ホンダ 初代S660はシートアレンジ不可能? 利便性・実用性をどのように高められるかを解説!

ホンダ 初代S660

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ホンダの軽オープンスポーツカーとして2015年4月に発売を開始し、2022年に生産終了が決定した2シーターオープンスポーツカー、ホンダ 初代S660。

そんなS660のインテリア(内装)・シート周りはどのようになっているのか、早速チェックしていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
ホンダ 初代S660の車内は意外と広め?
ホンダ 初代S660のシート周りの機能を解説! アレンジは可能なの?
ホンダ 初代S660の利便性・実用性を高めるにはどうしたら良いのか?

ホンダ 初代S660の車内は意外と広め?

初代S660の室内の広さは、室内長895mm、室内幅1215mm、室内高1020mmとなっています。

床から屋根までの高さは国産車の中でもかなり低めですが、全高以外は軽自動車の規格ギリギリの大きさで作っているためか、室内の長さに関しては2シーター軽自動車としてはかなり長く設計されているのが特徴です。

幅はタイトではあるものの、スポーツカーらしく体にフィットしてくれます。そのため、狭いとはいえマイナスイメージにはなりにくいでしょう。

足元の空間は見た目よりも広く、普通の軽自動車並に足を伸ばして座ることができるため、助手席に座っても苦になりません。

運転席も無理のないドライビングポジションを確保できるほか、クラッチ、ブレーキ、アクセルペダルの位置が、運転者が両足を伸ばした際にぴったりになるように配置されています。

軽自動車という規格で2シーターオープンスポーツカーを実現する中で、最大限快適性を保てるような工夫がされていると言えます。

ホンダ 初代S660のシート周りの機能を解説! アレンジは可能なの?

初代S660のシートは、スポーツカーらしく体をガッチリとホールドしてくれる仕様になっています。サイドは体を包むように丸みを帯びていながらも、座っている人の腰と肩あたりをしっかりと掴んでくれるのです。

決して豪華絢爛な作りというわけではないものの内装にはホンダのこだわりが詰まっており、素材は「β」がファブリック、「α」以上のグレードでレザーを使用しています。

ステアリングにはチルト機能が搭載されており、上下位置は細かく調整できますが、テレスコピック機能は無いため前後位置の調整はできません。

ドライブポジションの調整がしにくいと感じるかもしれませんが、S660のシートは若干前後にスライドできるようになっています。前にスライドさせてシートバックを少し傾斜させることも可能なので、ドライブポジションの調整はしやすくなっているので安心です。

クラッチペダルの左側には大きめのフットレストも用意されているので、ドライビングポジションの調整に加え、シート周りの快適性は非常に高いといえます。

しかし、フラットにするなどのアレンジはできず、シート後部にはあまり空間がないうえにラゲッジルーム(荷室)もフロントにあるため、ラゲッジの拡張等もできないのが欠点でしょう。

ホンダ 初代S660の利便性・実用性を高めるにはどうしたら良いのか?

初代S660はシート周りの快適性は高いもののシートアレンジはできないとご紹介しましたが、実用性と利便性をどのように高めればいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

その悩みは、室内に散りばめられた収納機能を活用すれば解決します。

ドアの側面にある小さなポケットは小銭やお菓子などを入れておくことができる、痒いところに手が届くような収納です。雑誌等は入りきらないので、注意しましょう。

センターコンソールの最下部は少しくぼんでおり、ここもちょっとした小物入れとして使えるでしょう。

サイドブレーキ脇には、スマホ程度の大きさのものなら簡単に収納できるコンソールポケットもあるほか、浅めではあるものの、後ろにはコンソールトレーがあるのもポイントです。

さらに、限られた室内空間で助手席との距離も近いにもかかわらず、ドリンクホルダーがしっかりと用意されています。

助手席側にもクローブボックスがあるほか、2シーターではあるものの助手席背面にシートバックポケットも完備しているので収納には困りません。

一人分ではありますが、軽自動車ではドリンクホルダー無しやオプション設定もよくあるので、大きなアドバンテージになるでしょう。
このように、シートアレンジ等ができない分、利便性・実用性が損なわれないように収納機能が多数あるのが初代S660の特徴です。

多彩な収納機能を駆使して利便性を確保すれば、決して悪いクルマとは言えないでしょう。

一人乗り前提で、ドライブを楽しみながら買い物や通勤ができるクルマとしてオススメできるクルマです。

すでに生産終了が決定し完売となってしまいましたが、まだまだ中古車市場には多くの中古車が流通しています。早めに購入を検討するのが良いかもしれません。

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