レクサス 2代目LSシリーズの8つグレードを徹底比較!

レクサス・2代目LSシリーズ

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レクサスを代表する大型セダンとして2006年に登場したレクサス LSシリーズ。当初はアメリカなど海外専売車種として1989年に登場し、日本ではトヨタ 初代セルシオの名前で販売されていましたが、日本国内でもレクサス販売チャネルが整備されたことに伴って2006年にレクサス 初代LSとして正式にデビュー。

2017年にはレクサス 2代目LSシリーズ(VXFA50/VXFA55/GCF50/GVF55型)となり、2020年冬には新型LSシリーズの発売が予定されています。

約3年間にわたり販売されていた2代目LSシリーズにはどのようなグレードがあったのか、今回は各グレードとともにその詳細を紹介していきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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レクサス 2代目LS500 グレード
レクサス 2代目LS500“I package” グレード
レクサス 2代目LS500“F SPORT” グレード
レクサス 2代目LS500“version L” グレード
レクサス 2代目LS500“EXECUTIVE” グレード
レクサス 2代目LS500h グレード
レクサス 2代目LS500h“I package” グレード
レクサス 2代目LS500h“F SPORT” グレード
レクサス 2代目LS500h“version L” グレード
レクサス 2代目LS500h“EXECUTIVE” グレード

レクサス 2代目LS500 グレード

レクサス 2代目LS500シリーズのなかでもっとも価格が低いグレードとしてラインナップされているモデルが「LS500」です。

一方で価格が低いとはいえ、クラスが下のレクサス GSシリーズやISシリーズに比べて高級志向を極めたクルマであり、レクサスセダンの旗艦車種にふさわしい数々の快適装備を備えています。

エクステリア(外装)では光沢のあるブラックをはじめとした全10色のボディーカラーが設定され、インテリア(内装)カラーはブラックとアイボリーの2種類を組み合わせることが可能となっています。

シートは本革が標準装備となり、ドアトリムにはブラック基調の「レザーカット本杢」またはダークブラウン基調の「ウォールナット」が組み合わされ高い質感を備えています。
普通のクルマでは「エントリーグレード」に位置づけられるモデルですが、その価格は2WD(後輪駆動)が999万6,000円、4WD(4輪駆動)が1,040万4,000円という途方もない値段となっています。

また他グレードでは2WDと4WDを含め、すべて1,000万円を超えているというのも驚くべきポイントですね。

レクサス 2代目LS500“I package” グレード

「LS500“I package”」は、下位グレードからインテリアの質感や安全装備をさらに充実させたモデルです。

「LS500」ではレクサス独自の安全装備である「Lexus Safety System +」を標準装備していましたが、「LS500“I package”」はより高機能な「Lexus Safety System +A」に進化。

高度運転支援「Lexus CoDrive」が実装され、レーダークルーズコントールと連動してステアリング操作のアシスト、レーンディパーチャーアラート、そして回避操舵アシストなど自動車専用道路におけるドライバーの負担を軽減しています。
インテリアはブラックとアイボリーに加えてトパーズブラウンとシャトーの全4色がラインナップされ、ドアトリムやフロントとリヤコンソールもブラック基調のレザーカット本杢をはじめとする全9種類を設定。より多くの組み合わせが選択可能となりました。

価格は2WDが1,061万円9,000円、4WDが1,102万6,000円で、「LS500」との価格差は2WDで62万3,000円、4WDも60万2,000円となっています。

レクサス 2代目LS500“F SPORT” グレード

高級志向のレクサス 2代目LS500シリーズですが、そのなかでもスポーティーなテイストを持つグレードが「LS500“F SPORT”」です。

エンジンスペックは他の2代目LSシリーズと同様で、排気量3.5L V型6気筒インタークーラー付ツインターボを備えたV35A-FTS型を搭載。最高出力310kW(422PS)/6,000rpm、最大トルク600Nm(61.2kgm)/1,600~4,800rpmを発揮しつつ、燃費はJC08モードで10.2km/Lという数値を達成しています。
一方でエクステリアには"F SPORT"専用のスピンドルグリルやサイドグリルを装着し、フロントには専用対向6ポッドアルミモノブロックキャリパーに400mmの大径スパイラルフィン式ベンチレーテッドディスクブレーキ、リヤにも専用対向4ポッドアルミモノブロックキャリパーに359mmのスパイラルフィン式ベンチレーテッドディスクブレーキを組み合わせ、驚異的な動力性能を誇ります。

他のグレード同様に駆動方式は2WDと4WDが設定され、価格は2WDが1,222万8,000円、4WDが1,233万円となっています。

レクサス 2代目LS500“version L” グレード

レクサス 2代目LS500シリーズのなかでも、ラグジュアリー志向に磨きをかけたグレードが「LS500“version L”」です。

下位グレードには無い装備としてフロントシート(前席)に全5パターンのマッサージ機能を持つフロントリフレッシュシートが追加。さらに、ドアを開けた際にシートベルトバックルが上昇しシートベルトを着用しやすくしつつ、着用したあとはバックルが自動で降下する運転席・助手席イージーアクセスバックルなどの快適装備を備え、乗員をおもてなしするクルマとなっています。
また後席にも配慮が加えられ、快適性では後席自動リクライニング機能が、安全性ではリヤシート(後席)の左右にクッションエアバッグが追加されています。

