ホンダの軽自動車「N-WGN」が7月18日にフルモデルチェンジ!ライバルをリードする性能をアピール
更新日:2024.09.09
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軽自動車ナンバーワンモデルといえばホンダN-BOXです。登録車と合わせても販売トップというのは、もうお馴染みでしょう。直近の2019年5月でも22,231台も売れています。
現在、ホンダの軽自動車はスーパーハイトワゴンのN-BOX一本足打法状態で、N-ONEやN-WGNといったハイトワゴンのカテゴリーでは正直、苦戦が続いています。同月のN-WGNの販売台数は2,215台にとどまっています。しかし、その状況は間もなく終わりを告げるかもしれません。
文/写真・山本 晋也
現在、ホンダの軽自動車はスーパーハイトワゴンのN-BOX一本足打法状態で、N-ONEやN-WGNといったハイトワゴンのカテゴリーでは正直、苦戦が続いています。同月のN-WGNの販売台数は2,215台にとどまっています。しかし、その状況は間もなく終わりを告げるかもしれません。
文/写真・山本 晋也
N-WGNとN-WGNカスタムの二本立て
軽自動車の売れ筋といえば、N-BOXやスズキ・スペーシア、ダイハツ・タントといった全高1,800mm前後のスーパーハイトと呼ばれるスライドドアのワゴンモデルです。かつて軽自動車マーケットの主役だったハイトワゴンは、その代名詞ともいえるスズキ・ワゴンRをはじめ目立った印象はありません。
ちなみに、ハイトワゴンのセールスはダイハツ・ムーヴ、ワゴンR、そして日産デイズと来て、ホンダN-WGNと三菱eKが続くといった状況です。
ちなみに、ハイトワゴンのセールスはダイハツ・ムーヴ、ワゴンR、そして日産デイズと来て、ホンダN-WGNと三菱eKが続くといった状況です。
この中で、2019年には日産デイズ、三菱eKワゴン/eKクロスがフルモデルチェンジをしました。軽自動車として初めて渋滞対応のACC(追従クルーズコントール)を設定するなど先進の運転支援システムを搭載したことで、存在感を増してきています。軽ハイトワゴンのマーケットに動きが出てきそうな予感です。
さらに2019年7月18日にはホンダN-WGNのフルモデルチェンジが発表されることがティザーサイトなどにより明らかとなりました。従来通り、そして軽自動車のトレンドに合わせて、標準車のN-WGNとカスタム版のN-WGNカスタムという二つのフロントマスクを用意していることがティザーサイトの画像からわかります。
内装についても標準系とカスタム系では区別しているようですが、基本的なレイアウトは共通で、インテリアカラーによって差別化していることが見て取れます。
内装についても標準系とカスタム系では区別しているようですが、基本的なレイアウトは共通で、インテリアカラーによって差別化していることが見て取れます。
低床を活かした広いラゲッジを実現
ハイトワゴンではラゲッジの広さもポイントになりますが、N-BOX同様にホンダ独自のセンタータンクレイアウトを使っているようで、2段構造の広いラゲッジスペースをアピールする3枚の画像が公開されています。
荷室幅はかなり広く、買い物バスケットを2つ並べて収めることもできるほど。また後席を格納した状態では2段ラゲッジの上段がほぼフラットになっている様も確認できます。長尺物を積みつつ、小さな荷物を下段に積むといったマルチな使い方ができるのです。
荷室幅はかなり広く、買い物バスケットを2つ並べて収めることもできるほど。また後席を格納した状態では2段ラゲッジの上段がほぼフラットになっている様も確認できます。長尺物を積みつつ、小さな荷物を下段に積むといったマルチな使い方ができるのです。
このプラットフォームの魅力は積載性だけではありません。N-BOXの走りを味わったことがあれば、ホンダの新世代軽自動車が、かなりキビキビとしたハンドリングを持っていることを実感できているでしょう。そうした素性の良さはN-WGNも受け継いでいることが予想されます。
走りへのこだわりや自信は、ホンダの軽自動車として初めてテレスコピック調整ができるようになったというステアリングを採用したという情報からも感じられます。チルト(上下)・テレスコピック(前後)とも30mmの調整が可能となっていることで、最適なドライビングポジションにしっかりとアジャストすることが期待できます。
走りへのこだわりや自信は、ホンダの軽自動車として初めてテレスコピック調整ができるようになったというステアリングを採用したという情報からも感じられます。チルト(上下)・テレスコピック(前後)とも30mmの調整が可能となっていることで、最適なドライビングポジションにしっかりとアジャストすることが期待できます。
ホンダの軽で初めて渋滞対応ACCを装備
運転が楽しめる軽自動車という予感もありますが、最新モデルらしくADAS(先進運転支援システム)も充実しています。N-BOXと同じくミリ波レーダーと単眼カメラを使った「ホンダセンシング」は機能を削ることなくフル搭載。さらにオートハイビーム機構も備わっていると発表されています。
運転支援では欠かせないACC(高速道路で先行車に追従して車間距離を調整するクルーズコントロール機能)は、N-BOXが30km/h以下になるとキャンセルされるのに対して、新型N-WGNでは停止までカバー、ワンタッチで再発進する渋滞対応タイプとなっています。
パーキングブレーキは電子式のEPB、信号待ちなどで停車したときにブレーキペダルから足を離してもブレーキが効いた状態をキープする「オートブレーキホールド」機能も備わっているということです。
運転支援では欠かせないACC(高速道路で先行車に追従して車間距離を調整するクルーズコントロール機能)は、N-BOXが30km/h以下になるとキャンセルされるのに対して、新型N-WGNでは停止までカバー、ワンタッチで再発進する渋滞対応タイプとなっています。
パーキングブレーキは電子式のEPB、信号待ちなどで停車したときにブレーキペダルから足を離してもブレーキが効いた状態をキープする「オートブレーキホールド」機能も備わっているということです。
N-BOX譲りの新世代パワートレインを積む
パワートレインについての情報は公開されていませんが、N-BOXに合わせて誕生した新世代の軽自動車用エンジン「S07B」型が載っていると予想されます。ボア60.0mmに対してストローク77.6mmとなっているロングストロークのプロファイルですが、燃焼室をコンパクトとすることで燃焼効率を上げ、ロングストロークによりトルク感を増すといた教科書通りの優れたエンジンであることはN-BOXで証明済み。
より軽量であろうN-WGNであれば、鋭い走りと燃費性能を両立していることが容易に想像できます。もちろん、ハイパワー版のターボ仕様もラインナップされることでしょう。
より軽量であろうN-WGNであれば、鋭い走りと燃費性能を両立していることが容易に想像できます。もちろん、ハイパワー版のターボ仕様もラインナップされることでしょう。
山本 晋也|やまもと しんや
自動車メディア業界に足を踏みいれて四半世紀。いくつかの自動車雑誌で編集長を務めた後フリーランスへ転身。近年は自動車コミュニケータ、自動車コラムニストとして活動している。ジェンダーフリーを意識した切り口で自動車が持つメカニカルな魅力を伝えることを模索中。