スズキ 初代パレット(MK21S型)の多彩なシートアレンジ

スズキ 初代パレット

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今回は、スズキ 初代パレット(MK21S型)のシートアレンジについて紹介します。

初代パレットは、近年軽自動車の主流を占めているスーパーハイトワゴンとして、2008年から2013年にかけて発売されていました。高さのある車内空間がもたらす広々とした乗車スペースが大きな特徴ですが、シートアレンジを上手に使いこなすことでその利便性はいっそう高まります。

初代パレットではどんなシートアレンジができるのか、アレンジした際の機能性はどの程度優れているのかを具体的にチェックし、上手に使いこなすコツを掘り下げていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
スズキ 初代パレットってどんなクルマ?
スズキ 初代パレットのリヤシートアレンジ
スズキ 初代パレットのフロントシートはどのようなアレンジができるか

スズキ 初代パレットってどんなクルマ?

スズキ 初代パレットは、他メーカーから次々とスーパーハイトワゴンが登場する中、2008年に誕生しました。ルーフを高くすることによる頭上空間のゆとりやシートまわりの広さといった他車との共通点はそのままに、軽自動車開発に一日の長があるスズキならではの開発力とこだわりが随所にちりばめられています。

初代パレットのボディは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,735mmという軽自動車規格ですが、従来の軽自動車よりも垂直方向にスペースが広げられています。また2,400mmというロングホイールベースやコンパクトなボンネットにより、室内長2,085mmというこれまでの軽自動車ではなし得なかった広い車内スペースを実現させています。

2013年、後継車であるスペーシアの誕生によりパレットの名前は消滅しましたが、パレットの開発技術で培われた高い居住性や道具としての優れた使い勝手は、確実にスペーシアへ受け継がれています。

スズキ 初代パレットのリヤシートアレンジ

それではスズキ 初代パレットのシートアレンジについて、はじめにリヤシート(後席)を紹介します。

初代パレットは低床プラットフォームの採用とルーフの高さから、従来の軽自動車よりヒップポイントを高く設定しているのが特徴です。身体を沈み込ませるような乗車ポジションをとらないためゆとりのある乗車スペースとなっていますが、乗員を意識したリヤシートのつくりは、アレンジにより高い使い勝手をさらに上げることが可能です。

シートバックは分割可倒式になっており、リヤシートの乗車人数や荷物の量に応じて、片方もしくは両方を倒しラゲッジルーム(荷室)を拡大することができます。またシートは前後にスライドさせることも可能で、乗員の体格や荷物の量・大きさなどにあわせたアレンジもできます。

初代パレットではさらに、後席ダイブダウンシートを採用しているのも大きな特徴です。ダイブダウンにより広がるラゲッジルームはフラットな空間で、フロア高が低いという初代パレットのよさが活かされ、荷物の積み下ろしが格段に楽になります。

このように、初代パレットのリヤシートアレンジは様々なパターンがあり、上手に使いこなせばあらゆる場面で役立つこと間違いなしといえるでしょう。

スズキ 初代パレットのフロントシートはどのようなアレンジができるか

スズキ 初代パレットは広い車内スペースが特徴ですが、基本は軽自動車として、日常的なアシ車の用途に重点を置き開発されています。そのため高級車にあるような、シート調整機能は全て手動式です。

一方フロントシート(前席)には、機能性を高めるためのアレンジパターンがあります。そのひとつに助手席前倒し機構があり、長尺物を積む際に重宝します。ヘッドレストをはずす必要がありますが、座席のクッションを起こし背もたれも倒すことで、助手席まわりをフラットにすることができる機能です。

初代パレットは、フロントシートを後ろに倒すことも可能です。特にリヤシートを後ろいっぱいにスライドさせ、フロントシートの背もたれを後ろに倒せば、車内空間ほぼいっぱいのフルフラット空間が出現します。

これはちょっとした休憩に使えるだけでなく、シュラフやベッドマットなどを上手に使えばひとりの車中泊にも対応できるため、ひとり旅で活躍する場面も増えるのです。
スズキ 初代パレットが販売を終了したのは2013年と10年近く前で、そのことを意外に感じる人も多いのではないでしょうか。ボディデザインや走行性能こそ古さを感じる場面があるかもしれませんが、スペースの広さや充実した装備など、高い実用性が保たれているので、日々の生活で活躍してくれるクルマになることでしょう。

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