8月6日はハチロクの日!一世を風靡したAE86とはどんな車?
更新日:2024.09.12
※この記事には広告が含まれます
8月6日は、語呂合わせでハチロクの日。
ハチロクといえばトヨタ AE86型 スプリンタートレノ&カローラレビンの姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
今回は、一世を風靡し大流行したAE86型 スプリンタートレノ&カローラレビンがどのようなクルマだったのか、詳しくご紹介します。
ハチロクといえばトヨタ AE86型 スプリンタートレノ&カローラレビンの姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
今回は、一世を風靡し大流行したAE86型 スプリンタートレノ&カローラレビンがどのようなクルマだったのか、詳しくご紹介します。
FRレイアウトのライトウェイトスポーツ
AE86型スプリンタートレノ&カローラレビン、通称“ハチロク”は、1972年からトヨタが製造・販売を手がけていたカローラビン&スプリンタートレノの4代目にあたります。
デビューした1983年当時は、小型車では多くのモデルが居住性を重視して駆動方式を前輪駆動に転換していた時代であり、その中でAE86がFR(後輪駆動)を採用したことは大きな特徴といえるでしょう。
デビューした1983年当時は、小型車では多くのモデルが居住性を重視して駆動方式を前輪駆動に転換していた時代であり、その中でAE86がFR(後輪駆動)を採用したことは大きな特徴といえるでしょう。
1987年にレビン&トレノが次世代のAE92型にモデルチェンジした際に駆動方式が前輪駆動に変更されたことで、希少な国産ライトウェイトFRとしてAE86の希少性が再認識され、新車登場時以上に注目されるようになったという経緯があります。
ボディータイプは、3ドアハッチバッククーペと2ドアノッチバッククーペを展開。また、トレノではリトラクタブルヘッドライトが採用されています。
ボディータイプは、3ドアハッチバッククーペと2ドアノッチバッククーペを展開。また、トレノではリトラクタブルヘッドライトが採用されています。
搭載するパワーユニットは、新規開発の4A-GEUと呼ばれる1.6Lの水冷直列4気筒のDOHCエンジン。
このエンジンは軽さもウリであり、先代が搭載していた2T-GEU型エンジンよりもおよそ20キロの軽量化に成功しています。
吸気側にはT-VIS、電子制御燃料噴射装置EFI-Dを搭載することで、パフォーマンスも大幅にアップしているのも魅力のひとつといえるでしょう。
このエンジンは軽さもウリであり、先代が搭載していた2T-GEU型エンジンよりもおよそ20キロの軽量化に成功しています。
吸気側にはT-VIS、電子制御燃料噴射装置EFI-Dを搭載することで、パフォーマンスも大幅にアップしているのも魅力のひとつといえるでしょう。
AE86型スプリンタートレノが伝説的なモデルとなったワケは?
