中古で買える国産ワゴンのおすすめランキング15選【自動車目利き人が厳選】

スバル レヴォーグ _2020

「車種が多すぎて、どんな基準で買ったら良いのかわからない」「見た目優先で選んでしまうと失敗しそう」「プロがおすすめする国産ワゴンを中古で買いたい」などなど、アタマを悩ませている方々に向けて、これまで何百車種と乗ってきた自動車ジャーナリストたちが、おすすめする国産ステーションワゴンを厳選してお届けします。

国産ステーションワゴンが欲しいけど、車種選びで迷っている、まだどんな車種を買ったら良いのかわからないという方は、愛車選びの参考にしていただければと思います。

文・三好 秀昌/松田 秀士/小鮒 康一/まるも 亜希子/斎藤 聡

【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3

見た目以上に進化した新型スバル レヴォーグ(VN5型)

2020-2021年の日本カーオブザイヤーに輝いた2代目となるスバル レヴォーグ(VN5型)。その進化は開発陣がここまでやるか!と呟くほど、細部に渡り妥協を許していません。

まず新開発の1.8Lターボは、全長を40mm短く設計。スバルは縦置エンジンの4WDゆえに、フロントドライブシャフトより前方にエンジンがマウントされます。

全長が40mm短くなったことで、車両の重心が後方に下がり、前後荷重配分も進化しました。

さらに新開発エンジンは、2,400rpm以下でスバル初のリーン燃焼を行います。筆者は、低負荷な平たん路で、だいたい80km/hレベルの走行で18km/Lの燃費を記録しました。

さらにエンジンのトルクは低中速重視なので、市街地でも発進加速を含めて非常に力があるのです。ガソリンはリーン燃焼ゆえに、着火性の高いレギュラーガソリンが義務付けられます。じつはハイオクガソリンは燃えにくいのです。

また1.8万kmごとに、70km/h以上での5分間の連続走行が必要になります。リーン燃焼で問題となる、煤を飛ばすためです。スバル乗りならこれは普段的に行うことでしょうから、それほど心配ありませんね。

インプレッサと同じSGPプラットフォームを採用しますが、その造りはインナーフレーム構造という手法によりボディ剛性を向上

STIスポーツには、スバル初のザックス製の減衰力可変ダンパーが採用され、乗り心地も大幅にアップしています。

新車で買える数少ない国産ミドルクラスワゴン。マツダ MAZDA6

2012年にフルモデルチェンジを敢行し3代目となったマツダ アテンザは、2018年に大幅なマイナーチェンジを受け、翌2019年からグローバル名であるMAZDA6を日本国内でも使うようになりました。

2018年の大幅マイチェンでは、まずフロア剛性を大幅にアップ。制振材やサスペンションへの変更により、乗り心地と室内静粛性が大きく進化しています。

インテリアは、当時の東レによるアルカンターラのような新素地をドアまわりなどふんだんに配し、高級感を演出。フロントガラス投影タイプのヘッドアップディスプレイも採用しています。

ハンドリングは安全性の礎となる正確さを向上させるとともに、エンジンのトルク制御とブレーキを自動で行うGVC Plus(G-ベクタリングコントロール プラス)を採用。スムーズな走りで、同乗者の揺り戻しも少なく快適な移動が楽しめます

ADAS(運転支援機能)もしっかりしていて、ACC+LKAによる車線内の中央を維持して前走車に追従。LKAを単独で作動させ、アクセルブレーキはドライバーがコントロールすることも可能です。

エンジンは、ガソリンの2.0L、2.5L、2.5Lターボと、ディーゼル2.2Lターボを用意し、駆動方式はFFと4WDがチョイス可能。ディーゼルにはAT以外に6MTも用意されています

基本骨格の変更で大きく進化した。トヨタ カローラツーリング

2018年に歴史あるカローラの通算12代目として、カローラスポーツが登場しました。その1年後に、セダンとワゴンもフルモデルチェンジ。ワゴンはカローラフィールダーからカローラツーリングにネーミングを変えて発売されました。

近年、国産のコンパクトワゴンは減少傾向にあり、新型ではこのカローラツーリングとレヴォーグぐらいです。

プラットフォームは、プリウスなどと共通のTNGAのGA-Cです。プラットフォームが新しくなったことで走りが大きく進化。ワゴンでありながらドライブする楽しさがあります。

