マセラティ 3代目ギブリのメリットや優れている点は？

初代ギブリはスーパーカーブームの火付け役ともいえる1台です。1966年に誕生し、フェラーリ デイトナやランボルギーニ ミウラと共に一時代を築き上げました。2シーターのクーペであり、4.7LのV8エンジンを搭載し、圧巻のスピードを誇った1台でした。

1992年にギブリの名前を受け継いで誕生したのが、2代目ギブリです。4人乗りの2ドアクーペと登場し、フロントに2.8LのV6エンジンを搭載していました。初代ギブリのインテリア(内装)はレース仕様を彷彿とさせるスポーティーな作りでしたが、2代目ギブリではデザインが一新され、レザーやウッドトリムが使用されています。

高級感を打ち出しており、それがマセラティ 3代目ギブリにも受け継がれています。
 
2代目ギブリの生産終了から16年が経った2013年に3代目ギブリは誕生しました。走行性能と快適性の両立を目指した大型スポーツセダンであり、全長4,985mm×全幅1,945㎜×全高1,485㎜で、ギブリ史上最大のサイズを誇ります。

3.0LのV6エンジンを採用し、ガソリン仕様とディーゼル仕様の2種類から選ぶことができるのが特徴です。インテリアも高級感あふれる仕上がりなっているだけでなく、オプションも充実しており、自分だけのマセラティ ギブリにカスタマイズできることも嬉しいポイントといえます。

マセラティ 3代目ギブリは3種類のエンジンから車種を選ぶことができます。3種類とも3.0LのV6ツインターボエンジンです。

ベースグレードの「ギブリ」には243kW(330ps)仕様のガソリンエンジンが搭載され、「ギブリ S」と「ギブリ S Q4」には302kW(410ps)仕様のダイナミックなガソリンエンジンが搭載されています。

特筆すべきは「ギブリ  ディーゼル」に搭載される202kW(275ps)のディーゼルエンジンです。マセラティとして初めてディーゼルエンジンが採用されたことで話題となりました。

302kW(410ps)のガソリンエンジンは高性能且つ柔軟性に優れています。0から100km/hまで4.9秒で加速し、最高速度は286km/hに到達します。202kW(275ps)のディーゼルエンジンでも0から100km/hまで6.3秒で加速し、最高速度は250km/hです。

よりダイナミックな走りを追求したい人はガソリン仕様を、走りと共に経済的なことを考えたい人はディーゼル仕様を選ぶとよいでしょう。

マセラティ 3代目ギブリは高級スポーツセダンとして誕生した1台です。マセラティらしい走行性能はもちろんのこと、インテリアのエレガントさにも徹底的にこだわっています。

フロントシート(前席)に乗り込むと、マセラティ伝統のマセラティクロックが目に入ります。ステッチなど細部までこだわり抜かれたレザーシートと高級感溢れるウッドトリムにより、最上級の満足感を得ることができる作りとなっています。

見た目だけではなく、機能も充実しています。インパネ中央に設置された8.4インチのマセラティ・タッチ・コントロール・プラスは、単なるナビゲーションシステムだけではなく、ミラーリング機能もあり、スマホとの連動も可能です。

各シートのヘッドレストにはマセラティのシンボルであるトライデントの刺繍もほどこすことができ、高級感を高めるオプションとなっています。

マセラティ 3代目ギブリは走行性能と車内の快適性の両立を目指した高級スポーツセダンです。そのコンセプト通り、マセラティらしいダイナミックな走りを実現する3.0LのV6エンジンとエレガントな内装が最たる長所といえるでしょう。 

3代目ギブリは乗る人全てに幸福感と優越感を与える1台と言えるでしょう。

※ 2021年2月現在