【プロが徹底解説】ジャガー E-PACEの内装・外装、荷室、装備、オプション、欠点を試乗レビュー

2018年に登場した、ジャガー E-PACE。このE-PACEの前に登場したF-PACEよりも一回り小さいサイズのSUVで、ジャガーのラインナップ中、一番小さいSUVとなっています。E-PACEはスポーツカーのような俊敏さを持ち味としていますが、コンパクトSUV市場が過熱する中、果たして、存在感を示していけるのでしょうか?今回は、外装、内装、安全装備、グレード別の違い、人気カラー、座席や荷室(ラゲージスペース)、オプション装備にライバルまで。などあらゆる視点からE-PACEをひも解いていきます。

文・写真/萩原 文博

Chapter
ジャガー E-PACEのエクステリアは、E-TYPEの影響を受けている?
ジャガー E-PACEのインテリアはスポーティーな印象?
ジャガーE-PACEのシート素材は?座り心地は?
ジャガー E-PACEの荷室容量は?室内は広い?
ジャガー E-PACE 快適装備は?安全性能はどうなの?
ジャガー E-PACEのオプションはどんな内容?
ジャガー E-PACEに試乗!SE P250の性能は?
ジャガー E-PACEの欠点は?
ジャガーE-PACE SE P250

ジャガー E-PACEのエクステリアは、E-TYPEの影響を受けている?

ジャガーE-PACE SE P250

英国の高級車ブランドであるジャガーが2018年2月に日本に導入したモデルがE-PACE(E-ペイス)です。“コンパクト・パフォーマンスSUV”と名づけられたE-PACEは、ジャガーのピュアスポーツカー、F-TYPE(F-タイプ)から強く影響を受けたデザインが特徴となっています。それでは、ジャガーE-PACEの外観デザインについて紹介しましょう。

E-PACEの外観デザインをスポーティに演出するのが、ジャガーの頭文字「J」をかたどったシグネーチャーデイタイムライト付LEDヘッドライトに挟まれた大型のハニカムメッシュグリルです。ダイナミックなフロンマスクによりスポーティなイメージと圧倒的な存在感を演出しています。また、ボディ先端のノーズ・コーンに向かう逆V字ラインと緩やかに盛り上がったパワーバルジが生み出す彫刻的なボンネットが特徴です。

ジャガーE-PACE SE P250

全長4395mmというボディに対して2680mmというロングホイールベース、そしてタイヤをボディの四隅に配置し、タイヤからのボディ前後端までの長さを短くしたショートオーバーハングはスポーツカーに採用される手法で、E-PACEのパフォーマンスの高さを表していると言えるでしょう。

ジャガーE-PACE SE P250

ジャガー E-PACEのサイドビューは?

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACEのサイドビューを見てみると、リアウィンドウ上のスポイラーと一体化したダイナミックなルーフラインは、E-PACEならではのクーペスタイルを表現しています。サイドにプレスラインを入れること、そしてリアフェンダーの稜線が盛り上がりによって、グラマラスながらもアスリートのような引き締まったボディを演出しています。

ジャガーE-PACE SE P250

また、ドラミラーに設置されたアプローチライトには、ドアを開閉するたびに特別感を演出しています。サーキットのシケインを想起させるリアのコンビネーションランプはフルLEDタイプを採用し、夜間でも力強く存在感あるフォルムを演出しています。またワイドテールゲートは幅広く実用性が高くラゲージスペースに簡単にアクセス可能で高い利便性を実現しています。

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACEは17インチ〜20インチまでのアルミホイールが各グレードによって標準装備となっていますが、オプションで20、21インチという大径ホイールをオプションで設定し、E-PACEのスポーティなキャラクターを際立たせています。*写真は、19インチ5スポーク”スタイル5049" (サテンダークグレーフィニッシュ)、タイヤサイズ 19MY 235 / 55R19

