現行型マツダCX-5のエクステリアデザインや魂動デザインを徹底解説!!
更新日:2024.09.09
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2012年に初代マツダ CX-5が誕生し、2017年には2代目となる現行型へと進化を果たしたマツダ CX-5。以来、幾度かの年次改良を果たしたCX-5は、2019年12月、特別仕様車として「Silk Beige Selection」が追加されました。今回は、CX-5 XD Silk Beige Selectionをベースに、現行型CX-5の外装、内装、安全装備、座席や荷室(ラゲージスペース)、などあらゆる視点から現行型マツダCX-5を解説していきます。
文・鈴木ケンイチ/写真・萩原文博
文・鈴木ケンイチ/写真・萩原文博
「魂動デザイン」って何?
マツダCX-5は、2012年に初代が誕生しました。このモデルは、現在のマツダで通称「第6世代モデル」と呼ばれる車種たちのトップバッターとして世に送り出されたモデルです。この「第6世代モデル」の特徴は、「魂動デザイン」と新世代技術「スカイアクティブ・テクノロジー」を採用したところにあります。つまり、CX-5は、「魂動デザイン」をまとっているというのが、大きな特徴となります。
生物が見せる一瞬の動きの強さや美しさ。それを表現したのが、マツダの新デザインテーマ『魂動(こどう)-SOUL of MOTION』
では、「魂動デザイン」とは何でしょうか。初代CX-5の商品説明資料には、「生物が見せる一瞬の動きの強さや美しさ。それを表現したのが、マツダの新デザインテーマ『魂動(こどう)-SOUL of MOTION』です」とあります。もう少し詳しい説明では「いままさに獲物に飛びかかろうとするチーターを彷彿とさせる、生命力と躍動感を研ぎ澄ませたスタイリングにあります。エクステリアデザインでは、造形とクルマとしての性能や機能が高次元でバランスしていることを直観できる、スポーティかつ堂々としたスタイルを追求」とあります。
マツダは、かつてのRX-7(FD)のように、ボディ表面を絶妙にうねらせる、動きのあるエクステリアデザインを得意としてきました。それをさらに進化させたのが「魂動デザイン」です。さらに、CX-5は2017年に第2世代の現行型にフルモデルチェンジします。
もちろん、現行のCX-5も「魂動デザイン」が採用されていますが、その内容はさらに進化しています。商品説明の資料には「デザインでは、“洗練された力強さ”をキーワードに掲げ、魂動のコンセプトをより高い次元へと昇華させることに挑戦しました。日本の伝統的なモノづくりに受け継がれている、“無駄な要素を削ぎ落としたところに生まれるシンプルで研ぎ澄まされた美しさ”を追求し、上質で精悍なエクステリアとすべての乗員が心地よさを感じられるインテリアをつくり上げました」とあります。
ただの「魂動デザイン」ではなく、より強く、研ぎ澄まされた、上質で精悍なデザインを目指したというのです。
確かに、初代から2代目への代替わりにより、CX-5は上質な印象を一気に高めました。もちろん、先代からある“動き”を予感させる印象はそのまま残っているというのは、誰もが抱く感想でしょう。
確かに、初代から2代目への代替わりにより、CX-5は上質な印象を一気に高めました。もちろん、先代からある“動き”を予感させる印象はそのまま残っているというのは、誰もが抱く感想でしょう。
CX-5の力強さを増した骨格と艶やかさを表現するボディ表面
現行モデルが先代よりも、力強い印象を高めた理由のひとつが、プロポーションの変化でしょう。全長も全幅もほとんど同じのまま、前後のトレッドを10mm拡大。よりボディの四隅にタイヤを配置することで、地面をしっかりとつかむような印象が増します。また、フロントのAピラーの位置を約35mm後ろ側に移動し、リヤタイヤの周りのデザインも変更し、前後のタイヤにクルマの体重がかかっているように見えるようになりました。このプロポーションの変化が、現行CX-5のデザインに力強さを与えているのです。
ボディの横に走るキャラクターラインは整理され、ボディの前後を一つの動きに表現されています。こうした工夫が、クルマに勢いを感じさせる要因となっているのです。
フロントグリルの印象も先代とは大きく変化しています。グリルの下側に配置されたメッキのデザイン(シグネチャーウイング)は、左右のヘッドライトの下まで伸びています。ヘッドライトは薄くなっていることもあいまって、より左右の広がりが強調され、それがクルマを“低く&ワイド”な印象に導きます。これが精悍さの理由でしょう。
また、ボディサイドのキャラクターラインは抑揚的ですが、その代わりにボディ表面の変化は、より強められています。この表面の動きが、クルマのボディに映り込む、光を変化させます。こうしたところに艶やかさや上質感が表れているのです。
マツダのイメージカラー"ソウルレッド"に隠された秘密とは?
現在のマツダのカラーと言えば、ソウルレッドと呼ばれるメタリックな赤です。しかし、その赤は、ただの赤ではありません。正式名称は「ソウルレッドクリスタルメタリック」となります。これは従来からあった、ソウルレッドプレミアムメタリックよりも、彩度で約2割、深みを約5割増したもの。よりみずみずしく、艶やかな透明感が特徴となります。
具体的には、クリア層、透過層、反射層という3層構造となっており、透過層には、赤色をよりピュアに発色させる高彩度な顔料を採用し、反射層には光吸収フレークを新たに採用。生命力に溢れた鮮やかさと濁りのない深みを両立させているのです。
具体的には、クリア層、透過層、反射層という3層構造となっており、透過層には、赤色をよりピュアに発色させる高彩度な顔料を採用し、反射層には光吸収フレークを新たに採用。生命力に溢れた鮮やかさと濁りのない深みを両立させているのです。
この艶やかな「ソウルレッドクリスタルメタリック」の人気は高く、2017年の発売直後の予約では、全体の約3割を占めるほどに。ちなみに2番人気は、リアルな金属質感を実現した「マシーングレープレミアムメタリック」だったそうです。
上質感と精悍さを増したCX-5。そのエクステリアデザインは、CX-5の大きな魅力のひとつとなっています。
上質感と精悍さを増したCX-5。そのエクステリアデザインは、CX-5の大きな魅力のひとつとなっています。
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2012年に初代マツダ CX-5が誕生し、2017年には2代目となる現行型へと進化を果たしたマツダ CX-5。以来、幾度かの年次改良を果たしたCX-5は、2019年12月、特別仕様車として「Silk Beige Selection」が追加されました。今回は、CX-5 XD Silk Beige Selectionをベースに、現行型CX-5の外装、内装、安全装備、座席や荷室(ラゲージスペース)、などあらゆる視点から現行型CX-5をCARPRIMEナビゲーターの河西啓介がひも解いていきます。