MINI 3代目ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車「PADY HOPKIRK EDITION」を解説|標準仕様車との違いは?(F56型)
更新日:2024.09.09
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今回は、MINI 3代目ミニ 3ドア/5ドア(F56型)の特別仕様車について紹介していきます。
MINIは毎年のように、各モデルの特別仕様車・限定車を出すことでおなじみです。クーパー、ワンだけでなくそれぞれをベースとした各モデルにも特別仕様車が設けられています。
そんな3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車は、どのようなクルマなのでしょうか?
MINIは毎年のように、各モデルの特別仕様車・限定車を出すことでおなじみです。クーパー、ワンだけでなくそれぞれをベースとした各モデルにも特別仕様車が設けられています。
そんな3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車は、どのようなクルマなのでしょうか?
そもそもMINI 3代目 ミニ 3ドア/5ドアってどんなクルマ?
まずは、MINIというクルマ自体について少し紹介します。
MINIはイギリスのメーカーBMCのクルマでした。1959年8月に初登場し、人気を集めたという実績があります。ちなみにBMCは第二次世界大戦後にモーリスモーター社とオースティンモーター社が合併してできた会社です。当時のイギリスでは一番の規模を誇っていました。
BMCは大戦後のイギリスの復興のため、経済的な庶民のクルマとしてMINIを発売。人間中心に設計するという思想のもと、大人4人がしっかり座れることを考えてつくられていました。エンジンや変速機などの機械、ラゲッジルーム(荷室)をそのために調整したおかげで、コンパクトな見た目に反して広々と快適な車内空間が誕生。
そのうえ、走っていて楽しいということが理由で人々に愛されていたクルマです。日本でも評判になっていましたが、2001年からMINIはBMWにより製造販売されることになりました。メーカーが変わったことにより、MINIらしさが失われるのではないかと、不安を抱く声もありましたが、BMWは商標を取得してただ利用するだけでなく、BMC時代のMINIの良さ・設計思想を引き継いで、正統後継のクルマとしてMINIシリーズを存続させてきたと言えます。
現在、BMWのMINIも3世代目。BMWになってからのMINIも愛されるようになり、毎年のように特別仕様車を販売するなどBMWもユーザーへのファンサービスを行っています。
モデル設定は「3ドア」「5ドア」のクーパーとワンが基軸です。さらに、クーパーDをベースとした「MINI CLUBMAN」、ルーフトップをオープンにできる「MINI CONVERTIBLE」などのモデルがあります。
今回は3代目 ミニ 3ドア/5ドアに焦点を当て、その特別仕様車について紹介していきましょう。
MINIはイギリスのメーカーBMCのクルマでした。1959年8月に初登場し、人気を集めたという実績があります。ちなみにBMCは第二次世界大戦後にモーリスモーター社とオースティンモーター社が合併してできた会社です。当時のイギリスでは一番の規模を誇っていました。
BMCは大戦後のイギリスの復興のため、経済的な庶民のクルマとしてMINIを発売。人間中心に設計するという思想のもと、大人4人がしっかり座れることを考えてつくられていました。エンジンや変速機などの機械、ラゲッジルーム(荷室)をそのために調整したおかげで、コンパクトな見た目に反して広々と快適な車内空間が誕生。
そのうえ、走っていて楽しいということが理由で人々に愛されていたクルマです。日本でも評判になっていましたが、2001年からMINIはBMWにより製造販売されることになりました。メーカーが変わったことにより、MINIらしさが失われるのではないかと、不安を抱く声もありましたが、BMWは商標を取得してただ利用するだけでなく、BMC時代のMINIの良さ・設計思想を引き継いで、正統後継のクルマとしてMINIシリーズを存続させてきたと言えます。
現在、BMWのMINIも3世代目。BMWになってからのMINIも愛されるようになり、毎年のように特別仕様車を販売するなどBMWもユーザーへのファンサービスを行っています。
モデル設定は「3ドア」「5ドア」のクーパーとワンが基軸です。さらに、クーパーDをベースとした「MINI CLUBMAN」、ルーフトップをオープンにできる「MINI CONVERTIBLE」などのモデルがあります。
今回は3代目 ミニ 3ドア/5ドアに焦点を当て、その特別仕様車について紹介していきましょう。
MINI 3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車「PADDY HOPKIRK EDITION」とは?
