中古で買える国産ワゴンのおすすめランキング12選【自動車目利き人が厳選】

スバル レヴォーグ _2020

「車種が多すぎて、どんな基準で買ったら良いのかわからない」「見た目優先で選んでしまうと失敗しそう」「プロがおすすめする国産ワゴンを中古で買いたい」などなど、アタマを悩ませている方々に向けて、これまで何百車種と乗ってきた自動車ジャーナリストたちが、おすすめする国産ステーションワゴンを厳選してお届けします。

国産ステーションワゴンが欲しいけど、車種選びで迷っている、まだどんな車種を買ったら良いのかわからないという方は、愛車選びの参考にしていただければと思います。

文・三好 秀昌/松田 秀士/小鮒 康一/まるも 亜希子

Chapter
【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
いまでも捨てがたい直列6気筒の快適性。日産 ステージア
WRCでも活躍したワゴンモデル。スバル インプレッサ スポーツワゴン
最強のパワートレインを搭載した快速ワゴン。三菱 ランサーエボリューションワゴン
【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
見た目以上に進化した新型スバル レヴォーグ
新車で買える数少ない国産ミドルクラスワゴン。マツダ 6
基本骨格の変更で大きく進化した。カローラツーリング
【目利き人】小鮒 康一氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
水平対向6気筒を積んだ万能ワゴンはいまが狙い目。スバル レガシィアウトバック
MTも選べるフラッグシップモデル。マツダ アテンザワゴン(最終型)
欧州テイストの色濃いステーションワゴン。トヨタ アベンシスワゴン(最終型)
【目利き人】まるも亜希子さんが選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
スタイルはもちろん安全性重視のオーナーにも。スバル レヴォーグ(2代目)
同クラスでは数少ないコネクティッド機能も魅力。トヨタ カローラツーリング
使い勝手のいいコンパクトワゴンなら。ホンダ シャトル

【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3

いまでも捨てがたい直列6気筒の快適性。日産 ステージア

国産のワゴンと言って真っ先に思い浮かぶのは、スバル レガシィです。

なぜこんな人気なのかと言えば、欲しいものすべて満載スペックだからでしょう。ワゴンとしての完成度、スポーツカー的なパワー、そして高性能な4WDとすべて盛り込まれていました。

というのは前振りで、今回私が選んだのは、レガシィのように機能満載ではないけど、ある部分が特出している個性派の国産ワゴンです。

まずは、日産 ステージア。2000年代に販売されていた2代目ステージアは、北米を意識して開発されたスカイラインと共通のプラットフォームを持つクルマで、ちまたでは‘スカイラインワゴン“と呼ばれていました。

しかしサイズ的にも値段的にも世のなかのニーズとはややずれていたようで、売れ行きは芳しくありませんでした。

とはいえ、ロングノーズのカリッとしたデザインは美しく、長いエンジンルームには、当然のように長いエンジンが搭載されていました。そうです、ステージアは直列6気筒エンジンのラインアップだったのです。

広くて豪華な室内と滑らかなエンジンの組み合わせは、高級ワゴンとしての資質を十分に備えており、高速道路を使っての長距離移動は、快適でとても気持ちのいいクルマでした。

WRCでも活躍したワゴンモデル。スバル インプレッサ スポーツワゴン

インプレッサ発売の2年後の、1994年から販売が開始されたスバル インプレッサ スポーツワゴンSTi(GC/GF系)は、当時、WRC(世界ラリー選手権)で大活躍していたインプレッサのイメージを、スバル・テクニカ・インターナショナルがワゴンボディに落とし込んだチューニングカーでした。

エンジンは1台1台丁寧に手組みされ、ECUもスポーツスペック、マフラーも排気効率の良い太いもので、エンジンパワーは、セダンの水平対向4気筒ターボが240psだったのに対して10psアップの250ps。

わずかなパワー差と感じられるかもしれませんが、チューンバージョンのパワー感や加速の迫力は強烈でした。

5MTを駆使してのフル加速後のアクセルオフでは、マフラーからバックファイヤーの火柱が立つこともしばしば。どれほど濃い燃調だったのでしょう。当然、燃費は極悪でした。

