軽自動車10台分!?馬力のある輸入車トップ5

ケーニグセグ アゲーラone:1

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ドライバーが感じる加速フィールにおいて、昔からとくに発進時やパーシャル域からのシークエンスにおいて、「トルク感がある」という言葉が使われることがある。そして、速さを決める数値として最高出力が重要なのは言うまでもない。今回、編集部からいただいたお題は「軽自動車○台分!? 馬力のある輸入車トップ5」であったが、「最高出力=速さ」を決定づける要素ではないことはお断りしておこう。

文・塚田 勝弘
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大切なのは空気抵抗を減らすこと
「300km/hの壁」はとても高く厚かった
馬力のある輸入車トップ5

大切なのは空気抵抗を減らすこと

クルマでもF1でも、あるいは新幹線でも飛行機でも、最高速を引き上げるために重要な要素は空気抵抗の低減だ。

その形状(フロント)を見れば一目瞭然だろう。レーシングカーにおいて空力性能の高さが勝敗を決することは多々ある。「空力の鬼才」といわれることの多いエイドリアン・ニューウェイが手がけたF1マシンが勝利を重ねたことは、周知のとおりだ(もちろん空力だけでも勝てないが)。

「300km/hの壁」はとても高く厚かった

さて、近年までクルマにとって「300km/hの壁」を突破することは、じつは容易ではなかった。

最高出力(パワー)だけでなく、cd値の低減も不可欠で、ドラッグと呼ばれる空気抵抗と戦うだけでなく、ボディが浮き上がるのを抑えるべくダウンフォースも得なければならないというジレンマに陥る。ほかにもエンジンの性能曲線、応答性や車両重量(パワーとトルクの/ウェイトレシオ)、トランスミッションの性能、過給器の性能、速さを左右する要素は数多いが、上記の点を考えると、「ハイパワー=速いクルマ」とは完全には言い切れない。

また、0-100km/h加速などでもガソリンエンジンのスーパースポーツカーを凌駕するEVも存在するなど、短い距離や速度域までの「よーい、どん!」では、EVが速いのも周知のとおり。

それでも、「ブガッティ・ヴェイロン16.4」の最高出力1001ps! といった数値にはクルマ好きなら心沸き立つものがあるのも事実だろう。単純に最高出力の高いクルマを集めてみた。この1001psの「ブガッティ・ヴェイロン16.4」は、1億6300万円という価格で日本でもニコル・レーシングが発売したことでも話題になり、近年のスーパースポーツカーの中でもその存在感は群を抜いていた。

馬力のある輸入車トップ5

1位は「ケーニッグゼグ・アゲーラOne:1」で、最高出力はなんと1MW(メガワット)の1360PS。ただし、生産台数はわずか6台というスペシャルモデルになっている。

2位はアメリカのヘネシーパフォーマンスが手がけた「ヘネシー・ヴェノムGT」で、最高出力は1244PS。軽量のロータス・エキシージをベースに434km/hを計測したという話もある。

3位は431.072km/hを叩き出した「ヴェイロン・スーパースポーツ」で、最高出力は「ブガッティ・ヴェイロン16.4」から199PS引き上げた1200PS。同じく「ヴェイロン16.4グランドスポーツ ヴィテッセ」も1200PSの8.0L W16気筒を積んでいた。

4位は「ケーニッグゼグ・アゲーラR」で、1114PS/7100rpm、1200Nm/2700-7300rpmに達する。2011年には「0-300-0km/h」タイムの世界新記録を樹立している。

5位は、デンマークのゼンヴォ・オートモーティブの「ゼンヴォSTI」で、6.8L V8にターボとスーパーチャージャーのダブル過給器により1104PSに到達。

上記のほかにも、チューニングカーやそれに近い市販車も含めると1000PSオーバーモデルは世界にはあるようだが、正直、信頼性も気になるところ。また、パワーだけでは、速さは推し量れないのは先述したとおりだ。
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