トヨタ ハリアーの現行モデルとモデルチェンジ前の違い

1997年に初代(SXU10W/15W・MCU10W/15W・ACU10W/15W)が販売開始されたトヨタ ハリアーは、扱いやすいサイズと溢れる高級感。そしてクロスオーバーSUVという新ジャンルとして話題となり、瞬く間に人気になりました。

2003年に初のフルモデルチェンジを行い2代目ハリアー(ACU30W/35W・MCU30W/35W・GSU30W/35W/36W)として生まれ変わりました。当時SUVの中では群を抜く高級感とスタイリッシュさを兼ね備えたデザインで、特に若者に支持されました。

それから10年後の2013年に2度目のフルモデルチェンジを行い、3代目(ZSU60W/ZSU65W/ASU60W/ASU65W/AVU65W)に。装備や内装がグレードアップし、幅広い年齢層から根強い人気を誇ります。今回は圧倒的人気を博した2代目と現在販売中の3代目を比較し、どこが変わったのか見ていきましょう。

文・PBKK

Chapter
パワートレインの一新で燃費が大幅に向上
最小回転半径5.3mを実現
SUVとしては珍しい最先端の安全装備
マイナーチェンジで待ちに待ったターボ車の誕生
豊富なカラーバリエーション

パワートレインの一新で燃費が大幅に向上

エンジンを2.4Ⅼから2.0Ⅼエンジンへと小さくすることで最高出力は落ちたものの、2代目と比べてエンジンが軽量化されました。この軽量化と最新のCVT(無段変速機)を使うことによって、ガソリン車である3代目の燃費は11km/Ⅼ(JC08モード燃費)から16km/Ⅼ(JC08モード燃費)まで伸ばすことに成功しました。

2代目でハイブリッドが発売された当時は衝撃的でしたが、3代目になってからもさらに成長がとどまることはなく、燃費は21.8km/Ⅼ(JC08モード燃費)を達成して免税の対象になるほどです。

最小回転半径5.3mを実現

初代と比べて一回り大きくなった2代目ハリアーのボディーサイズは、全長4,735mm×全幅1,845mm×全高1,670〜1,680mm、ホイールベースは2,715mmとなっています。

3代目のボディーは、全長4,725mm×全幅1,835mm×全高1,690mmで、ホイールベースも55mm短い2,660mm、フロントオーバーハングは60mm伸び1,040mmとなりました。

全長・全幅・ホイールベースは2代目よりも縮小しましたが、インテリアの高級感は残しつつ後部座席の足元やトランクルームのスペースを拡大し、デッキボード下の収納能力もアップしました。さらにサイズを縮小したことで小回りの性能は向上しました。

アメリカではハリアーのような大きなクルマでも、女性ユーザーが比較的多く所有している模様です。2代目以前は日本の狭い道においてやや扱いにくい印象がありましたが、3代目は最適な大きさに成長したと言えるでしょう。

SUVとしては珍しい最先端の安全装備

2代目にはSRSデュアルエアバッグシステムやABS(アンチロック・ブレーキシステムの略称で、急ブレーキの際に車両の安定性を保ち、ハンドル操作で障害物を回避できる可能性を高める)に加え、プリクラッシュセーフティ(衝突防止機能)を世界で初めて導入しました。

3代目はエレガンスよりも上のグレードには2代目から受け継いだプリクラッシュセーフティを、プレミアムよりも上のグレードにはレーンディパーチャーアラート(車線はみ出し警報機能)、プレミアムアドバンスドパッケージにはパノラミックビューモニターを設定し、最先端の装備を備えました。

マイナーチェンジ後にはトヨタセーフティセンスP(衝突回避支援機能)を採用するなどさらに安全装備を充実させました。

マイナーチェンジで待ちに待ったターボ車の誕生

ハイブリッドやガソリンについてはスペック上では大きな変更はありませんでしたが、新型で追加されたターボ車は、最高出力170kW(231ps)/5200-5600rpm、最大トルク350N・m(35.7kgf・m)/1650-4000rpmでともに大幅に成長しました。

2.0Lのターボ車には、ノイズや振動を吸収する新技術としてパフォーマンスダンパーが装着されています。トランスミッションはターボ車が6段AT、ハイブリッド車が電気式無段変速機、ガソリン車が自動無段変速機(Super CVT-i)で、駆動方式はFFまたは4WDとなっています。

JC08モードの燃費値
ターボ車:FF車が13.0km/L、4WD車は12.8km/L

ターボ車としては比較的燃費が良いと言えるでしょう。

豊富なカラーバリエーション

3代目のボディカラーは黒・白・シルバーメタリックの他に、オプションカラーのスパークリングブラックパールクリスタルシャイン・ダークレッドマイカメタリック・ダークブルーマイカメタリックなど全部で6色あります。内装の色は新色のディープボルドーなど含めた全3色展開となっています。

飽きのこない定番の白・黒・メタリックがやはり人気がありますが、2013年モデルに用意されていたダークブラウンメタリックなど少し落ち着いたカラーは年齢層の高い方からの支持を集めているようです。

2代目も当時としては高級感・インテリア・安全性においてバランスのいいクルマでした。そして2代目の良いところは引き継ぎ、さらに安全性を高め燃費の向上などの進化を果たした3代目はとても魅力のあるクルマです。

待望の4代目は2020年にフルモデルチェンジするのではないかと言われています。さらに成長を遂げるであろう4代目は我々にどのようなサプライズをみせてくれるのか楽しみです。