TE27型で登場!初代レビンとトレノの違いとは?

TE27 カローラレビン

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スプリンター トレノ、カローラ レビン…といわれれば、おなじみAE86が浮かぶ方は多いのではないでしょうか。しかしAE86は、4代目モデル。その初代は、カローラの2代目に登場しました。今回は、ハチロクのご先祖というべき、TE27型について触れてみましょう。
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最初からTE27型からスポーツモデルだったレビン・トレノ…
TE27型 レビンとトレノの違いは?

最初からTE27型からスポーツモデルだったレビン・トレノ…

※写真はカローラクーペ

1972年~1974年に販売されたのが、初代レビン・トレノです。トヨタ スプリンタークーペ、カローラークーペに用意された「SL」および「SR」といったグレードよりもスポーティなテイストを打ち出したモデルとして追加されました。

その心臓部にはセリカ1600GTに搭載されていた2T-G型 1.6L DOHCエンジンを移植。セリカよりも小柄なボディだったレビン・トレノは、まさにホットなスポーツクーペとして登場したというわけです。

このモデルは当時としてもかなり"攻めた”エクステリアになっており、なんとチューニングカーさながらにFRP製のオーバーフェンダーが奢られていました。

また、ボディカラーもダークグリーンとオレンジの2色を展開。なんとも「渋い!」と今の感性だと思ってしまいますね。いずれにせよ、当時の走り屋達にとっては垂涎のモデルであったことは想像に難くありません。

この2T-G型1.6Lエンジンには、有鉛ハイオク仕様とレギュラー仕様が用意されており、ハイオク仕様(2T-G)が115馬力、レギュラー仕様(2T-GR)が110馬力を発揮。軽いボディを振り回すには充分なスペックとなっています。

廉価仕様として、1.6L OHVエンジン(100ps)仕様も1973年に追加されています。

■トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ(TE27型)
ボディサイズ:全長3,965mm×全幅1,595mm×全高1,335mm
エンジン:2T-G型1.6L 直4DOHCエンジン
最高出力:115ps(110ps)/6,400rpm
最大トルク:14.5(14.0)kgm/5,200(4,800)rpm
※()内はレギュラー仕様
トランスミッション:5MT (FR駆動)
車両重量:865kg

軽い車重に高回転型DOHCエンジンですから、現在乗っても本当にワクワクするようなクルマだったのではないでしょうか。実際、当時はWRCにも参戦しており、モータースポーツでも活躍したモデルなのでした。

TE27型 レビンとトレノの違いは?

のちのAE86同様、TE27型のレビン・トレノも兄弟車であり、同一コンポーネントが採用されています。AE86の場合は、トレノがリトラクタブルヘッドライトを採用していたため、外観での見わけがすぐにつく仕様となっていましたが、このTE27型は、ぱっと見その違いになかなか気付かないかもしれません。

その一番の識別ポイントはエンブレムとなるわけですが、よく見るとグリルのデザイン、ライト周辺の意匠に違いがあり、好きな方であればひと目で違いがわかるでしょうね。

しかし、どちらも本当にワクワクするようなエクステリアデザインを持っています。現在では残存台数が非常に少ない旧車となっており、なかなか街で見かけることはないですよね。

その性質からハードに使われ廃車になってしまった、また錆など経年劣化での廃車など、スポーティな旧車にありがちな運命を辿ったことでしょう。しかし現在でもこのTE27をこよなく愛している方々もおり、オーナーズクラブも存在しているようです。

このTE27は小型かつ軽量なボディにパワフルなエンジンを搭載し、誰にでも手が届くスポーツFRクーペ(当時)といった存在だったと思います。現在ではこうしたスポーツモデルはどこかプレミアムな価格のモデルになりがちで、気軽にスポーツ走行を楽しめるモデルが存在しないのは残念に思うところです。

確かに、公道でハードな走りをすべきではありませんし、1970年代当時よりも交通社会は成熟しているため、メーカーもこういった振り切ったモデルをリリースできない、あるいは購買層が減少しているという点も指摘するところですが…。

とはいえ、現代の技術でこうしたTE27のようなモデルをリリースしたら、どんなに楽しいだろうか…そんな思いに駆られてしまうモデルですね。

TE27型 カローラレビン

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