AE86型スプリンタートレノは今でこそ人気のクルマですが、デビュー当初はスポーツモデルとしては旧態依然とした構造が多く、同時期に発売されていたスポーツカーを比較すると見劣りする部分もあったようです。
しかし搭載していた4A-GEU型エンジンはレスポンスの良さが切れ味鋭く、高回転域まで回せるユニットとして知られており、チューニング志向の強い層の支持を受けるように。
しかし搭載していた4A-GEU型エンジンはレスポンスの良さが切れ味鋭く、高回転域まで回せるユニットとして知られており、チューニング志向の強い層の支持を受けるように。
さらに、基本的なサスペンション構造が先代のTE71型と同様だったことでサスペンションの改造が容易であったこともスポーツ志向のユーザーから支持される理由となりました。発売から1週間後にはジムカーナ仕様車やラリー仕様車が完成していたほどと言われています。
さらに、ある2つの理由によってAE86は名車の枠を飛び越え、伝説的なモデルへと昇華していくことになります。
さらに、ある2つの理由によってAE86は名車の枠を飛び越え、伝説的なモデルへと昇華していくことになります。
その1つ目の理由は、モータースポーツの歴史を語るうえで絶対に外せない存在となっているドリフトキングこと土屋圭一氏と深い縁があること。
1984年に開催された富士フレッシュレースにてアドバンカラーのAE86レビンを駆り、ハチロククラスで開幕から怒涛の6連勝を果たした土屋氏自身のネームバリューと共に、世間にハチロクの印象を強烈に植えつけました。
現在でもAE86型のトレノ/レビン両方を所有している土屋氏。購入価格の10倍もの資金をつぎ込んで、手が入っていないところがないほどのチューニングを施しています。
1984年に開催された富士フレッシュレースにてアドバンカラーのAE86レビンを駆り、ハチロククラスで開幕から怒涛の6連勝を果たした土屋氏自身のネームバリューと共に、世間にハチロクの印象を強烈に植えつけました。
現在でもAE86型のトレノ/レビン両方を所有している土屋氏。購入価格の10倍もの資金をつぎ込んで、手が入っていないところがないほどのチューニングを施しています。
そして2つ目の理由は、週刊ヤングマガジンにて1995年より連載が始まった漫画作品『頭文字(イニシャル)D』の影響です。
しげの秀一氏によって描かれたこの作品は、峠を舞台に走り屋最速を目指す若者たちの群像劇。
その物語の中核を担う、主人公・藤原拓海の愛車がAE86型スプリンタートレノだったのです。
モデルの販売開始から10年以上経った後で連載が開始した作品でしたが、その影響力は絶大で、中古車市場価格を高騰させるほどに加熱したのです。
しげの秀一氏によって描かれたこの作品は、峠を舞台に走り屋最速を目指す若者たちの群像劇。
その物語の中核を担う、主人公・藤原拓海の愛車がAE86型スプリンタートレノだったのです。
モデルの販売開始から10年以上経った後で連載が開始した作品でしたが、その影響力は絶大で、中古車市場価格を高騰させるほどに加熱したのです。
現代に蘇った「ハチロク」
1995年にデビューした7代目AE111型でスプリンタートレノ&カローラレビンは絶版となりましたが、その名前は現代においても大きな存在感を放っています。
その最たる例が、トヨタがスバルとのアライアンスによって開発した水平対向エンジンを搭載した小型のスポーツカー・86でしょう。
AE86型スプリンタートレノの生産終了から25年ぶりに復活した「ハチロク」の名前に、目頭が熱くなったファンも多かったのではないでしょうか。
その最たる例が、トヨタがスバルとのアライアンスによって開発した水平対向エンジンを搭載した小型のスポーツカー・86でしょう。
AE86型スプリンタートレノの生産終了から25年ぶりに復活した「ハチロク」の名前に、目頭が熱くなったファンも多かったのではないでしょうか。
この86では、AE86型以来トヨタのラインナップから途絶えていたライトウェイトFRスポーツクーペが再び復活。ハチロクが現代に蘇ったのです。
86は、AE86の当時を知るユーザーだけでなく、スポーツカー好きの多くの若者でも手の届くFRスポーツとして愛され、スポーツカー不遇の近年では異例となる販売台数を記録。
さらに2021年には次世代型となるGR 86も発売を控えています。
ハチロクは、世代を超えて愛されているモデルなのです。
レーシングドライバーや漫画作品の影響もあり、今や状態の良い個体なら当時の新車価格をゆうに超えるプレミア値段が付けられているAE86型スプリンタートレノ。
モータースポーツシーンや漫画の世界だけでなく現実世界でも多くの人々に心にドラマを生み出し、そしてこれからも愛され続ける生ける伝説、それが"ハチロク"と言えるでしょう。
※2021年7月現在
モータースポーツシーンや漫画の世界だけでなく現実世界でも多くの人々に心にドラマを生み出し、そしてこれからも愛され続ける生ける伝説、それが"ハチロク"と言えるでしょう。
※2021年7月現在