【スバル雪上試乗会】雪国での使用でこそ光る、スバルならではの性能
更新日:2021.01.21
※この記事には広告が含まれる場合があります
毎年1月の終わりから2月にかけて、自動車業界では北海道へ行く機会が増える。それは自動車メーカーやタイヤメーカーがこの時期ならではの雪上試乗会を開催するからである。しかしながら今回、スバルが「テックツアー」と銘打った雪上試乗会を開催したのは山形県だった。2019年2月19日、東北新幹線に揺られて山形駅に到着後、早速ホテルでプレスカンファレンスが行われた。
文・河口まなぶ
文・河口まなぶ
雪国で役立つ機能が盛りだくさん!
実際に雪道を走り出すと、確かにフロントウインドの見通しが良く、有効視界は通常時と変わらない。特に今回は、街中こそ雪は少なかったものの、ルートを進むに連れて雪深くなるとともに、天候もコロコロと変わり、一時はホワイトアウトする様な状況が何度もあったほどだった。しかし、そうした中でもフロントウインドそのものの視界が狭まることは一切なかった。
今年は北海道を中心に様々な場所で雪上試乗したが、なかにはワイパー停止部分に雪が溜まってしまい視界を遮るものもあっただけに、余計にその効果を実感した。
またこれだけでなく、雪国だからこそ重宝するステアリング・ヒーターを、このクラスで装備しているものは意外に少ないし、こびりついた雪を落としヘッドライトをしっかりと機能させるヘッドライトウォッシャーや、後席にまで備わるシートヒーターなど、”こだわりの冬季性能”が確保されているのもトピックといえる。
空調ユニットも、吹き出し口を足元近くに配置することで、冬場で特に冷えを感じる要因となる足元への暖かな送風もしっかりと考え抜かれている。またシートヒーターなどは前後席ともに、バックレスト上側まで範囲が拡大されたものにするなど、さりげない冬季性能を盛り込んでいる。
今年は北海道を中心に様々な場所で雪上試乗したが、なかにはワイパー停止部分に雪が溜まってしまい視界を遮るものもあっただけに、余計にその効果を実感した。
またこれだけでなく、雪国だからこそ重宝するステアリング・ヒーターを、このクラスで装備しているものは意外に少ないし、こびりついた雪を落としヘッドライトをしっかりと機能させるヘッドライトウォッシャーや、後席にまで備わるシートヒーターなど、”こだわりの冬季性能”が確保されているのもトピックといえる。
空調ユニットも、吹き出し口を足元近くに配置することで、冬場で特に冷えを感じる要因となる足元への暖かな送風もしっかりと考え抜かれている。またシートヒーターなどは前後席ともに、バックレスト上側まで範囲が拡大されたものにするなど、さりげない冬季性能を盛り込んでいる。
この他にも、実に細かな雪国での使用に役に立つ機能が盛り込まれる。
AWDながらも前輪にチェーンをつけた時に、フロントの駆動力が増大することによって相対的にリアの駆動力が下がり、スピンしやすくなる特性を是正するような制御を行っているし、e-BOXERでは回生ブレーキ時のアンダーステアを低減している他、X-modeでは低車速域でモーターのトルクを優先的に配分してアクセルワークに対して忠実なトルク応答を実現するなどの工夫も凝らされている。
AWDながらも前輪にチェーンをつけた時に、フロントの駆動力が増大することによって相対的にリアの駆動力が下がり、スピンしやすくなる特性を是正するような制御を行っているし、e-BOXERでは回生ブレーキ時のアンダーステアを低減している他、X-modeでは低車速域でモーターのトルクを優先的に配分してアクセルワークに対して忠実なトルク応答を実現するなどの工夫も凝らされている。
フォレスターで見た、逞しさと信頼感
ひとつひとつを記していくと枚挙に遑がないわけだが、文字数も尽きてきたのでまとめるならば、そうしたひとつひとつの、雪国でも使ってもらいたいという想いがこもっているからこその装備が全て繋がることによって、今回フォレスターを試乗して、そこはかとない安心に包まれていることを感じたのは事実だし、それによって安全が担保されていることを感じたのもまた事実だ。
実際に今回の試乗コースは流石に歴代の最深雪ランキングに入るくらいの場所なので、とにかく刻々と変わる状況がかなりのハードなものだった。
事実、最も厳しかったのはやや凍結もある長い下りの緩やかなワインディングで、カーブでは時たま滑ってしまうような状況ながら、時折吹く風によってホワイトアウトしてしまうときがあった。が、そうした中にあって、我々はフォレスターに身を預けることのできる逞しさや信頼感をそこに確かに見たのだ。
また同時に、往復で先に記したようなハードな雪道を含む約200kmという行程にあっても、リラックスして運転でき、場合によっては走りそのものを楽しむシーンもあった。それにも関わらず疲れは少なく、なおかつそこはかとなく感じるジワジワと染み入るようなクルマの良さに、僕は改めてこの感覚こそが「スバルらしさ」なのだろうと思ったのだった。
実際に今回の試乗コースは流石に歴代の最深雪ランキングに入るくらいの場所なので、とにかく刻々と変わる状況がかなりのハードなものだった。
事実、最も厳しかったのはやや凍結もある長い下りの緩やかなワインディングで、カーブでは時たま滑ってしまうような状況ながら、時折吹く風によってホワイトアウトしてしまうときがあった。が、そうした中にあって、我々はフォレスターに身を預けることのできる逞しさや信頼感をそこに確かに見たのだ。
また同時に、往復で先に記したようなハードな雪道を含む約200kmという行程にあっても、リラックスして運転でき、場合によっては走りそのものを楽しむシーンもあった。それにも関わらず疲れは少なく、なおかつそこはかとなく感じるジワジワと染み入るようなクルマの良さに、僕は改めてこの感覚こそが「スバルらしさ」なのだろうと思ったのだった。
スバル フォレスター【どこよりも詳しく徹底解説】e-BOXERエンジンを搭載したアドバンスの走り、デザイン、内装、荷室等 徹底レビュー SUBARU FORESTER Advance e-BOXER
【スバル フォレスター アドバンス】スバルのマイルドハイブリッド e-BOXERを搭載したフォレスターの実力を徹底解説!!【車両レビュー・試乗レビュー】
河口まなぶ|Manabu Kawaguchi
1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。2010年にweb上の自動車部「LOVECARS!」(http:/lovecars.jp)(部員約2200名)を設立し主宰。Facebook上に「大人の自転車部」を設立し主宰、2万人ものメンバーが参加。また同じくFacebook上に「初めてのトライアスロン部」を設立し主宰、1500人のメンバーが参加。TV、新聞、web、各種自動車メディアに出演・寄稿を行う他、youtubeでは独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数8万2000人)を持って動画を配信する他、Yahooニュース個人でも自動車に関する記事を発信している。趣味はスイム、自転車、マラソン、トライアスロンでは毎年アイアンマンレースを完走している。
