吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
プジョー 2代目5008のシートの乗り心地は?
プジョー 2代目5008の高い走行能力!
プジョー 2代目5008は滑りやすい路面に強い!

プジョー 2代目5008のシートの乗り心地は?

「Allure」「GT BlueHDi」共に、シート素材はテップレザーをベースに作られています。さらに「GT BlueHDi」ではオプションでナッパレザーに変更が可能で、上質で柔らかく手触りの良い素材は、快適な座り心地を提供してくれます。もちろんセカンドシート、サードシートにも装着されます。

また、シートヒーターをはじめとした機能面でも、ドライバーのことを考えた装備が搭載されています。そのひとつがマルチポイントランバーサポートです。こちらの機能は8つのエアークッションが背中から腰にかけてシートに内蔵されてあり、空気圧の膨張、収縮でマッサージを行い、体をほぐしてくれます。

動作のパターンも複数準備されていますので、特にロングドライブの際にはありがたみが感じられる機能です。

セカンドシートでの乗り心地ですが、こちらは独立座席になっているとはいえ、座席自体は密着した状態なので、成人男性が3人座るとなると多少窮屈になってしまい、フロントシート(前席)の乗り心地と比べるとさすがに見劣りしてしまう部分があります。

しかし、前後スライドが150mm可動出来ることや、5段階のリクライニング調整が可能となっています。それに加え、センタートンネルがないことも良いポイントです。

ちなみによく比較されるマツダCX-8にはセンタートンネルがあり、特に7人乗りSUVのようなサイズでは圧迫感を感じるので、その点はプジョー 2代目5008の方が乗りやすく作られています。

プジョー 2代目5008の高い走行能力!

プジョー 2代目5008は2種類のエンジンが採用されています。「Allure」に搭載されている1.6L PureTechガソリンターボエンジンは、軽量でコンパクトということに加え、燃費性能も優れていながら、しっかりとパワーとトルクも兼ね備えており、その実力は自然吸気2.0Lクラスのエンジンをも凌ぐと言われています。

「GT BlueHDi」には、2.0L BlueHDi ディーゼルエンジンが搭載されており、プジョー最先端のクリーンテクノロジーによって、同レベルのエンジンと比較した際のCO2排出量や燃費消費量が優れたエンジンとなっており、加速性能、燃費、環境性能全てが優れています。

いずれのエンジンも低回転時のトルクの強さとパワーが最大の特性となっています。そしてそれを活かすための機能が、最新鋭の8速エフィシェント・オートマチック・トランスミッション(以下、EAT8)です。

このEAT8によって低回転時のトルクを活かして全速度域に伝えることで、最大限のパフォーマンスを引き出し走行性能の向上に成功しています。

また、ホイールベースを長くとることで、室内のゆとりを大きくするだけでなく、直線の安定性を高めたり、揺れの影響を軽くするといった効果が得られることで、静粛性の向上にもつながり乗り心地をよくしています。

そしてEMP2という先進のプラットフォームを採用することで、加速性や俊敏性、ハンドリング性能の強化をもたらすと同時に、燃費の向上によるCO2低減といった効果ももたらしてます。

プジョー 2代目5008は滑りやすい路面に強い!

プジョー 2代目5008では、「GT BlueHDi」の標準装備として、アドバンスドグリップコントロールという機能が搭載されています。スイッチひとつで雪道、ぬかるみ、砂地といった路面の滑りやすい状況に応じて、最適な駆動輪に制御してくれるので、路面状況が悪い時の不快感が軽減されます。

また、「Allure」ではオプションでの装備も不可となっていますので、アドバンスドグリップコントロール機能が必要な方は、グレードは「GT BlueHDi」を選ぶことになるでしょう。

また、合わせてヒルディセントコントロールも搭載されており、こちらは急な下り坂や、滑りやすい路面を走行するときに、速度を5km/h未満に抑えてスリップを回避してくれます。システム作動中はメーターパネル内にある表示灯が点滅します。
プジョー 2代目5008の乗り心地に関しては、フロントシート、特にドライバーに対してのサポートが手厚くなった形となっています。疲れを軽減するためのシートへの配慮や、パワーアップしたエンジンと進化した機能で、力強さ、安定性を持ち合わせた走行能力となり、運転の楽しさと快適さを与えてくれるクルマに仕上がっています。

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