中古で買える国産ワゴンのおすすめランキング15選【自動車目利き人が厳選】

スバル レヴォーグ _2020

「車種が多すぎて、どんな基準で買ったら良いのかわからない」「見た目優先で選んでしまうと失敗しそう」「プロがおすすめする国産ワゴンを中古で買いたい」などなど、アタマを悩ませている方々に向けて、これまで何百車種と乗ってきた自動車ジャーナリストたちが、おすすめする国産ステーションワゴンを厳選してお届けします。

国産ステーションワゴンが欲しいけど、車種選びで迷っている、まだどんな車種を買ったら良いのかわからないという方は、愛車選びの参考にしていただければと思います。

文・三好 秀昌/松田 秀士/小鮒 康一/まるも 亜希子/斎藤 聡

Chapter
【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
いまでも捨てがたい直列6気筒の快適性。日産 ステージア
WRCでも活躍したワゴンモデル。スバル インプレッサ スポーツワゴン
最強のパワートレインを搭載した快速ワゴン。三菱 ランサーエボリューションワゴン
【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
見た目以上に進化した新型スバル レヴォーグ(VN5型)
新車で買える数少ない国産ミドルクラスワゴン。マツダ MAZDA6
基本骨格の変更で大きく進化した。トヨタ カローラツーリング
【目利き人】小鮒 康一氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
水平対向6気筒を積んだ万能ワゴンはいまが狙い目。スバル レガシィアウトバック
MTも選べるフラッグシップモデル。マツダ アテンザ ワゴン(最終型)
欧州テイストの色濃いステーションワゴン。トヨタ アベンシスワゴン(最終型)
【目利き人】まるも亜希子さんが選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
スタイルはもちろん安全性重視のオーナーにも。スバル レヴォーグ(2代目)
同クラスでは数少ないコネクティッド機能も魅力。トヨタ カローラツーリング
使い勝手のいいコンパクトワゴンなら。ホンダ シャトル
【目利き人】斎藤 聡氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3
日本国内で使いやすいを目指した設計もイイね。スバル レヴォーグ(VM型)
フットワークのいい本格ワゴン。レガシイ ツーリングワゴン(BR型)
ディーゼル+MTでロングドライブも楽しい。マツダ MAZDA6(アテンザ)

【目利き人】三好 秀昌氏が選ぶ!国産ステーションワゴンのおすすめトップ3

いまでも捨てがたい直列6気筒の快適性。日産 ステージア

国産のワゴンと言って真っ先に思い浮かぶのは、スバル レガシィです。

なぜこんな人気なのかと言えば、欲しいものすべて満載スペックだからでしょう。ワゴンとしての完成度、スポーツカー的なパワー、そして高性能な4WDとすべて盛り込まれていました。

というのは前振りで、今回私が選んだのは、レガシィのように機能満載ではないけど、ある部分が特出している個性派の国産ワゴンです。

まずは、日産 ステージア。2000年代に販売されていた2代目ステージアは、北米を意識して開発されたスカイラインと共通のプラットフォームを持つクルマで、ちまたでは‘スカイラインワゴン“と呼ばれていました。

しかしサイズ的にも値段的にも世のなかのニーズとはややずれていたようで、売れ行きは芳しくありませんでした。

とはいえ、ロングノーズのカリッとしたデザインは美しく、長いエンジンルームには、当然のように長いエンジンが搭載されていました。そうです、ステージアは直列6気筒エンジンのラインアップだったのです。

広くて豪華な室内と滑らかなエンジンの組み合わせは、高級ワゴンとしての資質を十分に備えており、高速道路を使っての長距離移動は、快適でとても気持ちのいいクルマでした。

WRCでも活躍したワゴンモデル。スバル インプレッサ スポーツワゴン

インプレッサ発売の2年後の、1994年から販売が開始されたスバル インプレッサ スポーツワゴンSTi(GC/GF系)は、当時、WRC(世界ラリー選手権)で大活躍していたインプレッサのイメージを、スバル・テクニカ・インターナショナルがワゴンボディに落とし込んだチューニングカーでした。

エンジンは1台1台丁寧に手組みされ、ECUもスポーツスペック、マフラーも排気効率の良い太いもので、エンジンパワーは、セダンの水平対向4気筒ターボが240psだったのに対して10psアップの250ps。

わずかなパワー差と感じられるかもしれませんが、チューンバージョンのパワー感や加速の迫力は強烈でした。

5MTを駆使してのフル加速後のアクセルオフでは、マフラーからバックファイヤーの火柱が立つこともしばしば。どれほど濃い燃調だったのでしょう。当然、燃費は極悪でした。

このインプレッサ スポーツワゴンSTiはいわゆるカタログモデルではなかったため、1台1台陸運事務所へ運んで持ち込み車検というカタチでナンバーを付けるという手間が掛かっていたこともあって、販売台数も少なくとてもレアなクルマとなっています