価格は2WDが1,345万円、4WDが1,385万7,000円となり、快適装備が増加したぶん価格を押し上げています。

レクサス 2代目LS500“EXECUTIVE” グレード

レクサス 2代目LS500シリーズで快適装備を追求したグレードが「LS500“EXECUTIVE”」です。

「エグゼクティブ」の名のとおり企業の役員や重役を後席に乗せることを想定した仕様となり、クルマ全体の快適性が高められています。

エクステリアではハイパークロムメタリック塗装が施されたノイズリダクションアルミホイールを装備し、車内に入ってくる騒音を低減。オーディオシステムは他グレードではオプション装備扱いの「"マークレビンソン"リファレンス3Dサラウンドサウンドシステム」「リヤシートエンターテインメントシステム」を組み合わせて標準装備。
さらに「LS500“EXECUTIVE”」だけの特別装備として、左右独立した温感リラクゼーション機能を備えた22Way調整式リヤパワーシートが奢られています。後左席には電動オットマン機能も追加されるなど、まさに「エグゼクティブ向け」の1台と言える1台となっています。

価格は2WDで1,528万3,000円、4WDも1,569万1,000円と、どちらも1,500万円を超える値段となり、「LS500」との価格差は2WDと4WDそれぞれ528万7,000円に達しています。

レクサス 2代目LS500h グレード

ガソリンエンジンのLS500シリーズに対し、ハイブリッドシステムを搭載したモデルがLS500hシリーズです。

そのなかでもっとも価格が低く設定されている「LS500h」は「LS500」とほぼ同等の装備を持ちつつ、ハイブリッドシステムによって静粛性が向上。「LS500」では省略されていた電子制御ブレーキが標準装備されるなど、単なる「LS500」のハイブリッドバージョンとは言い切れない点にレクサスのこだわりが垣間見えます。

一方で価格は大きく上がり、2WDが1,142万2,000円、4WDが1,183万円と、「LS500」との価格差は2WDと4WDそれぞれ142万6,000円となっています。

レクサス 2代目LS500h“I package” グレード

「LS500h“I package”」は、「LS500h」をベースに快適装備を充実させてたグレードです。

装備面では「LS500“I package”」に準じ、単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせ緊急時のステアリング回避操作機能を持つ安全装備「Lexus Safety System +A」の標準装備や、インテリアカラーのバリエーションが追加されています。

価格は2WDが1,202万4,000円、4WDが1,243万2,000円で、「LS500h」との価格差は2WDと4WDそれぞれ62万4,000円となっています。

レクサス 2代目LS500h“F SPORT” グレード

ハイブリッド仕様のLS500hシリーズにも、スポーツバージョンの"F SPORT"がラインナップされています。パワーユニットは他のLS500hシリーズと同様でスペックも変わりませんが、排気量3.5L V型6気筒の8GR-FXS型エンジンは最高出力220kW(299PS)/6,600rpm、最大トルク356Nm(36.3kgm)/5,100rpmを発生。

さらにモーターは最高出力132kW(180PS)、最大トルク300Nm(30.6kgm)を発生し、システム最高出力352kW(479PS)、最大トルク656Nm(66.9kgm)を発揮。燃費もJC08モードで2WDが15km/L、4WDも14km/Lを達成しています。

ガソリンエンジン仕様の「LS500"F SPORT"」と同じく、専用のスピンドルグリルや大径ブレーキが備わっている点も見逃せません。

価格は2WDが1,334万8,000円、4WDが1,375万6,000円となり、「LS500h」から2WDと4WDそれぞれ192万6,000円アップしています。

レクサス 2代目LS500h“version L” グレード

「LS500h“version L”」は、LS500hシリーズのなかでもより高級な装備を備えたグレードです。

運転席・助手席イージーアクセスバックルクッションサイドアウェイ機能後席自動リクライニング機能など「LS500“version L”」に準じた性能を持ちつつ、ハイブリッドシステムを搭載したことで静粛性や乗り心地が向上しています。

価格は2WDが1,487万6,000円、4WDが1,528万3,000円となり、LS500hとの価格差は2WDが345万4,000円、4WDが345万3,000円と、トヨタ 4代目プリウスのトップグレード1台分の差額に達しています。

レクサス 2代目LS500h“EXECUTIVE” グレード

レクサス 2代目LSシリーズの頂点に君臨するグレードが「LS500h“EXECUTIVE”」です。

装備はガソリンエンジン仕様の「LS500“EXECUTIVE”」に準じつつ、ハイブリッドシステムを搭載したことで高い静粛性を実現しています。

気になる価格は2代目LSシリーズ最高額の、2WDが1,670万9,000円、4WDでは1,711万7,000円となり、2代目LSシリーズでもっとも価格の低い「LS500」との差額は実に630万5,000円から最大で712万1,000円となり、これは2018年にデビューしたトヨタ 15代目クラウンのトップグレード1台分に相当する金額となっています。
レクサス 2代目LSシリーズは廉価なガソリンエンジン仕様のLS500シリーズと、ハイブリッド仕様であるLS500hの2種類がラインナップされていますが、ハイブリッド仕様は高い静粛性がもたらす乗り心地の良さや静謐な室内空間などの魅力を備えています。

なかでも「LS500h"version L"」や「LS500h"EXECUTIVE"」は高級グレードにふさわしい装備が満載されており、この2グレードはハイブリッドの静粛性と豪華装備を組み合わせたLS500hシリーズのなかでもおすすめのグレードと言えるでしょう。

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