日産 新型キックスに欠点(デメリット)はあるのか!?

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2020年6月に日本でデビューした、日産 新型キックス(P15型)。新型のコンパクトSUVとして注目を集めている新型キックスですが、欠点はあるのでしょうか?

同ブランド初のe-POWER搭載SUVは、高い注目度と期待を背負ってコンパクトSUVという激戦区に投入されます。しかし、そんなキックスにも気になる点がいくつか挙げられます。今回は、日産キックスが抱える欠点について考察していきます。

文・PBKK

Chapter
1.日産 新型キックスのパワートレーンは少ない?
2.日産 新型キックスの商品力で競合と戦えるか?
3.日産 新型キックスの後方視界が悪い?

1.日産 新型キックスのパワートレーンは少ない?

まずはじめに、新型キックスの欠点として挙げられるのが、搭載されるパワートレーンの少なさです。

グレード構成自体は、本体価格276万円のXと本体価格286万円のX ツートーンエディションの2グレード構成ですが、全車に1.2Lのe-POWERが搭載され、駆動方式はFFのみの設定となっています。ガソリンおよびディーゼルの設定はなく、SUVでありながら4WDもラインナップしていません。

このパワートレーンが1つしかないというのは、キックスならではの特徴であるのは間違いありませんが、同時に問題点でもあります。確かに、燃費重視・エコ至上主義の現代において、環境性能に優れるe-POWERだけあれば良いという意見もあるでしょう。

しかし、このe-POWER搭載モデルは、総じて本体価格が高くなりがちという問題点もはらんでいます。加えて、価格が高いe-POWERしか選択肢が無ければ、通常のガソリンモデルやディーゼルモデルと比較検討した上でハイブリッドを購入したいという層を逃がしてしまうことに繋がりかねません。

キックスのコンパクトなサイズ感なら、200万円台前半の価格を抑えたガソリンモデルが売れ筋となる可能性も充分に考えられるのではないでしょうか。

ただし、e-POWERを搭載したSUVという肩書きは、抜群のアピールポイントにもなります。最初からハイブリッドモデルを探している層や、現行ノートやセレナでe-POWERの良さを知っている、というユーザーを振り向かせる強い材料であることもまた確かです。

2.日産 新型キックスの商品力で競合と戦えるか?

新型キックスがトヨタのC-HRやホンダのヴェゼルと競合するのは明らかなことですが、2020年7月現在において日本国内で最も売れているのはトヨタ ライズです。

ライズは、トヨタがダイハツよりOEM供給を行って販売しているコンパクトSUVですが、販売台数は2020年6月時点で58,492台で堂々のトップセールスを記録しており、同ブランドのRAV4の倍近くも売り上げを伸ばしています。

そんなライズのボディサイズは、全長3,995mm×全幅,1695mm×全高1,620mmとなっており、普段使いに最適な大きさとされています。一方で、2016年から海外で販売されているキックスのボディサイズは、全長4,295mm×全幅1,760mm×全高1,585mmでした。

2020年6月25日より国内で販売を開始した新型キックスは、海外版とほぼ同じサイズである全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mmとなっており、比較すると新型キックスの方が5mm短く、15mm低い仕様となっています。

このように比較してみると、同じコンパクトSUVと呼ばれるキックスと比べても、ライズの方がさらに一回り小さいのです。そのため、キックスも海外仕様をそのまま国内に持ち込むのではなく、日本の道に合った国内向けとして仕様を変更してもよかったのでは?ということが、欠点として挙げられるでしょう。

実際に、日本仕様として変更することは珍しいことではなく、トヨタ カローラも海外向けモデルの車幅を25mm狭くすることで特別に日本向けの仕様とした例も存在しています。そういった部分まで徹底的に手を入れても良かったはずです。

そうでもしなければ、他のコンパクトカーは元より、ライズに対抗することができないばかりか、モデルチェンジを控えている日産 エクストレイルとも競合してしまうことになるでしょう。とはいえ、ライズは軽自動車のボディをベースに造られているため、サイズが小さいのは当たり前なこととも言えます。

また、エクストレイルに関しては、現時点ではe-POWERが搭載されるという情報もないため、差別化はできています。さらに、国内でも海外仕様のものをそのまま乗りたいというユーザーにとっては、欠点ではなくむしろ長所ともなりえる部分ともなるでしょう。

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