いっぽうSTiではないインプレッサ スポーツワゴンはセダンとほぼ共通の性能を持ち、WRCに出場できるFIAホモロゲーションを取得。

私はこのクルマで、1996年のWRCサファリラリーでグループNクラス優勝を獲得しました。

ワゴン車がWRCでグループ優勝を遂げたのは、後にも先にもこのときだけ。それほどスポーツ性の高いクルマだったのです。

最強のパワートレインを搭載した快速ワゴン。三菱 ランサーエボリューションワゴン

つねにインプレッサのライバルとして名前が上がる三菱 ランサーエボリューションにもワゴンが用意されていたことがありました。

こちらは2005年、発売当初からカタログモデルでランサーエボリューションIXのATモデルであるGT-Aがリリースされたタイミングでラインアップに加わりました。

この通称エボワゴンには、6MTと5ATの2つのミッションを用意。ボディ形状こそ違えど、エンジンパワーも駆動系もランエボと同じで、真に速いステーションワゴンでした。

残念だったのは、それだけの性能がありながら販売台数を絞ったためにFIAのホモロゲーションを取得できず、国際的なモータースポーツイベントに出場しなかったことです。

しかしセダンより空力特性が良いと言われたボディのおかげで、国内のスーパー耐久レースでは一定の成績を収めました。

その翌年には、ロングライフだった名器4G-63ターボエンジン搭載のラストモデルとなるランサーエボリューションIXがMRに進化。同時にランサーエボリューションワゴもMRとして登場しました。

集大成ともいえる可変バルブタイミング機構が組み込まれた4G63ターボエンジンが搭載された完成形のエボワゴンは、パワーやハンドリング、チューニングベース素材と、どれをとっても最高の出来栄えでした。

その後、ランエボはフルモデルチェンジでXにアップデートされましたが、現在はすでに生産中止。その派生形としてのエボワゴンも用意されることなく、速いワゴンの系譜が1代で途切れてしまったことは大変残念でした。

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【目利き人】松田 秀士氏が選ぶ!おすすめトップ3…マツダ、スバル、トヨタ

三好 秀昌|みよし ひであき

自動車評論家/ラリードライバー。

日本大学芸術学部写真学科卒業後、某出版社の契約カメラマンとして活躍するかたわら、試乗記事を国内ラリーに参戦。同時に某出版社で試乗記事も執筆するようになる。
国内でラリーの魅力に目覚め、1989年から渡英。同年よりイギリス国内選手権に三菱 ギャラン VR-4を駆って参戦。1991年には、イギリス国内選手権で年間2位の成績を収め、翌年からヨーロッパラリー選手権にステップアップ。当時のライバルには、故コリン・マクレーやトミ・マキネンなどがいた。また、この時期は自身のラリー活動と並行して、WRCに参戦する三菱ラリーアート・ジャパンのチームマネージャーも務めていた。
1995年からは、スバル インプレッサにマシンをスイッチしてWRCに参戦。1995-1996年サファリラリーグループNクラス優勝(※1995年はケニア国内選手権)を遂げ、スバルのサファリラリークラス7連覇に貢献した。
1999年のWRCサファリ参戦後、しばらく活動を休止していたが、2003年に全日本ラリー選手権2輪駆動部門に前年にデビューしたフェアレディZ(Z33)でエントリー。ターマックステージ中心の活動だったが、S30時代を彷彿とさせるカラーリングでも注目を集めた。
2007年になるとアフリカ大陸で開催されるFIAアフリカ選手権に、三菱 ランサーエボリューションで参戦。。翌2008年には、年間チャンピオンを獲得している。
などなど、華々しい経歴を持つ自動車評論家。豊富な経験による的確なドライビングと分析で、数々の自動車媒体に寄稿するかたわら、雪上ドライビングのインストラクターなども務めている。

三好 秀昌

松田 秀士|まつだ ひでし

モータージャーナリスト/レーシングドライバー

INDY500やル・マン24時間など豊富な海外レース経験と、スーパーGT選手権では100戦以上出場経験者に与えられるグレーデッドドライバーとしても表彰されている。自身が提唱する「スローエイジング」により、66歳のいまも現役のプロレーサーとして活躍中。執筆は、レース経験やメカニズム知見をもとにした幅広い知識による、分かりやすい文章表現を心がけている。昨年、中高齢者のための安全運転指南書「安全運転寿命を延ばすレッスン」(小学館)を刊行。浄土真宗本願寺派 僧侶、BOSCH認定 CDRアナリスト、日本カー・オブ・ザ・イヤー/ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

松田 秀士

小鮒 康一|こぶな こういち

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。
国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。現行車を所持しながらも、NAロードスターも手放さないオールマイティな車愛が持ち味。

小鮒 康一

まるも 亜希子|まるも あきこ

カーライフ・ジャーナリスト

映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリー(通称:ガゼルラリー)に参戦し、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」、ジャーナリストによるレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表。近年はYouTubeチャンネル等で、ゆるく楽しいカーライフ情報を発信中。

まるも 亜希子

斎藤 聡|さいとう さとし

モータージャーナリスト。車両のインプレッションはもちろん、タイヤやサスペンションについて造詣が深く、業界内でも頼りにされている存在。多数の自動車雑誌やWEBマガジンで活躍中。某メーカーのドライビングインストラクターを務めるなど、わかりやすい解説も人気のヒミツ。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カーオブザイヤー選考委員。

斎藤 聡