GRMNシリーズが過激すぎる!トヨタが世に送り出した傑作の数々をご紹介

GRMNシリーズ

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トヨタが誇るコンプリートカーブランド、 GRMN。

基本的に台数を限定して販売され、瞬く間に完売してしまう大人気シリーズとなっています。

今回は、これまでにトヨタが送り出してきたGRMNの全7モデルを一挙にご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
マークX GRMN(2015年モデル)
マークX GRMN(2019年モデル)
ヴィッツ GRMN ターボ (2013年モデル)
ヴィッツ GRMN (2018年モデル)
iQ GRMN (2009年モデル)
iQ スーパーチャージャー GRMN (2012年モデル)
86 GRMN (2015年モデル)

マークX GRMN(2015年モデル)

マークXのグレード 350Sをベースにしたこのモデルが発売されたのは、2014年のこと。本体価格は540万円、100台限定で販売されました。

搭載するエンジンは3.5L V型6気筒の2GR-FSEで、最高出力は321ps(236kW)/6400rpm、最大トルクは38.7kg・m(380N・m)/4800rpmを誇ります。

スポーティさを主張するように、エクステリア各部にブラックをあしらった装備が与えられているのが大きな特徴です。バンパーも専用仕様となり、エアロダイナミクスを向上させるデザインに仕上がっています。

インテリアもそれまでのマークXのイメージとは全く異なる意匠となっており、サイドブレーキは手引き式、6速のトランスミッションを操るシフトノブは革製となり、上品さも感じさせます。

それでも足りないオーナー向けに、マークX GRMNにはカーボン製のルーフとパネルをオプションとして設定。

このオプションを使用することでさらに軽量化され、スポーツカー顔負けの走行性能に磨きをかけることが可能だったのです。

マークX GRMN(2019年モデル)

このモデルが発売されたのは2019年の1月で、これはマークX自体の生産が終了してしまう僅か3ヵ月前の出来事です。

ベースにはマークXのグレード 350RDSを用い、ボディーに合計252箇所のスポット溶接を追加ボディー剛性を飛躍的に向上させると共に、新開発の専用サスペンションやパワーステアリングをチューニングし、ドライバーの手足の用に動く1台に仕上げられています。

エクステリア(外装)では、メッキによる加飾部分をブラック化。ホイールにはBBS社製の19インチアルミホイールが装着されています。

さらに、インテリア(内装)においてもパネル類をカーボン調の加飾を施し、ピアノブラックを基本としたスタイリッシュな室内になりました。

走りの良さをイメージさせつつ、質感や高級感の底上げも狙った仕上げとなっているのです。

ヴィッツ GRMN ターボ (2013年モデル)

ピュアスポーツ2BOXをコンセプトに開発されたヴィッツ GRMN ターボは、2013年8月に発表され、同年9月より発売されたモデルです。本体価格は270万円200台限定で販売されました。

パワートレーンの直列4気筒 1.5L エンジンにターボチャージャーを追加し、最高出力はベースより43ps引き上げた152ps、最大トルクは206Nmを誇ります。

このエンジンに6速のトランスミッションを組み合わせ、フロントブレーキとして対向の4ピストンキャリパーを装着。

ホイールも、専用のBBS製17インチアルミホイールが与えられているのがポイントです。

ヴィッツ GRMN (2018年モデル)

ヴィッツ GRMNは、2018年の4月より商談受付を開始したモデルです。150台限定で販売されたプレミアムモデルで、日本では未発売であるヤリスの3ドア車がベースとなっています。

1.8L エンジンにスーパーチャージャーを搭載しており、最高出力は212psにまで引き上げられています。

これまでのGRMNシリーズ同様、足回りには専用のチューニングが施され、インテリアにおいても専用スポーツシートやレッドのワンポイントが目を引く専用のステアリングを装着。

足の速さと運転のしやすさを兼ね備えた、優秀な1台に仕上がっているのです。

iQ GRMN (2009年モデル)

トヨタがコンプリートカーとして生み出した「GAZOO Racing tuned by MN」、略してGRMNの第一弾となったモデルが、iQ GRMNです。

受注が始まったのは2009年8月で、販売台数は100台でしたが、同年11月の13日には完売していたという逸話も残っています。

基本的に、チューニングを受けたのは足回りが中心。30ミリローダウンされた専用サスペンションを装着し、リアにディスクブレーキを採用しています。

トランスミッションも6速MT化されており、オプションにて専用デザインのフロント/リアバンパーや、マッドガードがパッケージングされたGAZOOレーシングスタイルなども用意されていました。

iQ スーパーチャージャー GRMN (2012年モデル)

2012年7月に発表された iQ スーパーチャージャー GRMNは、販売価格335万円、100台限定で販売されました。前述したiQ GRMNに続く、GRがチューニングを手がけたGRMNの第二弾に当たります。

同年7月22日より先着での商談が始まりましたが、一瞬の内に予定していた台数に到達してしまったことから、商談権は抽選制になったという伝説的なモデルです。

エクステリアでは、専用エアロやブリスターのフェンダーを装着。インテリアではGRが手がけたモデルらしくスポーツシートを搭載し、計器類もタコメーターを搭載。

パワートレーンにおいては、スーパーチャージャーの採用によってベース車比30%アップした最大出力122ps/最大トルク174Nmを発揮。

このモンスターエンジンに、クロスレシオ6速トランスミッションを組み合わせているのです。

86 GRMN (2015年モデル)

86 GRMNが発表されたのは、2015年の12月。スバルの工場で製造された86をベースとして、トヨタのGRMNに相応しい装備と性能が与えられた極上のセミレース仕様モデルです。

販売価格は、基本の86の販売価格と比較するとおよそ倍ほどにもなる648万円。ウェブでの申し込みの末、抽選にて選ばれた100人だけがオーナーとなることを許されました。

エクステリアでは、カーボン素材を用いたエンジンフードやルーフを装備しているほか、ウィンドウを樹脂化するなどして更なる軽量化に成功しています。

軽量化だけでなくボディー剛性も向上させ、ブレーキもフロント6ピストン/リア4ピストンと大型化されているのです。

また、エンジンには専用のチューニングを加え、最高出力219PS/最大トルク217Nm。ベースモデルより、19PS/12Nmの出力向上を実現しました。

インテリアはベースと大きく異なり、専用のレカロシートを搭載し、リアシート(後席)は撤去されています。
GRMNは、トヨタが走る楽しさを提案するために生み出した市販車の頂点とも呼べるブランドです。

走行性能はもちろん、その情熱的とも呼べるこだわりはお墨付き。

販売価格が高額であるにも関わらず、例外なく即完売してしまうのにも納得です。

スポーツモデルが徐々に淘汰されていくであろうこれからの時代、トヨタが今後もどんなスポーツモデルを世に放つのか、目が離せません、

※2021年7月現在
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