レアな国産車の魅力と投資価値:希少車リストと将来の注目株

NSX-R GT

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希少台数ゆえに高い資産価値とロマンを併せ持つ“レアな国産車”をピックアップし、価格動向・購入方法・将来の注目株までを網羅的に解説します。旧車ファンはもちろん、ライト層や投資家目線でも役立つ最新情報を凝縮しました。

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Chapter
レア・希少な国産車とは?価値が高まる理由と魅力
希少国産車の中古車価格推移と投資リターンの実態
2025年注目のレア国産車10選|現行車&旧車ラインナップ
1. 日産 パオ (1989年)|レトロパイクカーのアイコン
2. ホンダ ビート (1991年)|軽ミッドシップの名作
3. いすゞ 117クーペ (1968-1981年)|ジウジアーロデザインの芸術品
4. スバル アルシオーネSVX (1991年)|異形ウインドウのGTクーペ
5. トヨタ オリジン (2000年)|1000台限定レトロセダン
6. 光岡 オロチ (2007-2014年)|400台限定国産スーパーカー
7. ホンダ NSX-R GT (2005年)|世界5台のホモロゲモデル
8. マツダ コスモスポーツ (1967年)|初代2ローター・ロータリー量産車
9. トヨタ 2000GT (1967年)|日本初スーパーカーの頂点
10. スバル インプレッサ 22B-STi (1998年)|400台限定WRC記念車
希少国産車を安全に購入する方法とおすすめの入手ルート
近い将来プレミア化が期待される国産車一覧
ホンダ S660(2015–2022年)|軽ミッドシップ最後の砦
日産 GT-R(R35)|ガソリンGT最後の怪物
WRX STI EJ20 Final & ランエボX Final|AWDターボの金字塔
マツダ RX-8 スピリットR(2012年)|最後のロータリースポーツ
まとめ

レア・希少な国産車とは?価値が高まる理由と魅力

「販売台数が極端に少ない国産車」=レアカーには、実用性や新しさを超えた特別な魅力が秘められています

生産台数が少ない限定モデルや生産終了後に希少となった旧車は、その存在自体が文化的な価値を帯び、コレクター心をくすぐります。

たとえばトヨタ2000GTはわずか337台の生産に留まり(国内向け233台)、「日本が世界に誇る伝説のスポーツカー」として現在も評価が高まり続けています。希少な国産車は時代を象徴するデザインや技術をまとい、所有すること自体がステータスやロマンとなるのです。

希少国産車の中古車価格推移と投資リターンの実態

近年、中古車市場では希少な旧車の価格が高騰しており、かつて手の届いたモデルが今や新車当時の数倍で取引されるケースも増えました。車を資産や投資対象と捉える動きも広まりつつあり、実際に10年前の2倍以上の価格で売買される車両も珍しくありません。

希少国産車のリセール価値が高い背景には、いくつか共通の要素があります。

  • 限定生産&台数少なさが生む希少価値 

    生産台数が極めて少ない限定車やヴィンテージカーは新たな供給がなく、中古市場でも需要超過のため高値が付きやすいです。発売当時よりも高額で取引されることも多く、投資や資産として所有する人も増えています。

  • コアファンの熱量が価値を押し上げる 

    生産終了後も熱狂的ファンに支持される名車は、年月とともに価値が上がる傾向があります。供給が限られる一方で需要が衰えないため、希少な良質個体にはプレミア価格がつきやすいです。

  • 海外コレクター需要で相場が急騰 

    国内だけでなく海外から人気のある国産車は、輸出による高値買取が期待できます。実際トヨタの旧型ランドクルーザーなどは海外バイヤーが高額で買い付ける例もあり、国内相場も上昇します。

  • 色褪せないデザインと独自技術が長期保価 

    モデルチェンジの影響を受けにくく、今見ても色褪せないデザインや独自の技術を持つ車は長期的に価値が下がりにくいです。特に1990年代の国産スポーツカーなど「ネオクラシック」と呼ばれる世代は世界的に再評価され、価格高騰が続いています。

こうした条件を満たす希少車は資産価値が高く、実用車というよりコレクターズアイテムとして扱われます。では、具体的にどのような国産レアカーが注目され、どれほどの希少価値・相場となっているのか見てみましょう。

2025年注目のレア国産車10選|現行車&旧車ラインナップ

1. 日産 パオ (1989年)|レトロパイクカーのアイコン

レトロ可愛い限定パイクカーとして人気のパオは、1989年に3ヶ月間の受注限定で発売されたモデルです。

予約開始からわずか2日で8000台、最終的には約5万1660台もの注文が殺到し、生産が追いつかないほどの大ヒットとなりました。丸みを帯びたレトロデザインと遊び心ある内装で今なお根強いファンが多く、現存台数も比較的多いものの30年以上経過した現在では良質な個体は希少です。中古車市場の平均価格は約150万円前後で、状態次第では200万円超えも見られます。