ジャガーE-PACE SE P250

フロントウィンドウに採用された動物のジャガーの親子をモチーフとしたグラフィックを採用しているのもポイントです。

ジャガーE-PACE SE P250

オプション装備として、夜間の視認性と安全性をスタイリッシュに高めるマトリックスLEDヘッドライトは、アダプティブドライビングビーム機構を搭載し、縦方向に細く分割することで、ハイビームの照射範囲を広げて、視認性を高めるとともに対向車が接近した際には「影」を作り出して、眩しさを与えないようにしています。また、クロスバーを簡単に装着して、荷物をしっかりと固定できるルーフレールを用意。プリセットされた位置にクロスバーを装着することにより、最適な重量配分と優れた空力特性を維持します。さらに、開放感を味わえる大きなパノラミックサンルーフも設定しています。

そして、ブラックパックと呼ばれるセットオプションは、グロスブラックグリル/サラウンドサイドベント、ウィンドウサラウンドを装備。オプションのブラック塗装された2-インチのアルミホイールを選ぶとダイナミックなフォルムが一層引き立ちます。

ジャガー E-PACEのインテリアはスポーティーな印象?

ジャガーE-PACE SE P250

コンパクト・パフォーマンスSUVと名づけられたジャガーE-PACE。ドライバー中心に設計されたインテリアは、外観同様にピュアスポーツカー「F-TYPE」から強い影響を受けています。SUVならではの広々とした室内空間と実用性について触れてみましょう。

ヘッドライニングと呼ばれる室内の天井色はE-PACEがライトオイスター、R-DYNAMICがエボニー。コックピット上部のカラーはエボニーとルナそして、助手席前パネルはエボニーとライトオイスターの2色が設定され、全15パターンのインテリアカラーが用意されています。

また、奥行きのあるセンターコンソールには取り外し式のカップホルダーを設置し、小型のタブレットや750mlのペットボトルを4本フラットに収納可能です。また、左右のドアポケットにも十分な深さのあるドアポケットを設置するなど室内の収納スペースが充実しています。

ジャガーE-PACEのシート素材は?座り心地は?

ジャガーE-PACE SE P250

HSEグレードはシート表皮が高級素材のウィンザーレザーとなり、オプションでヒーター&クーラー機能が追加することが可能です。また、フロントシートはSが10wayの電動調整式ですが、SEは14way、HSEは8wayと細かく調整できる部分が多くなり、正確なドライビングポジションを設定できます。

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACEのインテリアを構成するパーツ類は、洗練された質感に仕上げるため細部までデザインを施して作り込まれています。シート表皮にはスタンダードのE-PACEにはグレードによってファブリック、グレインレザー、ウィンザーレザーの3種類。またスポーティグレードのR-DYNAMICはファブリックの代わりにスポーツメッシュを採用した3種類を用意しています。ファブリック/スポーツメッシュのシートは手動式ですが、グレインレザー、ウィンザーレザーのシートは細かい設定が可能な電動シートとなっています。

ジャガーE-PACE SE P250

リアシートにはセンターアームレストを装備します。SEグレードもグレインレザーを使用していますが、運転席&助手席にメモリー機能を追加し、オプションでヒーター機能が設定されています。

ジャガーE-PACE SE P250

ドライバーをしっかりと包み込むコクピットでは、指先だけで操作可能なスポーツシフトギアセレクターを採用。

ジャガーE-PACE SE P250

ジャガーとして初搭載された9速ATをスマートに扱うことができます。

ジャガーE-PACE SE P250

3本スポークの本革を採用したステアリングにはオーディオやアダプティブクルーズコントロールなどが装着され、運転中でも手を離さずに操作できます。

ジャガーE-PACE SE P250

また、スポーティグレードのR-DYNAMICのステアリングにはサテンブラックのパドルシフトを装着し、手を離すことなく、マニュアルシフト感覚でシフトチェンジが楽しめ、操る楽しさを味わうことができます。

ジャガーE-PACE SE P250

フロントガラスの隅にジャガーの親子をあしらったグラフィックを採用したE-PACEのインテリアには、小物入れやセンターコンソールにも楽しい演出が行われています。

ジャガーE-PACE SE P250

コンソール内側には、充電用として12V電源ソケットとUSBソケットを装備。またリアシート用にセンターコンソール後部に3つのオプションUSBソケットを用意しています。また。小物入れの底はタブレットを保管出来る形状となっており、充電中の機器を固定することができます。

