セダン、サルーン、リムジンの呼び名の違いとは?
更新日:2024.09.09
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同じ3ボックス、4ドア、2列シート車にも関わらず、国やメーカー、車種によって「セダン」や「サルーン」、「リムジン」、などと呼称が変わるのを不思議に思ったことがあるはずだ。呼び方によって定義や違いはあるだろうか。
文・塚田勝弘
文・塚田勝弘
3ボックス&4ドアで4〜6人乗りというのが定義
セダン、サルーン、リムジン、リムジーネなどと呼ばれるクルマの形状は、いずれも前から「エンジンルーム」、「キャビン」、車内から独立した「トランク(荷室)」がある3ボックスで、ドアは4ドア、シートは2列で4人〜6人までというのが定義といえる。
Sedan(セダン)を英和辞典で引くと、主に米国で使われているセダン、主に英国で使われているサルーン(運転席を仕切らない普通の箱型のクルマ)などと意味が紹介されている。また、Sedanの下に、Sedan chair(椅子かご)と英語辞典で出てくることもあり、Sedanの語源は「Sedan chair」という説もある。
Saloon(サルーン)は、米国の酒場やバー、ホテルなどの大広間などのほか、上記のように、主に英国でSaloon carとして使われていると載っていることが多いようだ。
ほかにも、ドイツではリムジーネ、フランスではベルリン、イタリアではベルリーナやクワトロポルテなどといった呼称もあるが、世界的に多いのはセダン、サルーンだろう。なお、セダンもサルーンも使われる日本ではニュアンスとして、サルーンというと高級車(高級仕様)という意味合いもある。
Sedan(セダン)を英和辞典で引くと、主に米国で使われているセダン、主に英国で使われているサルーン(運転席を仕切らない普通の箱型のクルマ)などと意味が紹介されている。また、Sedanの下に、Sedan chair(椅子かご)と英語辞典で出てくることもあり、Sedanの語源は「Sedan chair」という説もある。
Saloon(サルーン)は、米国の酒場やバー、ホテルなどの大広間などのほか、上記のように、主に英国でSaloon carとして使われていると載っていることが多いようだ。
ほかにも、ドイツではリムジーネ、フランスではベルリン、イタリアではベルリーナやクワトロポルテなどといった呼称もあるが、世界的に多いのはセダン、サルーンだろう。なお、セダンもサルーンも使われる日本ではニュアンスとして、サルーンというと高級車(高級仕様)という意味合いもある。
リムジンの定義とは?
そのほかの、リムジンといえば、VIPが乗るロングホイールベース(ストレッチ版)の高級車や結婚式場やパーティなどのパフォーマンスとして使われることもあるダックスフントのような長いクルマのほか、空港を発着するリムジンバスなどもある。サルーンが使われるイギリスでもベントレーの「ステートリムジン」、ロールスロイスの「ツーリングリムジン」といった高級車がある。
アメリカでは、空港やホテルなどでよく見かけるハイヤーサービスのリムジンLimousine(通称Limo)もあり、ロングホイールベース版だけでなく、短いボディもある。「Limousine」の語源はフランス語で、元々は馬車も含めて運転手と乗員との間に仕切りがあった車という説もあるようだ。
アメリカでは、空港やホテルなどでよく見かけるハイヤーサービスのリムジンLimousine(通称Limo)もあり、ロングホイールベース版だけでなく、短いボディもある。「Limousine」の語源はフランス語で、元々は馬車も含めて運転手と乗員との間に仕切りがあった車という説もあるようだ。
自らはステアリングを握らないモデル
アメリカや日本でも使われているように、リムジンはセダンやサルーンのような形状を満たしながら、乗員が自らステアリングを握るのではなく、運転手がいて、さらに車両は大型モデルや全長の長い高級車(ステーションワゴンはNG)というのがリムジンの条件といえるのかもしれない(大まかではあるが)。
そうなると、ショーファードリブンやショーファーカーとの違いも気になるが、ショーファードリブンもショーファーカーもリムジンも乗員(オーナーや客など)自らはステアリングを握らないモデルと言っていいだろう。
そうなると、ショーファードリブンやショーファーカーとの違いも気になるが、ショーファードリブンもショーファーカーもリムジンも乗員(オーナーや客など)自らはステアリングを握らないモデルと言っていいだろう。
塚田 勝弘|つかだ かつひろ
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。