2. ホンダ ビート (1991年)|軽ミッドシップの名作

平成初期を代表するライトウェイトスポーツのホンダ・ビート。660ccの軽自動車ながらミッドシップレイアウト・オープン2シーターという贅沢な作りで「平成の軽スポーツ」の象徴的存在です。

生産台数は約3万3000台に上りましたが既に生産終了から約30年経過し、コンディションの良い車両は減少しています。近年は中古相場も上昇傾向で、平均価格は100万円前後から、低走行の上物は200万円以上で取引されています。

その人気から、中古車市場の価格動向でも常に注目される一台となっています。購入難易度は年々上がっていますが、それでも手の届きやすいスポーツカーとして将来の値上がりを期待する投資目的で狙う人もいるモデルです。

3. いすゞ 117クーペ (1968-1981年)|ジウジアーロデザインの芸術品

「走る芸術品」の異名を持ついすゞ117クーペ。日本車では珍しくイタリア人デザイナー(ジウジアーロ)の手による流麗なボディラインが特徴で、1960年代末に登場しました。

当初は職人の手作業によるハンドメイド生産で希少価値が高く、その後量産化され累計で86,192台が製造されましたが、現在では良好な状態で残る車両はごくわずかと言われます。中古市場では程度によって価格差が大きく、フルレストア済みの極上車は数百万円級で取引されています。

4. スバル アルシオーネSVX (1991年)|異形ウインドウのGTクーペ

バブル期終焉に誕生した異色のグランドツアラーがスバルのアルシオーネSVXです。楕円形のサイドウインドウなど近未来的デザインで注目されましたが、日本国内販売台数は7年間で5884台と振るわず、生産終了

売れなかった理由は性能や品質ではなく発売時期の不運(バブル崩壊)でした。近年は「稀少なスバル車」として再評価が進んでいます。国内中古車は流通台数わずか20台前後と少なく、価格帯は状態次第で約100万円~400万円超まで幅広いです。

5. トヨタ オリジン (2000年)|1000台限定レトロセダン

1000台限定で発売されたトヨタのオリジンは、初代クラウンをオマージュしたレトロモダンな4ドアピラー無しハードトップセダンです。トヨタの国内生産累計1億台達成記念車として企画され、わずか1ヶ月間(2000年11月)の受注生産に留まりました。

新車当時も高級車として話題を呼び、販売終了後はほとんど市場に出回らない希少車となっています。中古車の平均価格は約400万円前後で、走行少なめの良質車は500〜600万円台になることもあります。

6. 光岡 オロチ (2007-2014年)|400台限定国産スーパーカー

完全受注生産400台のみという超希少国産スーパーカーが光岡自動車のオロチです。日本らしさを追求した和風デザインと神話の大蛇にちなんだネーミングで話題となりました。

内外装カラーはオーダーメイド可能で、一台ごとに職人が手作業で組み上げたため量産車にはない特別感があります。新車価格は約1,050万円からでしたが、現在では中古相場が新車時を上回る状態です。中古車平均価格は約1400万円前後で、限定カラーや低走行の車両では1500万円以上の値が付く例もあります。

7. ホンダ NSX-R GT (2005年)|世界5台のホモロゲモデル

世界にわずか5台という伝説的なレアカーが初代ホンダNSXの特別仕様「NSX-R GT」です。スーパーGT参戦のホモロゲーション取得目的で5台のみ生産され、1台5000万円という超高額で発売されました。

結局販売されたのは1台のみとも言われており、究極の希少車です。一般市場での入手はほぼ不可能ですが、NSXそのものも近年価値高騰が著しい車種です。初代NSX(NA1/NA2型)は全世界での総生産台数が約1.8万台(うち国内販売は約7,400台)と、絶対数では少なくないものの、海外での人気も相まって中古価格が当時の新車価格を上回る個体が続出しています。

8. マツダ コスモスポーツ (1967年)|初代2ローター・ロータリー量産車

世界初の実用的な2ローター・ロータリーエンジンを搭載した量産車として名高いマツダ・コスモスポーツ。(※注:世界初のロータリーエンジン搭載市販車は1964年のNSUヴァンケルスパイダー)1967年の発売から5年余りで累計1176台の生産に留まった希少車であり、当時のマツダが社運を賭けて開発した伝説的モデルです。

発売当時の新車価格148万円は平均年収の約3倍という超高級車でした。トヨタ2000GTに勝るとも劣らない日本の名スポーツカーとして現在でも多くのファンに愛されています。国内でもフルレストア済みの個体は1000万円超えが珍しくありません。

9. トヨタ 2000GT (1967年)|日本初スーパーカーの頂点

言わずと知れた日本初の本格スーパーカー、トヨタ2000GT。1967年から1970年まで試作含め337台のみ生産された幻の名車で、映画『007は二度死ぬ』のボンドカーとしても世界にその名を轟かせました。

発売当時の価格238万円はクラウン2台分に相当しました。現在では日本車ヴィンテージ最高額とも言われ、取引価格は良品で5000万~7000万円、フルレストア車では1億円に達することもあります。海外オークションで数億円に及ぶ落札例も報じられました。

