トヨタ 30系アルファードのエンジンやミッション、パワートレーン等のスペックを紹介【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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現行型アルファードは、2.5Lガソリンエンジン、3.5Lガソリンエンジンそして2.5Lエンジンのハイブリッドと3つのパワートレインを設定し、国産Lサイズミニバンではもっとも充実したラインアップとなっています。
ここではアルファードのパワートレインや駆動方式、スペックなどをプロが徹底解説します。
文・写真/萩原 文博
ここではアルファードのパワートレインや駆動方式、スペックなどをプロが徹底解説します。
文・写真/萩原 文博
アルファードのパワートレインは3種類
現行型アルファードに用意されるパワートレインは、2.5Lと3.5Lのガソリンエンジンに、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッドシステムという3種類です。
エントリーとも言える2.5Lエンジンは、現行型アルファードに新搭載された2AR-FE型と呼ばれる直列4気筒ガソリンエンジンで、可変バイブタイミング機構のDual VVT-iや可変吸気システムのACISを採用し、低回転域から十分な性能を発揮。
最高出力134kW(182ps)/6,000rpm、最大トルク235Nm/4,100rpmをそれぞれ発生するとともに、WLTCモードで10.6~11.0km/Lという好燃費を実現しています。
エントリーとも言える2.5Lエンジンは、現行型アルファードに新搭載された2AR-FE型と呼ばれる直列4気筒ガソリンエンジンで、可変バイブタイミング機構のDual VVT-iや可変吸気システムのACISを採用し、低回転域から十分な性能を発揮。
最高出力134kW(182ps)/6,000rpm、最大トルク235Nm/4,100rpmをそれぞれ発生するとともに、WLTCモードで10.6~11.0km/Lという好燃費を実現しています。
上級グレードに搭載されることになる3.5Lエンジンは、2GR-FKR型と呼ばれる V型6気筒ガソリンです。
V型6気筒エンジンの集大成として、すべての主要部品を一新した2GR-FKR型は、筒内噴射とポート噴射の両インジェクターを備えたトヨタ独自の燃料噴射システムD-4Sを採用。さらに、運転状況に応じて吸排気バルブの開閉タイミングを最適に制御するDual VVT-i(吸気側はVVT-i W)や排気冷却を強化したシリンダーヘッドといった最新技術も投入されました。
力強くスッキリとしたV6らしい回転フィールが特徴の3.5Lエンジンは、最高出力221kW(301ps)/6,600rpm、最大トルク361Nm/4,600rpmという高出力とWLTCモードで9.6~10.2km/Lという優れた燃費性能を両立しています。
V型6気筒エンジンの集大成として、すべての主要部品を一新した2GR-FKR型は、筒内噴射とポート噴射の両インジェクターを備えたトヨタ独自の燃料噴射システムD-4Sを採用。さらに、運転状況に応じて吸排気バルブの開閉タイミングを最適に制御するDual VVT-i(吸気側はVVT-i W)や排気冷却を強化したシリンダーヘッドといった最新技術も投入されました。
力強くスッキリとしたV6らしい回転フィールが特徴の3.5Lエンジンは、最高出力221kW(301ps)/6,600rpm、最大トルク361Nm/4,600rpmという高出力とWLTCモードで9.6~10.2km/Lという優れた燃費性能を両立しています。
ハイブリッドは、2AR-FXE型とよばれる2.5L直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンにリダクション機構付THS-IIを組み合わせたハイブリッドシステムです。
システム合計145kW(197ps)を発生し、燃費性能はWLTCモードで14.8km/Lという優れた走行性能と燃費性能を両立するだけでなく、高級車にふさわしい静粛性も特徴となっています。
