タバコの広告がモータースポーツを彩った!タバコブランドをご紹介!

WRC ラリー スバル 555

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時代の流れから、タバコの広告を目にする機会はほとんどなくなってしまいましたが、モータースポーツにおいてはタバコの広告はかつてなくてはならないものでした。

チームを援助するスポンサーとして巨額のタバコマネーが動き、パッケージをイメージさせるカラーリングが施されたマシンが鎬を削っていた時代があったのです。

そこで今回は、かつてモータースポーツを彩ったタバコブランドを一挙に紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
タバコの広告がモータースポーツを彩った①|ジョン・プレイヤー・スペシャル (JPS)
タバコの広告がモータースポーツを彩った②|マールボロ(Marlboro)
タバコの広告がモータースポーツを彩った③|ラッキーストライク(Lucky Strike)
タバコの広告がモータースポーツを彩った④|キャビン(CABIN)
タバコの広告がモータースポーツを彩った⑤|555
タバコの広告がモータースポーツを彩った⑥|ロスマンズ(Rothmans)

タバコの広告がモータースポーツを彩った①|ジョン・プレイヤー・スペシャル (JPS)

ゴールドリーフカラーを1971年まで纏っていたロータスのマシンですが、1972年より新たにジョン・プレイヤー・スペシャルのカラーリングに色替えすることになります。

真っ黒なボディに金色のロゴが配置され、1986年までロータス一筋でスポンサード。

ロータスといえば、ジョン・プレイヤー・スペシャルというファンも数多く存在しているようです。

タバコの広告がモータースポーツを彩った②|マールボロ(Marlboro)

マールボロ(米・フィリップモリス)といえば、1970年代から2006年頃までフェラーリやマクラーレンといった強豪のメインスポンサーを務めていたブランドです。

1980年代にはアルファロメオのスポンサーも務めており、パッケージを模した赤と白のカラーリングは多くのファンの脳裏に焼きついていることでしょう。

タバコの広告がモータースポーツを彩った③|ラッキーストライク(Lucky Strike)

ラッキーストライクといえば、B・A・R ホンダのF1マシンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

佐藤琢磨とジェンソン・バトンがドライブし、特に佐藤琢磨は2004年に表彰台に立つなど活躍も目覚ましいカラーリングでした。

F1以外にも様々なカテゴリーで見られたカラーリングです。


タバコの広告がモータースポーツを彩った④|キャビン(CABIN)

海外のタバコばかりではなく、日本の銘柄もモータースポーツにおいて活躍していました。

日本たばこ産業が立ち上がった翌年の1986年にはキャビンレーシングを設立し、赤と白のカラーリングを施したマシンで、全日本F2選手権及び富士グランチャンピオンに参戦。

その後、1990年から1991年と連続で全日本F3000で優勝を果たしたキャビンレーシングは、1992年にF1GPへの参加も果たしたのです。

タバコの広告がモータースポーツを彩った⑤|555

サーキットの中だけでなく、最もタフで過酷なレースと言われている世界ラリー選手権でも、タバコブランドのカラーリングを纏ったマシンがレースを彩りました。

555(米・ブリティッシュアメリカンタバコ)は、1953年よりスバルのタイトルスポンサーを務めたブランドです。

1993年に開催されたラリーニュージーランドでレガシィが初優勝したほか、同年のラリーフィンランドにてインプレッサを投入し、1995~1997年にかけたマニュファクチャラーチャンピオンを獲得しています。

そのような背景もあり、熱心なスバルファンは愛車のナンバーを「555」にしたがるそうです。

タバコの広告がモータースポーツを彩った⑥|ロスマンズ(Rothmans)

F1だけでなく、世界ラリー選手権やバイクのWGPまでモータースポーツ界を幅広い分野で支えて来たブランドがロスマンズです。

80年代には驚異的な強さを見せつけていたポルシェをスポンサード。

世界ラリー選手権では、フォードのエスコートやオペルのアスコナの走りを支えていました。

しかし、最も印象に残っているのは、1994年にメインスポンサーとなったウイリアムズのFW16でしょう。

1994年のサンマリノグランプリ決勝レース7周目にてクラッシュし帰らぬ人となってしまった、アイルトン・セナ最後のマシンとなったのです。
モータースポーツのレースシーンを支え、彩り続けてきたタバコブランドですが、2006年の規制によりスポンサーを撤退。

古くからF1などを見ている方にとっては、寂しいものがあるのではないでしょうか。

何かの機会に、往年のカラーリングに身を包んだマシンが走る姿を見る機会が来ることを祈らずにはいられません。

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