10. スバル インプレッサ 22B-STi (1998年)|400台限定WRC記念車

国内400台限定で発売されたスバル・インプレッサ22B STIは、国産スポーツカー高騰ブームを象徴する一台です。

1998年にWRC制覇を記念して作られた2ドアクーペ型インプレッサで、新車当時の価格は約500万円でしたが、48時間で完売した伝説を持ちます。生産総数は海外向けを含め424台に過ぎません。

近年、この22Bの中古価格が驚異的な高騰を遂げており、2022年8月には英国のオークションで約3614万円で落札されました。国内相場でも既に数千万円規模となっており、限定車ゆえ市場に出ること自体稀です。

希少国産車を安全に購入する方法とおすすめの入手ルート

  • 専門ショップで買う:旧車・希少車専門店 

    ビンテージカーに特化したショップでは、車両状態の見極めやメンテナンス履歴も含めて安心して購入できます。実績ある専門店では全国の希少車ネットワークから探し出してくれることもあります。

  • 大手中古車サイト活用:絶版車カテゴリーを狙う 

    カーセンサーやグーネット等では「旧車」「絶版車」カテゴリーで絞り込むと希少車が掲載されています。ただし玉石混交のため、購入時は第三者鑑定付きや評価点の高い個体を選ぶなど注意が必要です。

  • オークションで落札:業者オク&個人オクの注意点 

    業者オークションに精通した中古車ブローカーに依頼して探す方法があります。個人売買でも稀に出品されますが、現車確認や取引リスクを考えると専門家のサポートが望ましいです。

  • 海外から逆輸入:並行輸入で掘り出す 

    国内で見つからない車種は海外に現存する可能性もあります。専門の輸入代行業者に相談すれば、輸送や登録まで代行してもらえます。


いずれの場合も、購入前の入念な下調べと信頼できる専門家の協力が不可欠です。希少車ほど修復歴や欠品部品の有無で価値が大きく変わるため、妥協せず納得のいく一台を探しましょう。

近い将来プレミア化が期待される国産車一覧

ホンダ S660(2015–2022年)|軽ミッドシップ最後の砦

平成生まれの軽ミッドシップオープン。生産終了が発表されるや注文が殺到し、早くも中古車にプレミア価格が付きました。

新車価格約200万円台に対し、発表直後には中古平均価格が270万円超まで急騰。最終生産の特別仕様は新車以上の値段がつく例もあります。今後同種の軽スポーツは登場しにくいだけに、将来のコレクターズアイテムとなる可能性大です。

日産 GT-R(R35)|ガソリンGT最後の怪物

現行GT-Rも2025年モデルをもって生産終了となることが発表されており、既に残価率100%超えのプレミアム価格で取引される状況です。

近年段階的に強化された騒音規制などへの対応が困難になったためと言われ、R35は「最後のハイパフォーマンス国産GT」として世界的に評価が高く、生産終了とともに中古相場はさらに上がると予想されます。特に最終年式や限定グレード(ニスモ等)は将来的な投資対象として注目されています。

WRX STI EJ20 Final & ランエボX Final|AWDターボの金字塔

国産ラリー史を彩ったWRX STI(EJ20 Final Edition・555台限定)やランエボX Final Edition(1000台限定)は、それぞれ「EJ20型エンジン最後のSTI」「ランサーエボリューション最後のモデル」として、その歴史的価値が再評価されています。

既に新車時より中古価格が高い傾向で、年数を経て希少性が増せばさらなる価格上昇も見込めるでしょう。

マツダ RX-8 スピリットR(2012年)|最後のロータリースポーツ

こちらも「最後のロータリーエンジン搭載スポーツカー」として注目株です。限定1000台の特別仕様で、生産終了から10年以上経過した現在も比較的手頃な相場ですが、将来的にマツダが新たなロータリースポーツを出さない限り、このモデルがロータリーファンの最終到達点となり価値が上がる可能性があります。
これら以外にも、限定台数モデルや生産終了が決まった新型車には常に将来プレミア化のチャンスがあります。

たとえばトヨタのGRヤリス(元々はWRCのホモロゲーションモデルとして開発された)や、海外専売だったモデルの国内逆輸入車なども要チェックです。車の価値は需要と供給のバランスで決まります。今はまだ市場に多く出回っていても、時代の変化や規制、ファン層の熱量次第で将来の希少車へと変貌するかもしれません。

まとめ

レアな国産車はその希少性ゆえに文化的な魅力があり、さらに近年は資産的価値も注目されています。

一方で購入や維持には専門知識やネットワークが必要で、誰にでも簡単に手に入るものではありません。

しかし、だからこそ唯一無二の愛車を所有する喜びは格別です。旧車ファンからライト層、将来の値上がりを狙う投資家まで、それぞれの視点で楽しめるのが希少国産車の世界と言えるでしょう。興味を持った方はまず情報収集から始め、信頼できる専門家とともに「あなただけの一台」をぜひ探してみてください。
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