フォルクスワーゲン 6代目ポロのインパネ機能を解説!最新装備と伝統が同居する秀逸なデザイン(3BA-AWDKL/AWDAD/ABA-AWCHZ型)

フォルクスワーゲン 6代目ポロ

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フォルクスワーゲンのコンパクトハッチバックとしてラインアップされている、フォルクスワーゲン 6代目ポロ(3BA-AWDKL/AWDAD/ABA-AWCHZ型)。

その歴史は長く、1975年から現行モデルの6代目にあたるまで、途切れることなく市場に存在している名車です。

兄弟であるゴルフのコンパクト版としても有名で、どちらも日本の自動車市場では高い人気を誇っているのです。

2018年にフルモデルチェンジされたばかりのポロですが、インパネ周辺には最新機能はもちろん、伝統を感じる装備も備わっています。

そこで今回は、そんなポロのインパネ周辺の機能について詳しく紹介していきます。

※2021年7月現在

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
フォルクスワーゲン 6代目ポロとはどんなクルマ?
フォルクスワーゲン 6代目ポロのメーター周辺の機能を紹介
フォルクスワーゲン 6代目ポロの助手席周辺の機能をチェック
フォルクスワーゲン 6代目ポロのセンターコンソール周辺の機能を紹介
フォルクスワーゲン 6代目ポロのその他のインパネ周辺機能は?

フォルクスワーゲン 6代目ポロとはどんなクルマ?

ポロはドイツの名門自動車メーカー、フォルクスワーゲンが手がけるコンパクトハッチバックです。

高いブランド力と確かな技術力を持った同社が作ったハッチバックということもあり、日本のみならず世界中で支持されているクルマでもあります。

ユーザーの60%が女性という、兄弟分であるゴルフにはない特徴を持っており、うまく棲み分けができているのです。

先代モデルの5代目ポロまでは5ナンバーでしたが、6代目へのフルモデルチェンジを境に3ナンバーに変更されました。

しかし、ただ単に車体が大きくなっただけではありません。

6代目ポロから新たに採用された新プラットフォーム「MQB」の採用により車体は大型化しましたが、ホイールベースも同時に長くなった関係で、従来通りの取り回しのしやすさを維持しています。

今回採用された「MQB」とは、フォルクスワーゲンが独自に開発したFF車(前輪駆動)および4WD(4輪駆動)専用の汎用プラットフォームです。

それまでセグメントごとに分かれていたプラットフォームを統一したことで製造コストを抑えることに成功しています。

もちろん、コスト面だけのメリットではなく、クルマそのものの走行性能にもプラスの影響がありました。

6代目ポロはまさにこの新プラットフォームの恩恵をうけたクルマといえるでしょう。

また、現在のラインアップは次の5つです。

・TSI トレンドライン
・TSI コンフォートライン
・TSI ハイライン
・TSI Rライン
・GTI

ベースグレードである「TSI トレンドライン」「TSI コンフォートライン」「TSI ハイライン」は1.0L ガソリンエンジンで、それ以外の「TSI Rライン」は1.5L のエンジンを、スポーツモデルである「GTI」は2.0L エンジンを搭載しています。

それぞれの特性が分かれていますが、今回取り上げるインパネ周辺の機能に大きな差はありません。

フォルクスワーゲン 6代目ポロのメーター周辺の機能を紹介

まずは、ポロのメーター周辺の機能について詳しく見ていきましょう。

2018年にフルモデルチェンジされたポロが最新装備を搭載していることは、いうまでもないでしょう。

「デジタルメータークラスター”Active Info Display”」を採用したメーターは一見アナログメーターにも見えますが、実際はフルデジタルメーターとなっています。

画面中央には高解像度で映し出されるナビ画面やクルマの状態などが映し出され、メーター左横に置かれたナビに目線を映すことなく、現在地やルートを確認できるのです。

また、画面に映し出される情報はステアリングホイール上のボタンで切り替えが可能です。

ステアリングホイールは完全な円形ではなく下側が平たくなっていますが、これはコーナリング時のグリップを安定させるための配慮で、輸入車にときどき設定されている仕様です。

