トヨタ 15代目(ARS220型)クラウンのグレード間の違いを比較!「RS」と「アドバンス」の違いとは!?

トヨタ 15代目クラウン

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「いつかはクラウン」のコピーで有名な、トヨタを代表する高級セダンの1つであるトヨタ クラウン。2018年には初代から数えて15代目となるトヨタ 15代目(ARS220型)へとフルモデルチェンジし、2020年11月にはマイナーチェンジが行われました。今回は、そんな15代目クラウンのマイナーチェンジ後のグレードを紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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15代目クラウン 2.0 RS【価格:509万9,000円】
15代目クラウン 2.0 RS Advance【価格:575万9,000円】

15代目クラウン 2.0 RS【価格:509万9,000円】

2020年11月のマイナーチェンジ前、トヨタ 15代目クラウンには快適装備を省略した法人向けとも言えるエントリーグレードの「2.0 B」、その上位グレードに「2.0 S」や「2.0 G」などの複数のグレードがラインナップされていました。

「2.0 RS」はそのなかでも上級グレードに位置づけられ、スポーティーさを強調したモデルでしたが、マイナーチェンジによって「2.0 RS」の下位グレードが全て廃止され、事実上15代目クラウンのエントリーグレードに立ち位置を変えています。
一方で基本的なスペックはマイナーチェンジ前と変化はなく、エンジンは2L 直列4気筒の8AR−FTS型で、最高出力180kW(245PS)/5,200〜5,800rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,650〜4,400rpmを発生する「RS」の名にふさわしいハイパフォーマンスユニットとなっています。

エクステリア(外装)では「2.0 B」や「2.0 S」などの廃止された下位グレードが左右2本出しマフラーを装備していたのに対し、「2.0 RS」では4本出しマフラーを採用

トランクには空力性能を向上させるリヤスポイラー、フロントにはブラック塗装とメッシュパターンを組み合わせた専用フロントグリルと、リヤにもメッシュパターンの入った専用リヤバンパーが奢られています。
また、マイナーチェンジに伴ってトヨタ独自の安全装備である「Toyota Safety Sence」がグレードアップされている点も見逃せません。

ドライバーが体調不良などで無操作状態を継続氏hた場合、ゆっくりと減速して自車線内に停車し、救命をサポートする「ドライバー異常事対応システム」や、レーダークルーズコントロール使用時にAIによってカーブに応じた車速調整を実現した「カーブ速度抑制機能」などが新たに追加されています。

価格は509万9,000円で、マイナーチェンジ前の507万4,000円から2万5,000円高い値段設定となりました。

15代目クラウン 2.0 RS Advance【価格:575万9,000円】

「2.0 RS Advance」はトヨタ 15代目クラウンの最上級グレードにあたり、「2.0 RS」の走行性能や快適性能をさらに高めたモデルです。

エンジンは「2.0 RS」と変わりませんが、エクステリアでは専用のスパッタリング塗装が施された18インチアルミホイールを装着し、インテリア(内装)ではシート素材に高級な本革を採用。

フロントシート(前席)には夏場の蒸れなどに効果を発揮するベンチレーション機能が追加され、運転席にはドライバーのポジションをメモリーし、乗降時にシートとステアリングが邪魔にならないよう自動的に移動する「パワーイージーアクセスシステム」や「マイコンプリセットドライビングポジションシステム」も標準装備され、快適性能が大きく向上しています。
さらに走行性能にかかわる部分として、リヤにハイパフォーマンスダンパーを装着。

その他にもアクセルレスポンスなどを変化させる「ドライブセレクトモード」にも手が加えられ、「2.0 RS」ではSPORT、NORMAL、ECO、SNOWの4モードのみだったのに対して、「2.0 RS Advance」ではSPORT S+、SPORT S、NORMAL、COMFORT、ECO、CUSTOM、SNOWの7モードとなるなど、状況に応じてパフォーマンスを最大限発揮できるチューニングが施されています。

価格は575万9,000円と、「2.0 RS」よりも66万円高く、マイナーチェンジ前の569万8,000円より6万1,000円アップしています。
15代目クラウンはマイナーチェンジに伴って、それまでラインナップされていた下位グレードのほとんどを廃止し、上級グレードの「RS」シリーズのみへと大胆に統一させました。

一方で、同じボディーを持ちハイブリッドモデルに当たるトヨタ 3代クラウンハイブリッドには快適装備を省略した法人向けモデルとも言える「B」や「S」などのグレードが引き続き設定されていることから、法人向け車両もハイブリッドモデルが主流となりつつあるのかもしれません。

2020年11月に行われたマイナーチェンジは、そうした「ハイブリッドがスタンダードになりつつある」流れのあらわれであることが伺えますね。

※ 2020年11月現在
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