ジャガーE-PACE SE P250

カップホルダーの間にスマートフォンホルダーが設定され、カップホルダー使用時でも充電が可能です。また、カップホルダー上部の取り外し式カバーにはコインやキーが収納でき、スマートフォンにも対応しています。さらに上級グレードのHSEには美しいアニマルプリントのシートラベルを用意しています。インテリアに標準装備される自動防眩ルームミラーは、スマートなフレームレスデザインを採用。フロントシート用のグラブハンドルもコンソールサイドに設け、快適性を高めています。

ジャガーE-PACE SE P250

自然光を取り入れるオプション装備のパノラミックルーフは、キャビンを広々とした開放的な空間に演出し、全ての乗員が爽快な眺めを楽しめます。

ジャガーE-PACE SE P250

ジャガー E-PACEの荷室容量は?室内は広い?

ジャガーE-PACE SE P250

ジャガー E-PACEは全長4395mmというコンパクトなボディサイズですが、室内空間やラゲージスペースの広さが気になるところです。そこで、室内の広さや使用されている素材そしてラゲージスペースの広さをチェックしていましょう。

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACEは2680mmというロングホイールベースによってクラストップレベルの室内空間の広さを確保しています。

ジャガーE-PACE SE P250

フロントシートのヘッドルーム(高さ)はパノラミックルーフ装着時で996mm、そして膝周りの空間を示すレッグスペースは最大1018mmという余裕のスペースを実現しています。

ジャガーE-PACE SE P250

またリアシートはヘッドルームが970mm、そしてレッグルームは最大892mmと大人が脚を組んでも余裕の空間を確保しています。

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACEのラゲージスペースはリアシートを使用した5人乗車字で、奥行き806mm、幅1311mm(タイヤハウス間1057mm)、高さ748mmを実現。容量は577Lを確保しています。また、6:4の分割可倒式リアシートを全て倒すと、奥行きが1568mmまで延長され、容量は最大1234Lまで拡大します。長尺物や大きなモノも楽々積載可能で、高い利便性を実現しています。

コンパクトサイズSUVのE-PACEはボディサイズからは想像できないキャビンスペースやラゲージスペースを実現したモデルとなっています。

ジャガー E-PACEのグレード別の違いは?

E-PACE S D240 AWD

E-PACE S D240 AWD

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACE SE 2.0L P250

ジャガーE-PACEは多彩なグレード構成が特徴です。まず外観デザインは標準モデルのE-PACEとスポーツモデルのR-DYNAMICの2種類が用意されています。R-DYNAMICを選ぶと専用のフロントバンパーやグロスブラックフィニッシュフロントグリルがセットとなったボディキット、フィニッシャー付ツインテールパイプが装着されます。

そしてフロントフォグランプ、サテンクロームサラウンド付グロスブラックグリルを装着します。グレードはE-PACE、R-DYNAMICともにスタンダード、S、SE、HSEの4グレードを用意しています。

グレードよる違いを挙げると、アルミホイールはスタンダードが17インチ、Sが18インチ、SEが19インチ、HSEが20インチと1インチずつ大きくなります。ヘッドライトはSがシグネチャー付LEDヘッドライトを採用し、SE、HSEはオートハイビームアシスト機能が追加されます。またバックドアはSEではパワーテールゲートを採用し、HSEではさらにキーレスエントリー機能が採用されています。

ジャガーE-PACE SE P250

画像:E-PACE SE 2.0L P250

インテリアではソフトグレインステアリングとパドルシフト、コントラストステッチを採用したエボニーメッシュスポーツシート、ブライトメタルペダル、エボニーヘッドライニング(天井色)が採用されています。シート表皮はスタンダードがファブリックに対して、SとSEはグレインレザー、HSEはパーフォレーテッドウィンザーレザーを採用。R-DYNAMICはコントラストステッチ付きとなります。フロントシートの電動調整機能もSは10way、SEは14way、HSEは18wayと細かく調整可能です。

