ホンダ N-WGN/N-WGN カスタムを試乗レビュー!コシのある足回りは一度試すべき!

ホンダ N-WGN 宮越孝政

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“パーソナルな日常を心地よく”をテーマにベーシックカーの新基準を作ろうと開発されたのが新型N-WGNです。そんな視点に立って使い勝手、安全性能、運転のしやすさを徹底的に作り込んでいるのが特長です。その一方エクステリアやインテリアデザインははシンプルですっきりした世界観を持っています。最新のプラットフォームをベースに作り上げられたコンパクトカーの新基準とは?

文・斎藤聡/写真・宮越孝政

斎藤 聡|さいとう さとし

モータージャーナリスト。車両のインプレッションはもちろん、タイヤやサスペンションについて造詣が深く、業界内でも頼りにされている存在。多数の自動車雑誌やWEBマガジンで活躍中。某メーカーのドライビングインストラクターを務めるなど、わかりやすい解説も人気のヒミツ。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カーオブザイヤー選考委員。

斎藤 聡
Chapter
N-WGNのコンセプトは「日本のパーソナルな日常を心地よく」
N-WGNは衝突安全JNCAPの5つ星を獲得
N-WGNは腰高感を感じさせないコシのある足回り

N-WGNのコンセプトは「日本のパーソナルな日常を心地よく」

軽乗用車の約8割がハイトワゴンとスーパーハイトワゴンで占められているのだそうです(2018年の軽乗用車市場のセグメント構成比)。現在新車登録者車の約5割が軽自動車ですから、この1年間に販売された新車の約4割が軽自動車のハイトワゴンとスーパーハイトワゴンで占められているという乱暴な言い方もできるわけです。
そんな軽自動車のハイトワゴン人気にさらに拍車をかけそうなクルマが登場しました。ホンダN-WGNです。もともと先代モデルも人気のN-WGNでしたから、構成比を大幅に伸ばすということにはならないと思いますが、軽自動車ハイト系ワゴンの進化が止まりません。
コンセプトは「日本のパーソナルな日常を心地よく」。プレーンなデザインのN-WGNと、塊感を持たせたN-WGNカスタムが御用意されており、「一人ひとりの暮らしのために「というキャッチコピーのもと、使い勝手、安全性能、運転のしやすさを作り込んでいます。
使い勝手では、ガソリンタンクを前席下に配置したセンタータンクレイアウトによって、ラゲッジスペースの低床化を実現。ホンダはこのラゲッジスペースを上下2段収納を可能にすることで、積載性を大幅にアップ。低床化による重い荷物の積み下ろしの良さはもちろん、トレーで2段にすることで、軽い荷物を上段に効率よく積むことができるわけです。さらに、倒したリヤシ-トと、ラゲッジスペースのトレーの高さを揃えることで、長尺物を積みやすいフラットな積載スペースも作ることができました。
室内には小物の収納スペースを各所に作ることで、収納性を高めています。
安全面では、ホンダSENSINGを全グレードに標準装備。衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システム等々、乗用車と同等の安全装備が搭載されています。衝突安全もJNCAPも5つ星を獲得。安心な安全性能を備えています。

N-WGNは衝突安全JNCAPの5つ星を獲得

衝突安全もJNCAPも5つ星を獲得。安心な安全性能を備えています。運転のしやすさにも大きく踏み込んで手を入れています。大柄な人から小柄な人まですべての人にフィットするようにシート行の調整幅を大きく取り、ステアリングも上下(散ると)前後(テレスコピック)の調整幅を拡大しています。
またブレーキペダルのリンクの位置を変更して、かかとを付けたままでもペダル操作がしやすいよう設計をやり直したり、ブレーキとアクセルの位置もより操作しやすいように右側にオフセットしています。またサイドシルの張り出しをなくして、高齢者でも乗降しやすいように作られています。
シートもフレーム構造を見直し、骨格部やバネ部に体が圧着しにくいようになり、座り心地がよくなっています。
搭載するエンジンは上の写真、i-VTEC DOHCの自然吸気エンジン(59馬力/65Nm)と下の写真、i-VTEC DOHCターボ(64馬力/104Nm)が用意され、いずれもCVT(無段変速ミッション)が組みあわされています。

N-WGNは腰高感を感じさせないコシのある足回り

試乗してみるとN-BOXやN-VANなどスーパーハイトワゴンとは明らかに異なる重心の低さからくる安定感がありました。操縦感覚はいたって普通。とくに車高の高さを意識することもなく、違和感なく走れるんです。上記2台も決して走り味が悪いわけではありませんが、交差点の右左折やカーブ、あるいは強めのブレーキなどでルーフのあたりの重さを感じます。
N-BOXの全高はFFで1795mmですから、同じくFFのN-WGNの1675mmと比べ12センチほどの違いなのですが、これが大きく聞いているのでしょう。見方を変えると車高が1675mmもあるのに重心の高さを感じさせない操縦性を持っているともいえるわけで、これはなかなか大したものだと思います。
それから、エンジンとミッションのマッチングがよく、ターボがよかったのはもちろんのですが、自然吸気エンジンの良さに感心しました。I-VTECの効果で、低回転域のトルクが充実しているのに加え、CVTが中間加速でエンジン回転だけ上がっていってしまうようなことがなく、エンジンとスピードの上昇がまるで5速とか6速ATのような感覚で走れるため、心地よく、またエンジン自体の力感が感じられました。
足の長さ(長距離ドライブ)を求めるのならターボ付きでしょうが、街中を中心に使うなら自然空気で十分と思わせるくらい走りやすいものでした。
シートアレンジも多彩で荷物を積むのも便利だし、室内もスーパーハイトワゴンほどではありませんが十分に天井が高く開放感があります。「パーソナルな日常を心地よく」とはよく言ったもので、確かに使い勝手のいい、ちょうどいい広さの部屋を手に入れたかのようなクルマだなと感じました。
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