知名度が低いカーメーカー5選|KTM、トライアンフなど…
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
クルマ好きの方であれば、大抵のメーカー、そして車種はなんとなく知っているかと思います。しかし、世界にはまだまだ知られていないメーカー・モデルが多く存在しています。それがたとえ先進国のメーカーであったとしても…です。
文・YOSHIT
文・YOSHIT
バイクで有名なKTMは車もリリースしている
オーストラリア発の個性的なバイクメーカー「KTM」。MOTO GPにも果敢に挑戦しており、その奇抜なモデルと尖ったデザインに魅了されるバイクファンも多いメーカーです。このKTM、クルマもリリースしているのを御存知でしょうか。
KTMは「クロスボウ」というスペシャルなモデルをリリースしていたのです。クロスボウ(X-BOW)は2008年にKTM初の4輪車として販売された2シータースポーツ。エンジンは自社製ではなく、VWグループの2.0L TFSIエンジンを採用。
最大出力240PS/5,500rpm・最大トルク310Nm/2,200-5,400rpmというスペックになっています。パワーだけみれば普通なのですが、車重が最軽量モデルで790kgしかない超ライトウェイトスポーツ。
いわば軽自動車に2.0Lターボエンジンを搭載したのと同様であり、パワーウェイトレシオからみてもハイスペックなスポーツカーに比類する、KTMらしいバイクのような、尖ったモデルになっています。
このモデルはTOP GEAR等で紹介されているので、案外知っていた方は多いかもしれませんね。
KTMは「クロスボウ」というスペシャルなモデルをリリースしていたのです。クロスボウ(X-BOW)は2008年にKTM初の4輪車として販売された2シータースポーツ。エンジンは自社製ではなく、VWグループの2.0L TFSIエンジンを採用。
最大出力240PS/5,500rpm・最大トルク310Nm/2,200-5,400rpmというスペックになっています。パワーだけみれば普通なのですが、車重が最軽量モデルで790kgしかない超ライトウェイトスポーツ。
いわば軽自動車に2.0Lターボエンジンを搭載したのと同様であり、パワーウェイトレシオからみてもハイスペックなスポーツカーに比類する、KTMらしいバイクのような、尖ったモデルになっています。
このモデルはTOP GEAR等で紹介されているので、案外知っていた方は多いかもしれませんね。
英国伝統の二輪ブランド「トライアンフ」もカーメーカーの側面がある
続いて同じくバイクメーカーのトライアンフもクルマを作っていました。トライアンフは創業1885年の英国伝統のメーカー。1900年代初頭にすでに英国最大のバイクメーカーとなっていたそうですから、その伝統に敬意を払わずにおれません。
4輪車に関しては、1921年に1.4リッターのトライアンフ 10/20というモデルをリリース。その後、スピットファイヤ・TRシリーズなど人気モデルをリリースするも、経営難で1980年代初頭にその自動車ブランドの幕を下ろします。
現在、BMWがトライアンフの商標を持っているので、MINI同様おもわぬ形でそのブランドが復活!?なんてことも可能性はゼロではないでしょう。
4輪車に関しては、1921年に1.4リッターのトライアンフ 10/20というモデルをリリース。その後、スピットファイヤ・TRシリーズなど人気モデルをリリースするも、経営難で1980年代初頭にその自動車ブランドの幕を下ろします。
現在、BMWがトライアンフの商標を持っているので、MINI同様おもわぬ形でそのブランドが復活!?なんてことも可能性はゼロではないでしょう。
ロータスじゃない「ドンカ―ブート」!
