タバコのポイ捨ても該当する!不法放棄をしたときの重い罰則とは

投棄

動かなくなった車や乗らなくなった車は正しく処分しなければなりません。適切な処理をせず、山林や路上に捨ててしまうと不法投棄と見なされます。

実は、車の不法投棄は立派な犯罪。しかも、とても重い罰則が課せられます。

今回は、車を不法投棄した場合にどのような罰則があるのかをご紹介します。

Chapter
不法投棄とは?
不法投棄が発覚した場合の罰則
日常に潜む不法投棄

不法投棄とは?

現在日本国内だけでも、年間に350万台ほどの自動車が廃車にされています。自動車1台は約3万個にも及ぶパーツで構成されており、そのほとんどが金属。そのため、廃車にされた自動車は、パーツの8割がリサイクルされ、残りの2割は埋め立てごみとして処分されるのが一般的です。

しかし、全ての自動車がそのような最後を迎える訳ではありません。それが、適切に処理されることなく違法に不法投棄されてしまうパターンです。

使用済みの自動車は廃棄物処理法、または自動車リサイクル法によって廃棄物と定義されますが、この廃棄物を適切な処理をすることなく人目の付かない山中などに勝手に棄てると、不法投棄とみなされます。

不法投棄されていた自動車の数は、自動車リサイクル法が施行される以前の平成16年9月末には21万8,359台も存在が確認されていました。法整備された後、平成22年の3月末には1,445台にまで減少したことが確認されています。

ですが、2020年には京都の世界遺産である仁和寺の敷地内で行われている不法投棄が問題なるなど、現在でも完全になくなったわけではありません。

不法投棄が発覚した場合の罰則

犯罪行為である不法投棄には、廃棄物処理法によって厳しい処罰が下されます。

不法投棄を行った場合、5年以下の懲役または1000万円以下の罰金が課せられます。もし、個人ではなく法人が不法投棄を行った場合には、3億円以下の罰金刑となります。

さらに、はじめから不法投棄をしようとして廃棄物を運んだり集めたりしていた場合でも、3年以下の懲役または300万円以下の罰金を支払わなくてはなりません。

この罰則は、廃棄物処理法の中でも最も重い罰則であり、不法投棄をした後だけでなく、不法投棄を今まさにしようとした、いわゆる未遂の状態で検挙されても同様の罰則が与えられます。これらの罰則は併科(懲役/罰金両方など、2つ以上の刑罰を同時に課す)するので、極めて重い罰則となるのです。

不法投棄は、二次犯罪や周囲の環境汚染などを引き起こす可能性がある立派な犯罪。何があっても、絶対にしないようにしなければなりません。もし、そのような現場を見かけたなら、警察や市の環境課などに連絡しましょう。

<次のページに続く>
次ページ
日常に潜む不法投棄

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道