フルモデルチェンジしたトヨタ クラウンを新旧比較!先代との違いを紹介【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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トヨタのフラッグシップとなる新型クラウン(クロスオーバー)が2022年秋に発売となっています。新型クラウン(クロスオーバー)は、先代から、どのように変化したのでしょうか。変化の内容を解説します。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
セダンから4種のバリエーションに
1955年の初代誕生からクラウンは、トヨタのフラッグシップ“セダン”として60年以上の歴史を歩んできました。今や、トヨタだけでなく、日本を代表するセダンと呼べる存在になっています。
そのクラウンが16代目となる2022年のフルモデルチェンジで、アッと驚く大変革を実施しました。それがセダンだけではなく、セダンを含む4種のバリエーションを持つモデルへの変革です。セダンとSUVを融合させた「クロスオーバー」、スポーティな走りを楽しめる「スポーツ」、ショーファーニーズにも応える「セダン」、そして機能的なSUVとなる「エステート」です。
その第一弾として2022年秋から発売開始となったのがクラウン(クロスオーバー)です。
その第一弾として2022年秋から発売開始となったのがクラウン(クロスオーバー)です。
スポーティな走りと流麗な6ウインドウを採用した先代モデル
では、そんなクラウンの先代はどのようなモデルだったのでしょうか。
先代となる15代目のクラウンは、2018年6月に発売となりました。デビューにあたっての謳い文句は「挑戦と革新を続ける初代コネクテッドカー」です。このモデルでの大きなトピックは、全グレードに通信機器を搭載したことでした。また、6ウインドウと呼ばれるデザインを採用したことも話題となりました。これは、前席、後席の窓に加えて、リヤのピラー部にも窓を配置するというもの。これにより、ルーフの後ろ側がなだらかに下がってゆく流麗なシルエットが実現しています。
また、ドイツのニュルブルクリンク・サーキットで走行テストを実施するなど、スポーティな走りを目指したのも特徴です。
先代となる15代目のクラウンは、2018年6月に発売となりました。デビューにあたっての謳い文句は「挑戦と革新を続ける初代コネクテッドカー」です。このモデルでの大きなトピックは、全グレードに通信機器を搭載したことでした。また、6ウインドウと呼ばれるデザインを採用したことも話題となりました。これは、前席、後席の窓に加えて、リヤのピラー部にも窓を配置するというもの。これにより、ルーフの後ろ側がなだらかに下がってゆく流麗なシルエットが実現しています。
また、ドイツのニュルブルクリンク・サーキットで走行テストを実施するなど、スポーティな走りを目指したのも特徴です。
2022年秋に発売となった新型クラウン(クロスオーバー)は、名称にもあるようにセダンとSUVを融合させたクロスオーバーです。セダンではなくなりましたが、6ウインドウのクーペ風の流麗なシルエットは、しっかりと受け継がれています。また、「RS」グレードを用意したように、スポーティな一面も継承されたと言っていいのではないでしょうか。
大きく変わったスタイルとサイズ
新型クラウン(クロスオーバー)は、セダンからクロスオーバーになったということもあり、スタイルとサイズは大きく変化しています。先代モデルの寸法は、全長4910×全幅1800×全高1455mm。装着するタイヤは、最大で18インチでした。
一方、新型クラウン(クロスオーバー)のサイズは、全長4930×全幅1840×全高1540mm。これに最大21インチもの大径タイヤを装着します。全長は2㎝しか変わりませんが、幅と高さが大幅に大きくなっています。
一方、新型クラウン(クロスオーバー)のサイズは、全長4930×全幅1840×全高1540mm。これに最大21インチもの大径タイヤを装着します。全長は2㎝しか変わりませんが、幅と高さが大幅に大きくなっています。
FRベースから4WDに
セダンからクロスオーバーへの変化にあわせてプラットフォームとパワートレインが一新されています。先代では4WDモデルもありましたが、基本となるのはFRプラットフォームでした。エンジンを縦に配置して後輪を駆動するプラットフォームです。パワートレインには、2リッターのガソリン・ターボ・エンジン、2.5リッターのハイブリッド、3.5リッターのハイブリッドの3種類を用意していました。これもすべて縦置きレイアウトのパワートレインです。
2リッター・ターボ・エンジンの最高出力は180kW(245PS)、燃費性能は12.4km/l(WLTCモード)。2.5リッターのハイブリッドはFRで、システム最高出力166kW(226PS)、20.0km/l(WLTCモード)。3.5リッターのハイブリッドはシステム最高出力264kW(359PS)、16.0km/lとなります。
一方、新型クラウン(クロスオーバー)は、FFプラットフォームをベースに、後輪をモーター駆動する4WDとしました。エンジンは横向きに配置されています。そして、パワートレインは2.5リッターのハイブリッドと、新開発された2.4リッターターボデュアルブーストハイブリッドシステムの2種類を搭載します。
2.5リッターのハイブリッドは、システム最高出力172kW(234PS)、22.4km/l(WLTCモード)。2.4リッターターボデュアルブーストハイブリッドは、システム最高出力257kW(349PS)、15.7km/l(WLTCモード)となります。2.5リッターのハイブリッド同士で比べると先代よりもパワフルかつ低燃費になっています。新しい2.4リッターのハイブリッドは、先代の3.5リッターのハイブリッドに肉薄する出力を実現しながら、燃費性能はより優れたものとなっています。
セダンからクロスオーバーを含む4種へと大きく変化したのが、新型クラウンです。新型クラウン(クロスオーバー)では、プラットフォームからパワートレインまでを一新していますが、意外にデザイン面では先代を忍ばせる部分がありました。また、新しくなったパワートレインは、パワフルというだけでなく、特に燃費性能の向上が特徴と言えるでしょう。