インフォテイメントシステムはSがナビゲーションプロ、コネクトプロパック(WiFiスポット)を装備し、SEはSに加えて、最大380WのMERIDIANサウンドシステムを搭載。さらにHSEは12.3インチインタラクティブドライバーディスプレイが追加されRWいます。

そして、ドライバーサポート機能はSグレードでは360°パーキングエイド、リバーストラフィックディテクション、パーキングアシストがセットになったパーキングパックを装備しています。SEとHSEはそのパーキングパックに加えて、アダプティブクルーズコントロール、高速緊急ブレーキ、ブラインドスポットアシストがセットとなったドライブパックが標準装備され安心・安全な装備が充実しています。

ジャガー E-PACE the Ingenium 2.0-litre diesel engine

* 2.0L ディーゼルエンジン

搭載されているエンジンはE-PACE、R-DYNAMICともにD180グレードは最高出力180ps、最大トルク430Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボ。P250グレードは最高出力249ps、最大トルク365Nmを発生する2L直列4気筒ガソリンターボエンジン、そしてP300グレードは同じ2L直列4気筒ガソリンターボエンジンながら最高出力300ps、最大トルク400Nmを発生するハイパワー仕様となっています。

E-PACEは2種類の外観デザイン、3種類のエンジンそして4タイプのグレードを用意し、合計22モデルから自分にピッタリのグレードを選ぶことができます。

ジャガー E-PACEの人気のボディカラーは?

*写真左から、ユーロンホワイト、カルデラレッド、シージアムブルー、ボラスコグレー など、カラーバリエーションが豊富。

ジャガーE-PACEはボディカラーや内装色が多彩に設定され、自分好みに仕立てる楽しさがあるモデルです。その多彩なボディカラーやインテリアカラーを紹介しましょう。

まず、ボディカラーです。E-PACEはフジホワイトをはじめ、メタリック塗装のユーロンホワイト、ポラスコグレー、コリスグレー、インダスシルバー、フィレンツェレッド、シージアムブルー、サントリーニブラック。そしてプレミアムメタリック塗装のシリコンシルバー、ファラロンパールブラックの10色を用意しています。

さらに、標準装備のボディ同色ルーフに加えて、オプション装備として、ボディ同色パノラミックルーフを全グレードに設定。またサントリーニブラックとファラロンパールブラックを除くボディカラーにブラックコントラストルーフ、ブラックコントラストパノラミックルーフを設定しています。

人気のボディカラーはファラロンパールブラック、パラスコグレー、ユーロンホワイトで、パラスコグレーやユーロンホワイトでオプション装備されるブラックコントラストルーフを選べば、E-PACEがよりシャープな外観となります。

ジャガー E-PACE 2017

*画像はイメージです

続いてはインテリアカラーです。インテリアカラーはインストルメントパネルとシート&ドアトリムの組み合わせが5種類用意されています。

エボニーと呼ばれる黒で統一したインテリアをはじめ、明るいコーディネイトのルナ/ライトオイスター、黒と白のコントラストが印象的なエボニー/ライトオイスター。茶色のシートがより上質感を演出するエボニー/シエナタン、真っ赤なシートがスポーティ感を高めるエボニー/マーズレッド。そしてブルーのステッチがクールでオシャレな雰囲気を漂わせるエボニー/エクリプスとなっています。

人気のカラーはやはり英国車的な雰囲気が最も味わえるエボニー/シエナタン。そしてE-PACEのスポーティ感を強調するエボニー/マーズレッドとなります。これらのボディカラーはグレードによってはオプションとなりますが、自分だけのオリジナルモデルを作り上げる楽しさを味わえるのはなかなか味わえない喜びです。

ジャガー E-PACEのライバルは、ボルボXC40と?

