洗車傷の原因、知っていますか?洗車傷を防ぐ方法とその直し方を解説

洗車傷が付いてしまう理由、付いてしまった時の対処法

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丁寧に洗車をしていたつもりなのに、いつの間にか洗車傷がついている…!といった経験はあるのではないでしょうか?

特に黒などの濃い色のボディーでは、日の当たり方によって洗車傷が目立ち、見た目が悪いものになってしまいます。

わざわざボディーに傷を付けたいと思っていなくても、意外な行動が洗車傷の原因になってしまっているかもしれません

そこで今回は、なぜ洗車傷が付いてしまうのかを、洗車傷が付いてしまった時の対処法と併せて紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
洗車傷が付いてしまう理由とは?
砂や泥だけでなく、鉄粉にも注意!
洗車傷への3つの対処法をチェック!

洗車傷が付いてしまう理由とは?

洗車傷が付いてしまう一番の原因は、砂や泥、ゴミなどが付着したボディーをそのままスポンジやタオルで磨こうとすることです。さらに言えば、これらが付着したボディーを指でなぞるだけで傷が発生してしまいます

砂が付いたボディーは、いわばヤスリやサンドペーパーと同じ状態なので、その状態のボディーに傷が付くのは至極当然のことなのです。

特に、黄砂が酷い時や雪道を走った後は注意が必要。

毎年のように問題になる黄砂ですが、ボディーを見てみると真っ白になるほど砂が付いており、表面はざらざら。

雪は空気中の不純物を核にして発生するので、ボディーに雪が乗れば汚れることになるうえに、雪道を走れば泥交じりの雪を跳ね上げながら走ることになります。

そもそも、ボディー表面の塗膜は繊細なものなので、洗車する前はもちろん、洗車した後でも直接触れるのはあまり推奨されることではありません。

砂や泥だけでなく、鉄粉にも注意!

砂や泥、ゴミの他に気を付けたいのが、酷いものは突き刺ささっていることもある鉄粉です。鉄粉が厄介な点は、どんなに気を付けて丁寧に洗車しても、砂や泥汚れのようには落ちないこと。

そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが、洗車後のボディーにビニール袋などをあてて、それ越しにボディーを撫でてみてください。目には見えないけれど、ざらざらと感じることができるはずです。

これを防ぐ方法は、今のクルマの構造では不可能に近いのです。その理由は、クルマ自体が鉄をはじめとした金属を多く使って作られているため。

ブレーキローターが摩擦によって削れたり、エンジン内部の金属が排気ガスと一緒に排出されたり…自分や他のクルマから鉄粉はどうしても発生してしまうのです。さらに、線路の近くや鉄工所の周囲に駐車場があるなら、余計に鉄粉の被害を被ることになります。

鉄粉がボディに付着すると当然、錆が発生します。鉄粉はボディーに刺さるように付着するため、そのままにしておけば最悪の場合ボディー内部まで浸食する可能性があります。表面に傷が付く以上に、深刻な状況にもなりかねない厄介者なのです。

鉄粉を洗車傷を付けずに取り除くには、鉄粉除去用の粘土を用いるのが良いでしょう。

洗車後の塗れたボディーに、軽く押し当てるようにこすりつけるだけで鉄粉を除去することが可能です。粘土はこまめに練りこみつつ使うのがポイントで、同じ部分だけを使っていると、余計ボディーに傷を作ることになるので注意しましょう。

洗車傷への3つの対処法をチェック!

洗車傷を作ってしまった場合の対処法は、大きく分けて3つ存在します。

まずは、ボディーにレジン系のコーティングを施すことです。このレジン系コーティングは、傷を埋める効果が期待できます。レジン濃度が高いレジン系のコーティング剤を使うと、より洗車傷が目立ちにくくなることに加えて誰にでもできる作業なので、最も手軽な方法です。

2つ目は、コンパウンドを使ってボディーを磨く方法です。コンパウンドとは、簡単に説明するときめ細かい研磨剤で、これを使ってボディーを研磨することで傷を消してしまう方法なのです。コンパウンドをスポンジに少量取り、優しく撫でるように磨きましょう。

この時注意したいのは、コンパウンドの粒子が極力細かいものを使うこと。粗目のコンパウンドでは、余計に傷を付けてしまうことになるからです。

最後の方法は、やはりプロに依頼することです。クルマのボディーを磨く専門の業者は全国に数多く存在しており、専用の機材を用いたボディー研磨は素人には決して真似できないもの。

誇張でもなんでもなく、ボディーを新車のように仕上げてくれる一流も少なからず存在しています。ただし、デメリットとして、クルマを預けなければいけないことと、決してリーズナブルとはいえない料金が発生する点が挙げられます。

どうしても自分の手では消せず、我慢できない洗車傷を作ってしまった場合の最後の砦といえるでしょう。
慎重に扱っているクルマでも、どうしてもできてしまう洗車傷。

しかし、丁寧な洗車を行うことで洗車傷は大幅に低減することができます。

対策と対処法をしっかり理解しておくことで、愛車の美しいボディーを長く保ちましょう。

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