2021年に登場した3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車が「PADDY HOPKIRK EDITION(パディ・ホプカープ・エディション)」です。3ドアは120台、5ドアは80台限定の販売となりました。
登場したのは2021年1月15日で、現在は販売していません。
「PADDY HOPKIRK EDITION」の名前の由来となったのは、レーシングドライバーのパディ・ホプカーク氏です。1964年に開催されたモンテカルロ・ラリーにて、パディ・ホプカーク氏がクラシック・ミニで優勝をしたことがありました。
当時はこの優勝がきっかけにMINIが一躍有名になったという背景があり、MINIというブランドを語るのに外せないラリーです。ドライバーのパディ・ホプカーク氏も、イギリスにおいて最も有名なドライバーとして、伝説と称されるほどになりました。
「PADDY HOPKIRK EDITION」は、MINIブランドとしては転機となったラリーに出ていた車両にインスパイアされた特別仕様車なのです。コンセプトがマニアックなので、万人受けはしないデザインですが、そこにはMINIの歴史に対する感謝が込められており、モーターレース好きの方におすすめのモデルです。
これから、その3代目 ミニ 3ドア/5ドア特別仕様車「PADDY HOPKIRK EDITION」について、詳しく見ていきましょう。
登場したのは2021年1月15日で、現在は販売していません。
「PADDY HOPKIRK EDITION」の名前の由来となったのは、レーシングドライバーのパディ・ホプカーク氏です。1964年に開催されたモンテカルロ・ラリーにて、パディ・ホプカーク氏がクラシック・ミニで優勝をしたことがありました。
当時はこの優勝がきっかけにMINIが一躍有名になったという背景があり、MINIというブランドを語るのに外せないラリーです。ドライバーのパディ・ホプカーク氏も、イギリスにおいて最も有名なドライバーとして、伝説と称されるほどになりました。
「PADDY HOPKIRK EDITION」は、MINIブランドとしては転機となったラリーに出ていた車両にインスパイアされた特別仕様車なのです。コンセプトがマニアックなので、万人受けはしないデザインですが、そこにはMINIの歴史に対する感謝が込められており、モーターレース好きの方におすすめのモデルです。
これから、その3代目 ミニ 3ドア/5ドア特別仕様車「PADDY HOPKIRK EDITION」について、詳しく見ていきましょう。
MINI 3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車のエクステリア
3代目 ミニ 3ドア/5ドア特別仕様車「PADDY HOPKIRK EDITION」で最も特徴的なのが、エクステリア(外装)です。
印象的なのは、まずカラーでしょう。ボディカラーはチリ・レッドとなっています。ラリーで優勝した当時のカラーが、同じようなきらびやかかつ深みのある赤だったためです。当時の写真と比較すると若干色味が異なるようにも見えますが、おそらくは現代のデザインに落とし込むためでしょう。
フロントフェイスには白いラインが入っており、ドアには37という数字が大きく書かれています。
この37は、1964年にモンテカルロ・ラリーで優勝した当時のパディ・ホプカーク氏のゼッケンナンバーです。ラリーで優勝したクラシック・ミニにも、同じようにゼッケンナンバーが書かれていました。
当時はゼッケンナンバー部分だけ白地に黒字でした。これはゼッケンの色味を演出するためでしょう。ただ、この特別仕様車ではボディカラーの色に白で配置されています。数字のデザインも白一色というわけではなく、濃淡でグラデーションを付けており芸が細かいです。そのうえ、放射状の模様で数字が表現されています。
街中だとダサくなりがちなゼッケンナンバーの再現を現代的に落とし込み、お洒落にしてくれているのが好印象です。
