アバルト 初代595の収納機能は優れている?

アバルト 初代595

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アバルト 595(ABA-31214T型)の収納性能について紹介します。イタリアのアバルト社が製造販売しているクルマで、同社のフラッグシップモデルでもある595は、その高い走行性能で人気の高い1台です。

コンパクトなボディからは想像もつかない馬力を有していますが、595には、利便性抜群の収納機能もあるのです。今回は、595の収納性能について詳しく見ていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
アバルト 初代595とはどんなクルマ?
アバルト 初代595の荷室は広々確保されている!
アバルト 初代595のその他の収納機能も利便性が抜群!

アバルト 初代595とはどんなクルマ?

アバルト 595は2007年に登場したクルマです。

それ以前から、アバルト 500という名前で存在はしていましたが、2017年のマイナーチェンジを期に全グレードで595に名前が改められました。ベースはフィアット 500で、どことなく似た雰囲気を感じさせる1台です。

全長3,660mm×全幅1,625mm×全高1,505mmの4人乗りというコンパクトなクルマですが、車両総重量は1,110kgあり、普通車に分類されます。

特筆すべきは走行性能で、直列4気筒 DOHC 16バルブ インタークーラー付きターボを搭載した312B4型エンジンは、見た目とは裏腹の力強い走りを見せてくれます。アバルト社がもともとレーシングカーを専門にしていたこともあり、高い走行性能は市販車である初代595にも存分に生かされているのです。

また、7インチのタッチパネルモニターを採用した、Uconnectを搭載しています。ハンズフリー通話やメディアプレイヤー機能はもちろん、スマートフォンの対応アプリがそのまま画面に表示されるため、いちいちスマートフォンを操作する必要もありません。初代595は、走行性能だけでなく、使い勝手も考え抜かれた1台と言えます。

アバルト 初代595の荷室は広々確保されている!

通常、アバルトのようなレーシングカーを主軸に開発しているディーラーのクルマは、車載性を犠牲にしている場合がほとんどです。レースで勝つためには無駄なものを載せないことから、車載性を無視しているからです。しかし、アバルト 595は、広々としたラゲッジルーム(荷室)が備えられています。

リアシート(後席)をそのままにした状態でのラゲッジルームの広さは、なんと185Lもあります。さらに、リアシートを格納すれば、550Lもの大容量スペースを確保できるのです。この広さは、ゴルフバックが難なく積み込める大きさで、どれだけ広いかがよくわかるでしょう。

また、ラゲッジルームランプも標準搭載されているため、夜間の荷物の積み下ろしも非常に便利です。コンパクトなボディでありながら、しっかり確保された広いスペースで、日常使いでもその利便性の高さを発揮します。もちろん、速さを追求したいならあえて何も載せないのもアリですが、できれば有効活用したいところです。

アバルト 初代595のその他の収納機能も利便性が抜群!

アバルト 595の収納機能は、広いラゲッジルームだけにとどまりません。

前後両方に設置されたドリンクホルダーは、500mlサイズのペットボトルまで対応しており、飲み物だけでなくサングラスなども入れることができます。もちろん、ペンホルダーとしても使用できるので、プライベートだけではなくビジネスでも活躍できます。ただし、レンズの大きさや形状によっては入らない場合もあるので注意しましょう。

そのほか、グローブボックスはもちろんのこと、ドアポケットもついており、ただの走り屋のマシンではないことがわかります。また、ラゲッジルーム下には床下収納のスペースがあります。車載工具など、非常時に使う物はここへ収納しておくといいでしょう。

荷物を載せる際にうれしいのが、助手席側がウォークイン機構になっていることです。運転席との境目に段差がないため、運転席からでも荷物を載せ、そのままスライドさせることができます。

もちろん、その逆も可能です。普通のクルマとは違い、収納機能がよくないイメージを持たれがちな初代595ですが、実際はかなりポテンシャルの高い収納機能を有しているのです。
アバルト 595の収納機能について紹介してきました。

リアシートを倒して生まれる550Lもの大きなスペースは、小さなボディからは想像がつかないでしょう。ボディが小さい=収納機能が悪いというわけではないことがよくわかりました。

もちろん、速さの追及やあこがれでクルマを選ぶのもいいでしょう。しかし、一度購入すれば長い付き合いになるクルマなので、収納機能にもぜひ注目してみましょう。

595は、速さもコンパクトさも、そして収納機能も持ち合わせている、非常に利便性の高い1台だと言えます。

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