普段は86に乗ってるけど次の家族車候補かも!?スズキの遊べる軽スズキ 新型ハスラーを試乗チェック!

スズキ ハスラー 宮越孝政

6年の時を経て新型へとスイッチしたスズキのハスラーは、一見するとキープコンセプト。ヒット作の2代目であればコンサバティブになるのも仕方がないところか!? だが、中身を見れば見るほど痒い所に手が届く改良が施されていることが明らかになってきた。見た目通り、骨太にそして上質に生まれ変わった新型ハスラーはどう変化したのかをじっくり見てみよう。

文・橋本洋平/写真・宮越孝政

新型 スズキハスラー、どっちを選べと言われたらターボかも?!

一方のターボモデルはその辺りの仕立て方が実に上手く、低回転をキープしながらググッと速度を重ねて行くからマナーが良い。別に飛ばさないしターボはいらないと片付けてはいけない。上質に走りたいなら断然ターボを選択すべきだろう。もちろん、ターボモデルでは高速時の余裕もあり、中間加速も巡行時にも力不足を感じるようなことはない。

それだけでなく、ターボモデルにはパワーモードを備え、スイッチを押せばさらに力強いモーターアシストを展開してくれるから爽快だ。そのほか、スズキの軽として初のACCや車線逸脱抑制機能を搭載し、高速道路におけるサポートを充実したところも評価したいポイント。実際にそれを使ってみたが、車間距離を確実にキープする前走車追従機能を展開していること、そして車線逸脱した際にもステアリングを引き戻してくれるところにはかなり安心できるものがあった。

それらは、そもそもの車体の直進安定性が高いこともそれを後押ししていると思えるが、高速道路においてそれほど不満がないことは好感触だった。構造用接着剤を用いるなどのボディ剛性向上策や新たなプラットフォームであるハーテクトにより、先代が持つ線の細さは一切感じない。骨太に生まれ変わったボディ&シャシー性能は、ドッシリとしたステアリングインフォメーションやフラットな乗り味を展開するダンピング性能に確実に効いている。

ねじり剛性で30%、曲げ剛性で20%アップという数値はダテじゃない。このように可愛らしい見た目はたくましく成長し、走りや機能の面では大幅に上質になったと思える新型ハスラーは、保守的かと思いきやかなりの領域で攻め切った一台であるように感じることができた。これならヒット作の2代目であっても成功しそうだと思わせる仕上がりがあった。

橋本 洋平|はしもと ようへい

学生時代や自動車雑誌編者時代から数々のレースに参戦。2003年にフリーランスとなり、業界トップクラスの速さを持つモータージャーナリストとして活躍。
2013年より86/BRZレースにも参戦、2019年はクラブマンシリーズEXPERTでチャンピオンを獲得。AJAJ会員、日本カーオブザイヤー選考委員

橋本 洋平