車種構成は、1.8Lハイブリッドに、ガソリンエンジンが1.8L+CVTと1.2Lターボ+6MTで、ハイブリッドにはリヤをモーター駆動するE-Fourの4WDモデルも用意されるなど、バラエティに富んだラインアップとなっています。

ボディが拡幅され3ナンバーになったことで、法人の5ナンバー社内規則などへの対応するため、前カローラフィールダーも一部のグレードが継続販売されています。

フィールダーには、1.5Lハイブリッドと1.5Lガソリンがあり、ガソリンのみ4WDモデルを選ぶことができます。じつはこのフィールダー、後席や荷室の奥行きがカローラツーリングより広くなっています。

とはいえ、フィールダーが販売を商用ユースに的を絞ったこともあり、プレミアム感というポイントでは比べるべくもありません。

センターコンソールには、カローラスポーツと同じディスプレーオーディオが配置されていて、スマホ連携など多彩なコネクテッド機能も活用できますし、車両には最新のADAS機能が装備され、ACC+LTAが高速走行の疲労を軽減するなど、パーソナルドライブカーとしての資質はカローラツーリングのほうが圧倒的に勝っているのです。

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【目利き人】小鮒 康一氏が選ぶ!おすすめトップ3…マツダ、スバル、トヨタ

三好 秀昌|みよし ひであき

自動車評論家/ラリードライバー。

日本大学芸術学部写真学科卒業後、某出版社の契約カメラマンとして活躍するかたわら、試乗記事を国内ラリーに参戦。同時に某出版社で試乗記事も執筆するようになる。
国内でラリーの魅力に目覚め、1989年から渡英。同年よりイギリス国内選手権に三菱 ギャラン VR-4を駆って参戦。1991年には、イギリス国内選手権で年間2位の成績を収め、翌年からヨーロッパラリー選手権にステップアップ。当時のライバルには、故コリン・マクレーやトミ・マキネンなどがいた。また、この時期は自身のラリー活動と並行して、WRCに参戦する三菱ラリーアート・ジャパンのチームマネージャーも務めていた。
1995年からは、スバル インプレッサにマシンをスイッチしてWRCに参戦。1995-1996年サファリラリーグループNクラス優勝(※1995年はケニア国内選手権)を遂げ、スバルのサファリラリークラス7連覇に貢献した。
1999年のWRCサファリ参戦後、しばらく活動を休止していたが、2003年に全日本ラリー選手権2輪駆動部門に前年にデビューしたフェアレディZ(Z33)でエントリー。ターマックステージ中心の活動だったが、S30時代を彷彿とさせるカラーリングでも注目を集めた。
2007年になるとアフリカ大陸で開催されるFIAアフリカ選手権に、三菱 ランサーエボリューションで参戦。。翌2008年には、年間チャンピオンを獲得している。
などなど、華々しい経歴を持つ自動車評論家。豊富な経験による的確なドライビングと分析で、数々の自動車媒体に寄稿するかたわら、雪上ドライビングのインストラクターなども務めている。

三好 秀昌

松田 秀士|まつだ ひでし

モータージャーナリスト/レーシングドライバー

INDY500やル・マン24時間など豊富な海外レース経験と、スーパーGT選手権では100戦以上出場経験者に与えられるグレーデッドドライバーとしても表彰されている。自身が提唱する「スローエイジング」により、66歳のいまも現役のプロレーサーとして活躍中。執筆は、レース経験やメカニズム知見をもとにした幅広い知識による、分かりやすい文章表現を心がけている。昨年、中高齢者のための安全運転指南書「安全運転寿命を延ばすレッスン」(小学館)を刊行。浄土真宗本願寺派 僧侶、BOSCH認定 CDRアナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー/ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

松田 秀士

小鮒 康一|こぶな こういち

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。
国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。現行車を所持しながらも、NAロードスターも手放さないオールマイティな車愛が持ち味。

小鮒 康一

まるも 亜希子|まるも あきこ

カーライフ・ジャーナリスト

映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリー(通称:ガゼルラリー)に参戦し、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」、ジャーナリストによるレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表。近年はYouTubeチャンネル等で、ゆるく楽しいカーライフ情報を発信中。

まるも 亜希子

斎藤 聡|さいとう さとし

モータージャーナリスト。車両のインプレッションはもちろん、タイヤやサスペンションについて造詣が深く、業界内でも頼りにされている存在。多数の自動車雑誌やWEBマガジンで活躍中。某メーカーのドライビングインストラクターを務めるなど、わかりやすい解説も人気のヒミツ。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カーオブザイヤー選考委員。

斎藤 聡