そして何よりも、ボンネットに映える白いラインにパティ・ホプカーク氏のサインが添えられているところが印象的。遠目で見るとわからないレベルではあるものの、このさりげなく書いてあるところに所有感が満たされるという人もいるのではないでしょうか。
目立ちすぎず、控えめすぎない良いデザインです。
リアにも、サインが貼られています。
印象的なのは、まずカラーでしょう。ボディカラーはチリ・レッドとなっています。ラリーで優勝した当時のカラーが、同じようなきらびやかかつ深みのある赤だったためです。当時の写真と比較すると若干色味が異なるようにも見えますが、おそらくは現代のデザインに落とし込むためでしょう。
フロントフェイスには白いラインが入っており、ドアには37という数字が大きく書かれています。
この37は、1964年にモンテカルロ・ラリーで優勝した当時のパディ・ホプカーク氏のゼッケンナンバーです。ラリーで優勝したクラシック・ミニにも、同じようにゼッケンナンバーが書かれていました。
当時はゼッケンナンバー部分だけ白地に黒字でした。これはゼッケンの色味を演出するためでしょう。ただ、この特別仕様車ではボディカラーの色に白で配置されています。数字のデザインも白一色というわけではなく、濃淡でグラデーションを付けており芸が細かいです。そのうえ、放射状の模様で数字が表現されています。
街中だとダサくなりがちなゼッケンナンバーの再現を現代的に落とし込み、お洒落にしてくれているのが好印象です。
そして何よりも、ボンネットに映える白いラインにパティ・ホプカーク氏のサインが添えられているところが印象的。遠目で見るとわからないレベルではあるものの、このさりげなく書いてあるところに所有感が満たされるという人もいるのではないでしょうか。
目立ちすぎず、控えめすぎない良いデザインです。
リアにも、サインが貼られています。
MINI 3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車のインテリア
3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車「PADY HOPKIRK EDITION」はインテリア(内装)にも特別装備が用意されています。
インテリア・サーフェスはピアノブラック調で、なおかつパディ・ホプカーク氏のサイン入りステッカー付き。エクステリアもそうでしたが、徹底的に赤と白で揃えつつも随所に黒を配置しているのが特徴的です。ピアノブラック調が少しあるだけでも、高級感とスポーティさが演出できます。
さらに、ドアシルプレートも専用のものとなっており、フロントシート(前席)も専用スポーツシートとなっているのが特徴です。シートはダブル・ストライプカーボンブラック仕様となっています。スポーティでありながら、シックで高級感があるものとなっているのではないでしょうか。
エクステリアが控えめとはいえ多少派手めになっているため、インテリアは敢えて落ち着いた色合いにしてバランスを取っているのが伺えます。
インテリア・サーフェスはピアノブラック調で、なおかつパディ・ホプカーク氏のサイン入りステッカー付き。エクステリアもそうでしたが、徹底的に赤と白で揃えつつも随所に黒を配置しているのが特徴的です。ピアノブラック調が少しあるだけでも、高級感とスポーティさが演出できます。
さらに、ドアシルプレートも専用のものとなっており、フロントシート(前席)も専用スポーツシートとなっているのが特徴です。シートはダブル・ストライプカーボンブラック仕様となっています。スポーティでありながら、シックで高級感があるものとなっているのではないでしょうか。
エクステリアが控えめとはいえ多少派手めになっているため、インテリアは敢えて落ち着いた色合いにしてバランスを取っているのが伺えます。
MINI 3代目ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車のベースモデル「クーパーS」とは?
