スズキ 3代目MRワゴン(MF33S型)の多彩なシートアレンジ

MRワゴン

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今回は、スズキ 3代目MRワゴン(MF33S型)のシートアレンジについて紹介します。

MRワゴンはトールボックスデザインの軽ワゴンとして2001年から販売されていましたが、最終モ デルである3代目MRワゴンのモデルライフは、2011年から2016年まででした。

歴代に共通する個性的な内外装が3代目MRワゴンのもつ特徴のひとつですが、実用性という側 面から見ても優れた使い勝手も特徴にしています。

3代目MRワゴンはサイズが制限される軽乗用車のため、車内スペースを有効に活用するための シートアレンジ機能が豊富です。そのシートアレンジ方法や、それで実現するモードにはどのよう なものがあるのかを、詳しく見ていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
スズキ 3代目MRワゴンってどんなクルマ?
スズキ 3代目MRワゴンのリヤシートアレンジ
スズキ 3代目MRワゴンのフロントシートはどのようなアレンジができるか

スズキ 3代目MRワゴンってどんなクルマ?

スズキ 3代目MRワゴンは、斬新で個性的なデザインを取り入れた上級志向の軽自動車、また、 顧客のターゲットを若い男女とした新感覚軽ワゴンとして、2011年に登場しました。

MRワゴンの初代が誕生したのは2001年のことですが、時代のニーズに合わせ新たな価値観を 提案する軽ワゴンとして、2代目・3代目と進化を続けていました。

3代目MRワゴンも個性的ながら広々としたキャビンをもち、発表時はNA(自然吸気)エンジンを搭載した「G」「X」と、ターボエンジンを搭載した「T」というラインナップでした。

その後様々な特別仕 様車が登場したりグレード改変を行ったりしながら、モデルライフ末期には「L」「X」の両グレード にFF(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)モデルが用意されていました。

3代目MRワゴンは日産へOEM供給もされており、モコという名前で本家MRワゴンと同様の人気を博しました。しかし軽乗用車のニーズはスーパートールワゴンに移りつつある時代に入っており、3代目MRワゴンは2016年、惜しまれつつ生産を終了しています。

スズキ 3代目MRワゴンのリヤシートアレンジ

それではスズキ 3代目MRワゴンのシートアレンジ機能について、はじめにリヤシート(後席)から 紹介します。

リヤシートにはスズキの他モデルや様々な自動車メーカーのモデルでも一般的な、分割可倒式 シートが採用されています。50:50で倒せるシートは必要に応じたアレンジをすることで、ラゲッジ ルーム(荷室)を広げることが可能です。

3代目MRワゴンは軽自動車のため、乗車定員は4人です。リヤシートの定員は2人になります が、3人乗車のときはリヤの片方を、2人乗車ではリヤシート左右両方を倒すことができます。

片方を倒せば乗車スペースとラゲッジルームのどちらも確保することが可能で、全体を倒せばラ ゲッジルームを拡大して使えます。

スライド機能がついているグレードもあります。上級グレードの「X」及びモデルライフ途中まで存 在した「T」のリヤシートは前後のスライド幅が160mmあり、リヤシート乗員の足元空間を広げたり ラゲッジルームを拡大したりという使い方ができます。

スズキ 3代目MRワゴンのフロントシートはどのようなアレンジができるか

ここでは、スズキ 3代目MRワゴンのフロントシート(前席)にどのようなアレンジ機能が備わっているかを紹介します。

3代目MRワゴンのフロントは、ベンチシートを採用しています。シートには跳ね上げ式のアームレストがついていますが、インパネにシフトレバーがあることで、アームレストを上に跳ね上げると横 へのウォークスルーが楽に行えます。場合によっては、助手席側から乗り込み運転席に移動して エンジンを始動するといった使い方もできます。

フロントシートの調整機能は前後のスライドやリクライニングなど一般的なものですが、運転席シートにはシートリフターがついており、ドライバーの座高にあわせた最適なポジション設定がで きます。

また停車時には、左右のフロントシートを倒してリヤシートの座面とつなげるフラットシートの機能を活かし、ゆったりと休憩することも可能です。

助手席に乗車しないときは片方だけフルフラット状態にすることもでき、助手席のシートバックを 倒すことでスキーなどの長尺物も楽に積めるようになります。

さらに助手席の座面を前に倒せば、シートアンダーボックスが現れます。車内で履き物を交換す る人は履き替えたものを入れるのもいいでしょうし、グローブボックスと同様、普段使わないもの を収納するにも役立ちます。
スズキ 3代目MRワゴンは若者にターゲットをしぼった個性的な軽トールワゴンですが、ボディタイ プのメリットを活かした高い実用性ももちあわせています。

その実用性は、豊富なシートアレンジの機能を使いこなすことでさらに高まり、オーナーの工夫次 第ではあらゆるシーンで上手に使いこなせるでしょう。特に助手席のシートアンダーボックスはスズキ車ならではの装備で、他のメーカーにはない可能性がさらに広がります。

3代目MRワゴンは生産終了してから5年近くが経ちますが、2021年4月時点では、後継モデルの発表や登場するという噂は聞こえてきません。

軽自動車業界全体の未来も不透明な中、新たな後継モデルの登場も見込めないため、3代目 MRワゴンの魅力を存分に味わえるのは、程度のいい中古車が購入できる今のうちといえるかもしれません。

※ 2021年4月現在
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