システム合計145kW(197ps)を発生し、燃費性能はWLTCモードで14.8km/Lという優れた走行性能と燃費性能を両立するだけでなく、高級車にふさわしい静粛性も特徴となっています。
トランスミッションはエンジン排気量で使い分ける
現行型アルファードに搭載されているトランスミッションは、パワートレインに応じて3タイプあります。
ハイブリッドには電気式無段変速機と呼ばれるCVT。2.5Lガソリン車にはマニュアル感覚でシフトチェンジが可能な7速スポーツシーケンシャルシフトマチック機能付きのSuper CVT-iと呼ばれる自動無段階変速機。3.5Lガソリンエンジンには、大幅な伝達効率の向上を実現したDirect Shift-8ATが採用されています。
この8速ATはギヤ比設定の範囲を広くするワイドレンジ化とともに、高性能・小型トルクコンバーターを新開発し、ロックアップ領域を拡大。アクセル操作に素早く反応しドライバーの思い通りに反応するダイレクト感あふれる走りと、燃費のアップを追求しています。
ハイブリッドには電気式無段変速機と呼ばれるCVT。2.5Lガソリン車にはマニュアル感覚でシフトチェンジが可能な7速スポーツシーケンシャルシフトマチック機能付きのSuper CVT-iと呼ばれる自動無段階変速機。3.5Lガソリンエンジンには、大幅な伝達効率の向上を実現したDirect Shift-8ATが採用されています。
この8速ATはギヤ比設定の範囲を広くするワイドレンジ化とともに、高性能・小型トルクコンバーターを新開発し、ロックアップ領域を拡大。アクセル操作に素早く反応しドライバーの思い通りに反応するダイレクト感あふれる走りと、燃費のアップを追求しています。
ハイブリッドの駆動方式は4WDのE-Fourのみ
現行型アルファードには、2WD(FF)と4WDの駆動方式が用意されていますが、ハイブリッド車は4WDモデルのみの設定です。
4WD機構は、ガソリン車がアクティブトルクコントロール4WD、ハイブリッドはE-Fourと呼ばれる電気式4WDを採用しています。
ガソリン車に採用されているアクティブトルクコントロール4WDは前輪駆動状態と4輪駆動状態を自動的に電子制御するシステムです。路面状況や運転状況に応じて、前後のトルク配分は100(フロント):0(リア)から、前後輪直結の50:50まで可変します。
ハイブリッド車に搭載されているE-Fourは前後に搭載されたモーターを組み合わせて、タイヤを駆動させる4WDシステムです。前輪をエンジンとフロントモーターで駆動し、後輪はリヤモーターで駆動させます。トルク配分はフロント100:リア0の前輪駆動状態からフロント40:リア60の4WD状態のあいだで、状況に応じた最適なトルク配分を行います。
4WD機構は、ガソリン車がアクティブトルクコントロール4WD、ハイブリッドはE-Fourと呼ばれる電気式4WDを採用しています。
ガソリン車に採用されているアクティブトルクコントロール4WDは前輪駆動状態と4輪駆動状態を自動的に電子制御するシステムです。路面状況や運転状況に応じて、前後のトルク配分は100(フロント):0(リア)から、前後輪直結の50:50まで可変します。
ハイブリッド車に搭載されているE-Fourは前後に搭載されたモーターを組み合わせて、タイヤを駆動させる4WDシステムです。前輪をエンジンとフロントモーターで駆動し、後輪はリヤモーターで駆動させます。トルク配分はフロント100:リア0の前輪駆動状態からフロント40:リア60の4WD状態のあいだで、状況に応じた最適なトルク配分を行います。
ライバルのエルグランドはガソリン車のみ。オデッセイはハイブリッドがFFのみという設定に対して、アルファードはガソリンエンジンに2WDと4WD、ハイブリッドに4WD(E-Four)を用意するなど、細やかなラインナップも魅力です。
さまざまなユーザーの要望に応える豊富なパワートレインも新車販売台数を伸ばしている要因のひとつと言えそうです。
さまざまなユーザーの要望に応える豊富なパワートレインも新車販売台数を伸ばしている要因のひとつと言えそうです。