゆったりとした感じで動き出します。この辺りはガソリンのTSIとほぼ同じ印象ですが、違いを感じるのはそのあと。

少し強めにアクセルを踏むとディーゼルエンジン特有の力強いトルク感が湧き出てきます。排気量が大きいこともありますが、明らかにTSIを超えるディーゼルエンジンらしいパワー感です。

フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のエンジンフィールを解説

ただ、さらにアクセルを踏み込んでみると、そこからのトルク感は今ひとつ盛り上がらない。昨今の2.0Lディーゼルエンジンといえば、トルク感たっぷりの力強さを発揮するタイプが多く、それらに比べると少々物足りなさを感じてしまったのです。

ただ、それはおそらく意識してセッティングされたもので、燃費でも良い結果を出してくるはず。さらに発進して感じる振動の少なさ、静粛性の高さは終始変わることはなかったのは高く評価できます。

ボディの剛性もかなりハイレベルで、デビュー以来7年が経つというのにライバルと比較しても今もなお遜色を感じさせないのです。

フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)のハンドリングを解説

ドイツ車は本来造りがしっかりしており、それが走りの良さにつながり、長時間乗っても疲れにくさを生み出していると言われます。ゴルフ7に乗ってみるとそんなイメージそのままの印象で、“7.5”になったことでその辺りがさらに熟成されたようにも思います。
フォルクスワーゲンではエンジンや足回りなどは改良していないとのことですが、ステアリングを切ったときのコントラーブルな動きはトレース性をさらに高まった気がしますし、特に乗り心地は格段に良くなった印象を受けます。

ゴルフ7は熟成されゴルフ7.5へと進化した

ゴルフ7はデビュー以来“出来の良いCセグメント車”として高い評価を得てきましたが、ディーゼル車が搭載されたことでその印象はさらに強くなったとも言えるでしょう。世代を超えて乗り継ぐ人がゴルフオーナーには多いと聞きます。

その意味でも8代目ゴルフが登場した今の時点で7代目のTDIを買ったとしても決して期待は裏切らないパフォーマンスは十分備えていると言っていいでしょう。
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