ジャガーE-PACE SE P250

コンパクトパフォーマンスSUVというジャガーE-PACE。ボディサイズでのライバルは一体どんなクルマになるのでしょうか。E-PACEのボディサイズは全長4410mm×全幅1900mm×全高1650mm、ホイールベースは2680mmとなっています。コンパクトサイズながら、全幅1900mmはひと周り大きなミドルサイズに匹敵する数値です。

ボルボ XC40

ボルボ XC40 2017

最もボディサイズがE-PACEに近いのがボルボXC40です。XC40は全長4425mm×全幅1870mm×全高1660mmとなっています。E-PACEと比べると全幅が−30mm、全高が+10mmとかなり近い数値です。しかもホイールベースも2700mmとほぼ同じで室内の広さも互角と言えるでしょう。

フォルクスワーゲン ティグアン

フォルクスワーゲン ティグアン R-Line

続いて紹介するのはフォルクスワーゲン・ティグアンです。ティグアンのボディサイズは全長4500mm×全幅1840mm×全高1675mmとボディは90mm長く、全幅は−60mm、全高は+25mmとより塊感のあるスタイリングが特徴です。ホイールベースも2675mmとほぼ同じですが、全高が高いこともあり、荷室(ラゲージスペース)はE-PACEより大きな615Lを確保しています。

BMW X2

BMW X2 2018

E-PACEと同じクーペスタイルを採用しているBMW X2。こちらのボディサイズは全長4375mm×全幅1825mm×全高1535mmとかなりコンパクト。しかしそのBMW X2のコンパクトなボディは都市部に多く存在する立体駐車場に対応した利便性の高さを実現しています。

メルセデス・ベンツ GLA

メルセデス GLA 2017

メルセデス・ベンツでは先代のAクラスをベースとしたクロスオーバーSUVのGLAがライバルと言えます。ただ5ドアハッチバックをベースとしているので、全長4430mm×全幅1805mm×全高1505mmと全長はE-PACEより長いですが、全幅、全高はコンパクトとなっていて、こちらも立体駐車場に対応したボディとなっています。

レクサス UX

レクサス UX 2018

国産車ではレクサスUXが近いボディサイズとなります。

UXは全長4495mm×全幅1845mm×1540mmと凝縮したボディとなっていて、BMW X2、メルセデス・ベンツGLA同様に立体駐車場に対応したボディサイズが特徴となっています。

E-PACEの全長は4410mmとコンパクトですが、全幅はひと回り大きなミドルサイズ並の1900mmというワイド&ローのフォルムを持ち、広い室内空間や荷室(ラゲージスペース)を両立した優れたパッケージングが特徴です。

ジャガー E-PACEのライバル車 比較!

ジャガーE-PACE SE P250

ジャガー E-PACE 

全長:4410mm、全幅:1900mm、全高:1650mm、ホイールベース:2680mm

ボルボ XC40 2017

ボルボ XC40

全長:4425mm、全幅:1870mm、全高:1660mm、ホイールベース:2700mm

VW ティグアン カリビアンブルーメタリック

フォルクスワーゲン ティグアン

全長:4500mm、全幅:1840mm、全高:1675mm、ホイールベース:2675mm

BMW X2 2018

BMW X2

全長:4375mm、全幅:1825mm、全高:1535mm、ホイールベース:2670mm

メルセデス GLA 2017

メルセデス・ベンツ GLA

全長:4430mm、全幅:1805mm、全高:1505mm、ホイールベース:2700mm

レクサス UX 2018

レクサス UX

全長:4430mm、全幅:1805mm、全高:1505mm、ホイールベース:2700mm

ジャガー E-PACE 快適装備は?安全性能はどうなの?

ジャガーE-PACE SE P250

次世代の自動車業界のキーワードで良く登場するのがCASEです。Cは繋がるクルマのコネクテッド、Aは自動運転のオートノーマス、Sはシェアリング、そしてEは電動化のエレクトリックを示しています。ここでは、ジャガーE-PACEのコネクテッドそして自動運転技術を含んだ安全性能について紹介しましょう。

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACEは全グレードに10.2インチのディスプレイを採用したIn Control Touch Pro呼ばれるインフォテイメントシステムを標準装備しています。このディスプレイはスマートフォンと同様にスワイプ&ピンチ操作に対応しています。カスタマイズ可能なホーム画面やボイスコントロール機能を搭載し、優れた応答性が特徴となっています。

また、通信機能を導入しており、スマートフォンを介して車両から離れた場所でのドアロックや解除、エアコンの操作、走行履歴や車両状態の確認が可能です。そのうえ、緊急時にはスマートロードアシスタンスやSOS緊急コールに繋ぐことが可能です。また、速度やギアポジション、ナビの指示など主要データをフロントガラス上にカラーで投影するヘッドアップディスプレイをオプションで設定しています。

ジャガーの安全装備は?