3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車「PADY HOPKIRK EDITION」のベースモデルは、「クーパーS」です。これは、3代目 ミニ 3ドア/5ドアの中でも上位モデルとなっています。
エンジンは2.0L 直列4気筒DOHCです。最高出力は141kW(192PS)/5,000rpm、最大トルクは280Nm(28.5kgm)/1,350〜4,600rpmとパワフルになっています。WLTCモード燃費も15.0km/L(3ドア)と、パワフルなエンジンにしては決して悪くはありません。
最も基本となる3代目 ミニ 3ドア/5ドアは最高出力100kW(136PS)/4,500rpm、最大トルク220Nm(22.4kgm)/1,480〜4,100rpmの1.5L 直列3気筒DOHCエンジンを搭載しています。最高出力が高くなっており、高回転域からより出力が上がる仕様になっているのがわかるでしょう。
そして最大トルク自体が高いのはもちろん、「クーパーS」のほうがより低回転域からパワーを出してくれます。
装備もテールパイプはツインエキゾースト、シートはデフォルトでスポーツシートと3代目 ミニ 3ドア/5ドアの中でも特にスポーティさにこだわっているモデルです。レーシングドライバーの名前を冠する特別仕様車のベースモデルには、最もふさわしいと言えるでしょう。
エンジンは2.0L 直列4気筒DOHCです。最高出力は141kW(192PS)/5,000rpm、最大トルクは280Nm(28.5kgm)/1,350〜4,600rpmとパワフルになっています。WLTCモード燃費も15.0km/L(3ドア)と、パワフルなエンジンにしては決して悪くはありません。
最も基本となる3代目 ミニ 3ドア/5ドアは最高出力100kW(136PS)/4,500rpm、最大トルク220Nm(22.4kgm)/1,480〜4,100rpmの1.5L 直列3気筒DOHCエンジンを搭載しています。最高出力が高くなっており、高回転域からより出力が上がる仕様になっているのがわかるでしょう。
そして最大トルク自体が高いのはもちろん、「クーパーS」のほうがより低回転域からパワーを出してくれます。
装備もテールパイプはツインエキゾースト、シートはデフォルトでスポーツシートと3代目 ミニ 3ドア/5ドアの中でも特にスポーティさにこだわっているモデルです。レーシングドライバーの名前を冠する特別仕様車のベースモデルには、最もふさわしいと言えるでしょう。
MINI 3代目ミニ クーパーSの標準装備
3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車「PADY HOPKIRK EDITION」は、主にエクステリア・インテリアの意匠変更をしたものとなっています。標準装備に関しては、ベースモデルである「クーパーS」のものです。
そこで、「クーパーS」の標準装備について紹介しましょう。
「クーパーS」は、ナビゲーション・パッケージが標準搭載されています。これはオプションの場合20万円程度するものです。 3代目 ミニ 3ドア/5ドアのインテリアの顔とも言えるワイドディスプレイが、より使いやすくなります。ナビゲーションシステムだけでなく、MINIコネクテッドも使えるようになりさまざまな機能を使用可能です。
さらに、「クーパーS」は17インチアロイホイールが標準搭載されています。スポーティさを売りにしたモデルなので、ホイールサイズも少し大きめです。
インテリアはデフォルトでカーボンブラック調が採用されており、高級感もあります。
このような装備に「PADY HOPKIRK EDITION」の特別装備が加わる形です。
そこで、「クーパーS」の標準装備について紹介しましょう。
「クーパーS」は、ナビゲーション・パッケージが標準搭載されています。これはオプションの場合20万円程度するものです。 3代目 ミニ 3ドア/5ドアのインテリアの顔とも言えるワイドディスプレイが、より使いやすくなります。ナビゲーションシステムだけでなく、MINIコネクテッドも使えるようになりさまざまな機能を使用可能です。
さらに、「クーパーS」は17インチアロイホイールが標準搭載されています。スポーティさを売りにしたモデルなので、ホイールサイズも少し大きめです。
インテリアはデフォルトでカーボンブラック調が採用されており、高級感もあります。
このような装備に「PADY HOPKIRK EDITION」の特別装備が加わる形です。
3代目 ミニ 3ドア/5ドアの特別仕様車「PADY HOPKIRK EDITION」は、スポーティさを追求した「クーパーS」をベースとし、伝説のレーシングドライバーが運転した当時を思わせる内外装のデザインを施したファン必見のクルマだと言えるのではないでしょうか。
この機会に、「PADY HOPKIRK EDITION」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
※2021年7月現在
この機会に、「PADY HOPKIRK EDITION」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
※2021年7月現在