「D型」と呼ばれるこのステアリングホイールには、乗降性を高める機能もあり、最近は採用している台数も増えつつあります。

実際に恩恵を感じるかどうかは人にもよりますが、フォルクスワーゲンがポロのユーザービリティを考えてクルマ作りをしていることはよくわかるでしょう。

さらに、ステアリングホイール周辺には障害物になるようなものがありません。

ドリンクホルダーもセンターコンソールにあるため、ドライビングポジションを大きく崩すことはないのです。

ポロは、ドライバーの運転しやすさを充分に考慮したクルマだといえるでしょう。

フォルクスワーゲン 6代目ポロの助手席周辺の機能をチェック

ポロの助手席周辺の機能は非常にシンプルで、ごちゃごちゃした印象が一切ないのが特徴です。

ついている主要な装備といえばグローブボックスぐらいではありますが、グローブボックスには車検証はもちろん、ボックス型のティッシュがひとつ収納できます。

ポロの助手席周辺が非常にシンプルに仕上がっているのは、助手席の快適性を重視した結果といえるでしょう。

また、プラットフォームの変更に伴うクルマの全長拡大にあわせて、足元のスペースにゆとりが生まれたことで、今までのポロよりも居住性が格段に向上しています。

あくまでも、助手席に乗る同乗者には快適に過ごしてもらうためのクルマ作りを体現しているといって良いでしょう。

センターコンソールにドリンクホルダーもあり、使う分に不自由することはないうえ、乗り降りが楽な座面の高さなので、どんな方でも快適に助手席に乗り込むことができます。

ドライバーだけではなく、同乗者の乗り心地にも考慮した1台が、6代目ポロといえるのではないでしょうか。

フォルクスワーゲン 6代目ポロのセンターコンソール周辺の機能を紹介

ポロのセンターコンソール周辺の機能も優秀で、近代的なデザインや最新の技術がふんだんに盛り込まれています。

中でも特筆すべきは、ナビの位置とデザインでしょう。

ナビの位置はメーターパネルから水平に左の位置にあり、目線を最小限動かすだけで確認できるようになっています。

これは人間の目線移動から起こるストレスを最小限に抑えられる配置で、ドライバーの負担軽減を考え抜いた結果といえるでしょう。

最新のコネクテッド機能を搭載していることはもちろん、ガラス面仕上げの質感が一層引き立つインパネとの組み合わせも魅力的です。

また、エアコンをコントロールする「2ゾーンフルオートエアコンディショナー」が、普通のクルマと少し様式が異なるのもポロの特徴のひとつ。

通常のカーエアコンは1か所ですべてのエアコンの風量や温度を調整しますが、ポロに搭載されたこのエアコンは運転席と助手席それぞれが独立しており、温度・風量ともに調整が可能になっているのです。

エアコンフィルターはアレルゲン除去機能を付加した高機能モデルで、車内空間を快適にしてくれることでしょう。

エアコンの吹き出し口とコントロールパネルの下面にはセンターコンソールがあり、スマートフォンのワイヤレス充電が可能です。

ただしスマートフォンがワイヤレス充電に対応していることが条件であり、コネクテッド機能とあわせて考えると、iPhoneシリーズとの相性を優先して設計されているといえます。

もちろん、有線での充電が可能なUSBデバイスタップもついているため、同じ場所にスマートフォンを設置してそのまま充電することもできるのです。

タップはやや奥まったところにあるため、飛び出してシフトレバーの邪魔になることがないようになっていることも魅力でしょう。

さらにシフトレバー後方には、今までの機能とは打って変わってレトロなデザインの、手引き式のパーキングブレーキレバーがあります。

ポロは代々手引き式のパーキングブレーキを採用しており、今回フルモデルチェンジされた6代目でも踏襲されました。

手引き式パーキングブレーキレバーの存在感は決して浮くことなく全体と調和しているほか、パーキングブレーキレバーの隣にはドリンクホルダーがあり、運転席と助手席から手が届きやすいようになっているのです。

フォルクスワーゲン 6代目ポロのその他のインパネ周辺機能は?

ポロのインパネ周辺機能は、細やかな点にも工夫が凝らされており、使いこなすには慣れが必要かもしれません。

インパネ全体に装備された「インテリアアンビエントライト」は、車内空間の質を一気に高めるだけでなく、インテリア(内装)のおしゃれさを格段に向上させる魅力あふれる機能なのです。

実用性の面では、自動防眩ルームミラーが威力を発揮するでしょう。

この機能は、後続車両のヘッドライト光量を自動で調節し、ドライバーがまぶしく感じないように反射をしてくれるのです。

また、サンバイザー裏側にはメイクアップ用ミラーが照明付きで設置されており、夜間でも自分の顔を確認するのに困ることはありません。

さらに、「TSI ハイライン」「TSI Rライン」のみに限定した設定ではありますが、パドルシフトが備わっているのも魅力です。

他にも、ステアリングホイール後方に取り付けられたボタン式パドルシフトで、ドライバーが任意でシフトチェンジすることができます。

AT(オートマチック・トランスミッション)だけの設定なので残念に思っていたユーザーも、パドルシフトを駆使して思いのままのドライビングが楽しめるでしょう。
さまざまな最新設備を多数搭載した6代目ポロは、十分すぎるインパネ機能を有していることがわかりました。

ポロは毎年一部機能の仕様変更が行われるクルマなので、今後インパネ周辺の機能が拡張される可能性もあるでしょう。

ドライバーのことを第一に考えたクルマ作り哲学を見せつけたポロが、今後どのように進化していくのか、今から目が離せません。

※2021年7月現在
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