ジャガーE-PACE SE P250

続いて安全装備です。全グレードで前輪と後輪のトルク配分を細かく制御する4WDシステムを搭載しています。中でもガソリンエンジンを搭載したP250、P300にはアクティブドライブラインという機構を採用。このシステムは通常走行時は駆動力の配分を前後50:50に設定し、安定した路面での巡行時は前輪に100%を割り当てて、燃料消費を抑えるとともに、前輪がスリップした場合など4WDが必要な場合は0.3秒以下という瞬時に後輪へトルクを伝達し、グリップレベルに応じて後輪に最大100%まで配分します。

なかでもコーナリング時はリア外輪により多くのトルクを配分するトルクベクタリング機構により回転運動を発生させることで、後輪駆動のスポーツカーのような走りを体験できます。

また、滑りやすい急坂などのシーンでは、ドライバーが設定した一定速度(3.6km/h〜30km/hの間)で走行できるオールサーフェイスプログレスコントロール機能が威力を発揮します。

ジャガー E-PACEは多岐にわたる運転支援システムが備わる

ジャガー E-PACE 2019

E-PACEには先進の運転支援システムも充実しています。事故を回避する緊急ブレーキをはじめ、車線から逸脱しそうな時にハンドルを操作して修正するレーンキープアシスト、ドライバーの疲れや眠気の兆候を検知して、急速を促すドライバーコンディショニングモーター、アクティブスピードリミッター付クルーズコントロール、フロント/リアパーキングエイドを全車標準装備しています。

ジャガーE-PACE SE P250

さらにドライブパックとして高速道路などで先行車の追従走行が可能なキューアシスト付アダプティブクルーズコントロール、高速緊急ブレーキ。そして死角に入っているクルマを検知して、ドアミラーに設置された警告ライトによりドライバーに注意を促すブラインドスポットアシストを一部グレードには標準装備しています。

また、パーキングパックとして、後退時に側方から接近するクルマを検知してドライバーに注意を促すリバーストラフィックディテクション、ステアリングを操作して縦列、並列駐車をサポートしてくれるパークアシスト。そして後退時などに車両をまるで真上から見たような画像をディスプレイに映し出す360°パーキングエイドを設定しています。

万が一の事故の場合、バンパーに設置されたセンサーが作動しボンネット下のエアバッグが作動して歩行者や自転車がフロントガラスに衝突しないように保護する歩行車エアバッグ/デプロイアブルボンネットを採用しています。乗員だけでなく、歩行者や自転車の運転者を守る安全装備を採用しているのが特徴です。

ジャガー E-PACEのオプションはどんな内容?

ジャガー E-PACEのエクステリア(外装)のオプションは?

ジャガーE-PACE SE P250

ジャガーE-PACEは外観、インテリアに加えて、機能性を高めるオプションパーツが数多く設定されています。まず、外観でのオプションパーツはボディ同色のパノラミックルーフ、ブラックコントラストルーフ、そしてブラックコントラストパノラミックルーフという3タイプのルーフ。フロントグリルやサイドベントをグロスブラックに塗装したブラックパック。17〜21インチまで多彩な大きさが用意されたアルミホイール。ルーフレール、オールシーズンタイヤなどが用意されています。

ジャガー E-PACEのインテリア(内装)のオプションは?

ジャガーE-PACE SE P250

インテリアではグレードに応じて、グレインレザーシートそしてパーフォレイテッドウィンザーレザーシートをオプション設定し、エントリーグレードでも本革シートをチョイスすることが可能です。さらに、フロアマットやヘッドライニング、レザーステアリングもオプションでの選択可能となっています。

ジャガー E-PACEのナビゲーションシステムは?オーディオシステムは?

