マセラティ ギブリは、デザインでライバルに差をつける
更新日:2024.09.09
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復活したネーミングを持つギブリは、イタリア大使館でも公用車として使われるマセラティの中型セダンです。そのたたずまいは、4ドアボディでありながら、とびぬけてスポーティ。また出自をスポーツクーペに持つギブリは、その名前に違わずなかなかの運動性能を備えているようです。
美しいロングノーズスタイルの4ドアサルーン。それがギブリ
マセラティ ギブリといえば、1970年代のスーパーカーブームを知る世代は、豪華な2シータークーペをイメージする方も多いはず。ですが、2013年に復活した現在の3代目ギブリは、4ドアボディを採用しています。
公式にはマセラティ史上初のアッパーミドルセダンということになっていますが、往年のクアトロポルテがそれに相当するサイズだった時期もあるので、自動車史的には21世紀以降のマセラティでは初、と表現したほうが正確かもしれません。
ちなみにマセラティがデ・トマソ(これもスーパーカー世代には懐かしい名前ですね)傘下だった時代に登場した2代目は、初代よりずっとコンパクトながら4シーターのクーペボディを採用していました。
それはさておき、4ドアとはいえ生粋のスポーツカーメーカーだったマセラティの作とあって、現行ギブリもスポーティなたたずまいが持ち味のひとつになっています。
コンパクトなグラスエリアと長いノーズという組み合わせは、初代メルセデス・ベンツCLS以降、ドイツ勢を中心に流行している4ドアクーペを彷彿とさせる仕立て。
ボディサイズは全長が5m、全幅は1.9m以上とアッパーミドル級では大柄な部類で、ホイールベースも3mに達しますが、前述のスタイリングとあって室内は特別広いわけではありません。とはいえ、決して不当に狭いわけでもなく居心地は上々です。
公式にはマセラティ史上初のアッパーミドルセダンということになっていますが、往年のクアトロポルテがそれに相当するサイズだった時期もあるので、自動車史的には21世紀以降のマセラティでは初、と表現したほうが正確かもしれません。
ちなみにマセラティがデ・トマソ(これもスーパーカー世代には懐かしい名前ですね)傘下だった時代に登場した2代目は、初代よりずっとコンパクトながら4シーターのクーペボディを採用していました。
それはさておき、4ドアとはいえ生粋のスポーツカーメーカーだったマセラティの作とあって、現行ギブリもスポーティなたたずまいが持ち味のひとつになっています。
コンパクトなグラスエリアと長いノーズという組み合わせは、初代メルセデス・ベンツCLS以降、ドイツ勢を中心に流行している4ドアクーペを彷彿とさせる仕立て。
ボディサイズは全長が5m、全幅は1.9m以上とアッパーミドル級では大柄な部類で、ホイールベースも3mに達しますが、前述のスタイリングとあって室内は特別広いわけではありません。とはいえ、決して不当に狭いわけでもなく居心地は上々です。
外観同様、内装のセンスもイタリア生まれの高級車らしく独特の華やかさが感じられる出来映え。望めば高級ファッションブランドであるエルメネジルド・ゼニアとのコラボから生まれたインテリアが選べる点も、コダワリ派には嬉しいポイントのひとつでしょう。
ディーゼルエンジンも、なかなかスポーティ
搭載エンジンは3.0リッターのV6のみですが、ツインターボのガソリンに加えディーゼルターボが用意される点も特長のひとつ。
マセラティでディーゼル、というと違和感を覚える人もいるでしょうが、その走りは決して実用車然としたものではなくスポーティと評して差し支えないレベルにあります。
また、ガソリン仕様についてはグレードによって350psと410psという2つのスペックが用意されますが、後者では駆動方式に4WDも選択可能。もはや、純粋な実用度でもドイツ勢にヒケは取りません。
それでいて、実際に走らせれば操縦性は4WD仕様でもスポーツモデルらしい刺激が十二分。調子に乗って攻めると少し危うい動きになってきますが、積極的に回す歓びを味わえるエンジンともども、マセラティというブランドに寄せられる期待を裏切らない仕上がりであることは請け合いです。
マセラティでディーゼル、というと違和感を覚える人もいるでしょうが、その走りは決して実用車然としたものではなくスポーティと評して差し支えないレベルにあります。
また、ガソリン仕様についてはグレードによって350psと410psという2つのスペックが用意されますが、後者では駆動方式に4WDも選択可能。もはや、純粋な実用度でもドイツ勢にヒケは取りません。
それでいて、実際に走らせれば操縦性は4WD仕様でもスポーツモデルらしい刺激が十二分。調子に乗って攻めると少し危うい動きになってきますが、積極的に回す歓びを味わえるエンジンともども、マセラティというブランドに寄せられる期待を裏切らない仕上がりであることは請け合いです。
小野泰治
某自動車専門誌の副編集長を務めた後、フリーランスに転身。国産コンパクトカーから輸入車の大型セダンまで、マルチに乗りこなすが、じつは尖ったキャラクターが大好きというマニアな一面も。現在は、自動車専門誌のほか一般情報誌でも活躍中。愛車はメルセデス・ベンツ W126。