オランダのドンカ―ブートを知っている方は相当なエンスーでしょう。創業者のJoop Donkervoortは英国のロータス セブンのキットカーを輸入していたメーカーでした。
しかし安全基準などの問題で販売ができなくなってしまい、それならばと自分でコピーモデルを開発していった出自があり、いわゆる「ニア・セブン」(ロータスセブン系モデル)のブランドでもありました。
現在のモデル、D8シリーズにはアウディ製2.5L TFSI5気筒ターボエンジンを搭載。
最新の限定モデル(創業者70歳記念モデル)であるD8 GTO-JD70は、なんと最高出力415馬力&最大トルク520Nmというド級スペックに加え、車重わずか700㎏!というとんでもないモデルを発表しています。
そのアピアランスはロータス セブンを魔改造し続けたような雰囲気があり、なんとも刺激的な一台、そしてブランドといえるのではないでしょうか。
しかし安全基準などの問題で販売ができなくなってしまい、それならばと自分でコピーモデルを開発していった出自があり、いわゆる「ニア・セブン」(ロータスセブン系モデル)のブランドでもありました。
現在のモデル、D8シリーズにはアウディ製2.5L TFSI5気筒ターボエンジンを搭載。
最新の限定モデル(創業者70歳記念モデル)であるD8 GTO-JD70は、なんと最高出力415馬力&最大トルク520Nmというド級スペックに加え、車重わずか700㎏!というとんでもないモデルを発表しています。
そのアピアランスはロータス セブンを魔改造し続けたような雰囲気があり、なんとも刺激的な一台、そしてブランドといえるのではないでしょうか。
「パンサー」車のメーカーです
英国には小規模メーカーがかつて多数存在していました。そのひとつが「パンサー・ウェストウインズ」です。1972年に創業されたパンサーは、1930年代のスポーツカー然としたモデルをリリースするブランドでした。
ジャガーのモデル等をベースに、ネオクラシックカーに仕立てたモデルが多く、日本の光岡自動車のテイストに近いブランドだったとも言えます。
その一方で、1977年に発表された6輪スポーツカー「6」は、なんとF1のティレルP34に触発されて作ったモデルだったり、1989年のパンサーラスト作でもある「ソロ」は洗練されたミッドシップスポーツカーだったりと、なかなか商業的に難しそうなところに手を出していたのが祟ってか、同89年に倒産の憂き目にあっています。
こうした個性的なメーカーが多いと、ユーザーは楽しくもありますが、商業的にはやはり難しい…といったところですね。
ジャガーのモデル等をベースに、ネオクラシックカーに仕立てたモデルが多く、日本の光岡自動車のテイストに近いブランドだったとも言えます。
その一方で、1977年に発表された6輪スポーツカー「6」は、なんとF1のティレルP34に触発されて作ったモデルだったり、1989年のパンサーラスト作でもある「ソロ」は洗練されたミッドシップスポーツカーだったりと、なかなか商業的に難しそうなところに手を出していたのが祟ってか、同89年に倒産の憂き目にあっています。
こうした個性的なメーカーが多いと、ユーザーは楽しくもありますが、商業的にはやはり難しい…といったところですね。
YES!クリニックではなくクルマです
最後に紹介するのは、YES!です。YES!とはYoung Engineers Sportscarの略。メーカー名は正確には「Funke & Will AG」社。ドイツのザクセンにあるバックヤードビルダーであり、1999年にリリースしたスポーツモデルがYES!「ロードスター」となります。
英国のバックヤードビルダーはイメージできますが、ドイツというところが面白くもあります。
ガルウイングを備えた2シータースポーツであり、エンジンにはVW製1.8Lターボエンジンを搭載。最高出力286ps/5500rpm・最大トルク35.7kgm/4200rpmというスペックに加え、車両重量わずか830kgと、これも刺激的なライトウェイトスポーツになっています。
また2006年には3.2Lターボ仕様もリリース、こちらは355馬力を誇るハイパースポーツモデルとなっています。さらに驚くことに、このYES!は日本にも輸入されており、購入が可能でした。中古車市場でもしかしたら、見つけることができるかもしれませんよ。
英国のバックヤードビルダーはイメージできますが、ドイツというところが面白くもあります。
ガルウイングを備えた2シータースポーツであり、エンジンにはVW製1.8Lターボエンジンを搭載。最高出力286ps/5500rpm・最大トルク35.7kgm/4200rpmというスペックに加え、車両重量わずか830kgと、これも刺激的なライトウェイトスポーツになっています。
また2006年には3.2Lターボ仕様もリリース、こちらは355馬力を誇るハイパースポーツモデルとなっています。さらに驚くことに、このYES!は日本にも輸入されており、購入が可能でした。中古車市場でもしかしたら、見つけることができるかもしれませんよ。
マイナー・ニッチだからこその魅力!?
今回は世に知られていないブランドを紹介してみました。知っているブランドも、知らなかったブランドもあったことと思います。
こうしたニッチなメーカーのクルマは、「人と違う」「誰も乗っていない」からこそ、個性モデルが好きな方には実に魅力的に映えるモデルが多いのではないでしょうか。
とはいえ、日本に流通していないモデルや、そもそもメーカーが倒産や、小規模メーカーのモデルだと、メンテナンスは勿論、パーツの入手にも難儀するのが事実。
維持という面では非常に厳しいわけで、こうしたクルマを所有・維持するには、情熱や愛情そして忍耐…そうしたオーナーの資質も問われるところ。そうした点を鑑み、覚悟の上でマイナー車の世界は挑戦する必要がありそうです。
こうしたニッチなメーカーのクルマは、「人と違う」「誰も乗っていない」からこそ、個性モデルが好きな方には実に魅力的に映えるモデルが多いのではないでしょうか。
とはいえ、日本に流通していないモデルや、そもそもメーカーが倒産や、小規模メーカーのモデルだと、メンテナンスは勿論、パーツの入手にも難儀するのが事実。
維持という面では非常に厳しいわけで、こうしたクルマを所有・維持するには、情熱や愛情そして忍耐…そうしたオーナーの資質も問われるところ。そうした点を鑑み、覚悟の上でマイナー車の世界は挑戦する必要がありそうです。