ジャガー E-PACE 2019

インフォテイメントシステム「In Control Touch Pro」は全車標準装備となっていますが、ナビゲーションプロやコネクトプロパック、スマートフォンパックなどより充実したコネクティビティ機能を味わうためオプションを設定。

ジャガーE-PACE SE P250

オーディオでは380wのMERDIANサウンドシステム、そして825wのMERDIANサラウンドサウンドシステムを用意し、E-PACEの室内をコンサートホールに変えることもできます。さらに、デジタルTVや2つの異なる画面を表示するデュアルビュー、ヘッドアップディスプレイ、インタラクティブドライバーディスプレイも用意しています。

ジャガーE-PACE SE P250

機能性を向上させる装備では、リストバンド型のアクティビティキー、電動開閉式のパワーテールゲート、キーを持っていると、バンパー下に足を入れるとリアゲートを開閉できるハンズフリーパワーテールゲート機能も用意しています。

ツーリングアクセサリーとして、ルーフキャリアアクセサリーを使用するためのルーフクロスバーをはじめ、ロゴ入りのスキー/スノーボードホルダー。320Lの容量を誇るルーフスポーツボックス、自転車を搭載するためのルーフマウントサイクルキャリアなどが用意されています。

ジャガー E-PACEに試乗!SE P250の性能は?

ジャガーE-PACE SE P250

コンパクト・パフォーマンスSUVと呼ばれるジャガーE-PACEを試乗してみました。今回試乗したのは最高出力249ps、最大トルク365Nmを発生する2L直4ガソリンターボエンジンを搭載したE-PACE SE P250です。

試乗車の車両本体価格は589万円で、シエナタンのウィンザーレザーシート34万2000円をはじめ、MERIDIANサラウンドサウンドシステム22万7000円、ヘッドアップディスプレイ19万6000円など総額289万7000円という多くのオプションが装着されています。

ジャガー E-PACEのガソリンエンジンはアクセルレスポンスが俊敏

ジャガーE-PACE SE P250

E-PACEに搭載されているガソリンエンジンは使用する燃料がハイオク指定となっていますので、燃料代を安く抑えたいと言う人であれば、D180と呼ばれる2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを選ぶといいでしょう。このディーゼルターボエンジンは最高出力が180psとガソリンエンジンより低い数値となっていますが、最大トルクは430Nmとパワフルで、1750回転という低い回転域から最大トルクを発生しますので、スムーズな走りが特徴となっています。

今回試乗したSE P250はガソリンエンジンらしい、俊敏なアクセルレスポンスが特徴です。SUVとは思えないほど鋭い加速性能を発揮し、運転している感覚はまさにスポーツカーそのものです。そう感じさせるのはエンジンパワーをフルに活かせる高いシャシー性能のおかげです。

E-PACEの骨格となるプラットフォームにはアルミ素材を使用し、硬く強固としていながらも軽量化という性能を両立しています。また、前後には完全独立したマルチリンクサスペンションを採用。さらにトルクベクタリングバイブレーキをはじめとした様々な電子デバイスによって前後、左右方向の揺れを極力抑えた安定感そして乗員に安心感を与える走行性能が特徴です。全高が高いクルマでありながら重心が低く設定されており、カーブを曲がる際のクルマの傾きはほとんどなく後席に乗っているお子さんなども安心感は抜群に高いでしょう。

ジャガーE-PACE SE P250

まさにピュアスポーツカー「F-TYPE」のDNAを受け継いだSUVと言えるクルマに仕上がっています。

ジャガー E-PACEの欠点は?

ジャガーE-PACE SE P250

走行性能、使い勝手など欠点はほとんど見つからないE-PACEですが、やはり全幅1900mmというボディサイズは日本の道路事情を考えるとやや取り回しに苦労するシーンもあります。また、車両本体価格は安く設定されていますが、オプションを装着するとあっという間に価格が高騰してしまうのが気になるところと言えるでしょう。


国産、輸入車ブランドから多くのSUVが登場していますが、E-PACEはコンパクトサイズながら広い室内空間とラゲージスペースを実現。そしてスポーツカーにも引けを取らない走行性能をもつSUVとして、オールインワンの選択肢としてベストバイのSUVの1台と言えるでしょう。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