このインプレッサ スポーツワゴンSTiはいわゆるカタログモデルではなかったため、1台1台陸運事務所へ運んで持ち込み車検というカタチでナンバーを付けるという手間が掛かっていたこともあって、販売台数も少なくとてもレアなクルマとなっています

いっぽうSTiではないインプレッサ スポーツワゴンはセダンとほぼ共通の性能を持ち、WRCに出場できるFIAホモロゲーションを取得。

私はこのクルマで、1996年のWRCサファリラリーでグループNクラス優勝を獲得しました。

ワゴン車がWRCでグループ優勝を遂げたのは、後にも先にもこのときだけ。それほどスポーツ性の高いクルマだったのです。

最強のパワートレインを搭載した快速ワゴン。三菱 ランサーエボリューションワゴン

つねにインプレッサのライバルとして名前が上がる三菱 ランサーエボリューションにもワゴンが用意されていたことがありました。

こちらは2005年、発売当初からカタログモデルでランサーエボリューションIXのATモデルであるGT-Aがリリースされたタイミングでラインアップに加わりました。

この通称エボワゴンには、6MTと5ATの2つのミッションを用意。ボディ形状こそ違えど、エンジンパワーも駆動系もランエボと同じで、真に速いステーションワゴンでした。

残念だったのは、それだけの性能がありながら販売台数を絞ったためにFIAのホモロゲーションを取得できず、国際的なモータースポーツイベントに出場しなかったことです。

しかしセダンより空力特性が良いと言われたボディのおかげで、国内のスーパー耐久レースでは一定の成績を収めました。

その翌年には、ロングライフだった名器4G-63ターボエンジン搭載のラストモデルとなるランサーエボリューションIXがMRに進化。同時にランサーエボリューションワゴもMRとして登場しました。

集大成ともいえる可変バルブタイミング機構が組み込まれた4G63ターボエンジンが搭載された完成形のエボワゴンは、パワーやハンドリング、チューニングベース素材と、どれをとっても最高の出来栄えでした。

その後、ランエボはフルモデルチェンジでXにアップデートされましたが、現在はすでに生産中止。その派生形としてのエボワゴンも用意されることなく、速いワゴンの系譜が1代で途切れてしまったことは大変残念でした。

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【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3

三好 秀昌|みよし ひであき

自動車評論家/ラリードライバー。

日本大学芸術学部写真学科卒業後、某出版社の契約カメラマンとして活躍するかたわら国内ラリーに参戦。1989年、イギリスに拠点を移し、1995年からはWRCドライバーとして活躍。1995-1996年サファリラリーグループNクラス優勝(スバル インプレッサ)。2008年、FIAアフリカ選手権チャンピオン(三菱 ランサーエボリューション)など、華々しい経歴を持つ自動車評論家。豊富な経験による的確なドライビングと分析で、数々の自動車媒体に寄稿するかたわら、雪上ドライビングのインストラクターなども務めている。

三好 秀昌

松田 秀士|まつだ ひでし

モータージャーナリスト/レーシングドライバー

INDY500やル・マン24時間など豊富な海外レース経験と、スーパーGT選手権では100戦以上出場経験者に与えられるグレーデッドドライバーとしても表彰されている。自身が提唱する「スローエイジング」により、66歳のいまも現役のプロレーサーとして活躍中。執筆は、レース経験やメカニズム知見をもとにした幅広い知識による、分かりやすい文章表現を心がけている。昨年、中高齢者のための安全運転指南書「安全運転寿命を延ばすレッスン」(小学館)を刊行。浄土真宗本願寺派 僧侶、BOSCH認定 CDRアナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー/ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

松田 秀士

小鮒 康一|こぶな こういち

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。
国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。現行車を所持しながらも、NAロードスターも手放さないオールマイティな車愛が持ち味。

小鮒 康一

まるも 亜希子|まるも あきこ

カーライフ・ジャーナリスト

映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリー(通称:ガゼルラリー)に参戦し、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」、ジャーナリストによるレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表。近年はYouTubeチャンネル等で、ゆるく楽しいカーライフ情報を発信中。

まるも 亜希子