【年末年始に注意】甘酒を飲んで運転してもいいの?

現在の甘酒は、缶や紙パック、冷たいタイプも出ていて、昔のように鍋などで温めるなどの手間も減り、ブームと言われるほどの人気になっている。「飲む点滴」といわれるほど栄養価が高く、風邪の引き始めに飲む方も多いだろう。神社などでも振る舞われることもある。年末年始にクルマで出かけて甘酒を1杯飲んで運転しても大丈夫なのだろうか。

文・塚田勝弘

Chapter
1.0%以下なら酒類ではない

1.0%以下なら酒類ではない

甘酒

現在、日本製のノンアルコールビールは、アルコール度数が0.00%〜0.005%未満のように、文字どおりゼロ、あるいはほぼゼロになっているのが主流だ。

しかしドイツ製などのノンアルコールビールはいまでもアルコール度数が0.9%もあり、出始めのノンアルコールビールも脱アルコール技術が高くなかったこともあり、0.9%が多かった。日本の酒税法では、1.0%を超えると酒類になり、みりんも酒類に分類されている。

麹(米麹)、酒粕から作る甘酒は、酒と付くだけあって酒類に入るように思えるが、酒税法上は酒類には分類されていない。ただし、酒粕から作る場合、酒粕にはアルコール(酒粕の重量のうち6〜8%程度)が含まれているため、温めてアルコールを飛ばすか水やお湯で薄める必要がある。

甘酒

麹から作られた甘酒を飲んでも飲酒運転にはならないものの、極端に酒が弱い人や体調が悪いから(風邪気味だから)と大量に飲むと、0.15mgを超えて酒気帯び運転でご用になる可能性もある。甘酒でもノンアルコールビールでも、あるいはウイスキーボンボン、みりんを使った料理でも大量に飲むと酒気帯びになる可能性もあるし、実際に検挙例もあるようだ。

森永製菓のホームページには、「缶の甘酒に含まれるアルコール分について教えてください」という問いに対して、「缶の甘酒に含まれるアルコール分は1%未満であり清涼飲料水ですがお客様のご体質によっては、アルコールに対して敏感に反応される方もいらっしゃいます。」、「アルコール分がゼロではないので、弊社としましては、運転前・妊娠中・授乳中のお客様はお控えいただくのが宜しいかと思います。」と掲載されている。

ほかにも、洋酒が含まれるタイプのハーゲンダッツに関しても食後に運転することを推奨していないなど、メーカーもお薦めしていないケースもある。

年末年始の神社の振る舞い酒を飲んで運転はもちろんNGだが、甘酒も我慢して(麹原料なら1杯飲んでも大丈夫かもしれないが)、運転を終えてから味わうのがベターかもしれない。