MINIシリーズの維持費は高い?MINI TLCなどのメンテナンス費用を紹介【プロ徹底解説】

MINI ジョンクーパーワークス クラブマン 萩原文博

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2019年10月、新型となって登場したMINICLUBMAN(クラブマン)。CLUBMAN(クラブマン)は、ファミリーのイメージを残しつつ、よりワイドに、よりブリティッシュになりました。

今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバル比較など、あらゆる視点からMINICLUBMAN(クラブマン)をひも解いていきます。

文・鈴木 ケンイチ/写真・萩原 文博

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
MINI(ミニ)では定額メンテナンス・プログラムと保証延長制度を用意
MINI(ミニ)の保証でユニークなのは、"タイヤ&ホイール補償"という制度
MINI(ミニ)の税金や燃料費は国産車と同じくらい?
クラブマン史上最強スペック!MINI JCW CLUBMANを徹底チェック!

MINI(ミニ)では定額メンテナンス・プログラムと保証延長制度を用意

MINIクラブマンの維持費を考えるときに、ぜひとも知っておいてほしい制度があります。それがMINI TLC.(TENDER LOVING CARE)です。これは3年間にかかるメンテナンス費用を先払いするかわりに、ぐっとお得な価格設定になっているというもの。MINIクラブマンの場合、2020年3月現在で10万6000円。

この間に必要な2回の法定1年定期点検とエンジン・オイル/フィルター、マイクロ・フィルター、スパークプラグ、エアクリーナー/エレメント、ワイパーラバー/ブレード、ブレーキ・オイルの交換費用が含まれます。

ワイパーラバー/ブレードは2回、ブレーキ・オイルは1回と決まっていますが、それ以外の消耗品は車載のCBS(コンディション・ベースと・サービス)に準ずるというもの。CBSは、メーター内に消耗品の交換時期をお知らせする機能で、その表示が出れば、交換するということになります。
このMINI TLC.がどれだけお得かをMINIジャパンが試算しています。その結果を見ると、MINIクーパー・クラブマンの場合、年間15000km走行で必要なメンテナンス費用は、3年間で15万6048円。年間20000㎞を走るとなれば22万4792円。つまり、MINI TLC.にすると、3年間で5~12万円ほどもメンテナンス費用がお得になるというのです。
最初に10万6000円払うのは辛いと感じるかもしれませんが、定期点検やオイル交換などの消耗品のことを考えれば、相当なバーゲンプライスと言えるでしょう。新車購入から1年以内であれば加入できるので、忘れないうちに申し込みをするのがおすすめです。
ちなみに、MINI TLC.には車検代金が含まれていませんので、ご注意を。3年目の車検にかかる費用は別になります。ただし、消耗品類をしっかりとMINI TLC.で交換してあれば、車検にかかる費用はそれほど高くなるものではありません。法定費用+点検などの工賃ですめば、国産車とそれほど変わらない額におさまるはずです。
また、輸入車ということで故障したときの費用が高いのでは? という不安もあるはず。購入から3年までは、新車保証がカバーしてくれますが、それ以降はなくなってしまいます。そんな不安を解消するのがMINI WARRANTY +.です。これに加入すると、新車保証が延長するのです。2年の延長で86400円、1年で41800円。

ちなみに、その先の延長プランとしてMINI WARRANTY+.<再延長プラン>というものも用意されています。期間は20ヶ月(1年8ヶ月)で、申し込みの時の車両走行距離が5万㎞いないであれば54000円、8万㎞いないであれば83500円となります。

MINI(ミニ)の保証でユニークなのは、"タイヤ&ホイール補償"という制度

MINIクラブマンでユニークなのは、新車から3年の間を対象にしたタイヤ&ホイール補償が用意されていることです。これは、文字通りにパンクやホイールをしたときの補修費を補填してくれるというもの。3年で必ずタイヤがパンクしたり、ホイールを傷つけるかどうかは何とも言えませんが、万一に備えるという意味でのサービスとなります。

内容はパンクに関しては、支払限度が50000円まで。そのとき5000円はユーザーが負担する必要があります。ホイールの場合は、限度額が50000円で、そのうちユーザーの負担が1万円。ホイール&タイヤはサイズが大きくなるほどに価格も高くなります。大径ホイール&タイヤに交換している人は一考する価値あるサービスでしょう。

MINI(ミニ)の税金や燃料費は国産車と同じくらい?

MINIクラブマンは輸入車ですが、排気量が1.5~2リッター以下なので、毎年の自動車税は、それほど高額なわけではありません。東京都で言えば、MINIクラブマンの自動車税は年間39500円となります。また、燃費性能は、ガソリン・エンジン車でWLTCモード燃費が、13.3~14.9km/lと、それほど悪いわけではありません。
 
年間1万㎞走行であれば13.3㎞/lで計算すると、必要なガソリンは751リッターほど。1リッター160円だと12万0160円となります。ちなみにディーゼル・エンジンの燃費性能は、現時点で発表されていませんが、ガソリン・エンジン車よりも悪いはずもありませんし、軽油の価格も安いので、年間での費用はガソリン車以下になるのは間違いないはず。

税金や燃料費は輸入車だからと言って格別に高いわけではなく、日本車とそれほど変わらないと思っていいでしょう。

クラブマン史上最強スペック!MINI JCW CLUBMANを徹底チェック!

2013年に第三世代となったミニ・クラブマン。その中でも歴代最強とされる、ジョンクーパーワークスが登場し、直列4気筒、2リッターエンジンで、最高出力306PS、最大トルク450Nmというスペックを誇るエンジンを搭載しています。

このエンジンは、先日紹介したBMW M135i xDriveと同スペックになります。さらに、プラットフォームもBMW1シリーズと同じであるこのクラブマンは、果たしてどんな走りを見せるのか?また違いは?河西啓介が迫ります。

BMW M135i xDriveの解説動画はこちら

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