ハイパフォーマンスカーを開発するサブブランド〜国産車編〜
更新日:2024.09.09
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サブブランドをスポーツカー部門とする例は、メルセデス・ベンツのAMG、BMWのM社、アウディのアウディスポーツなど、ドイツ勢が先行していたイメージだが、ここ数年、国産メーカーもライン生産のサブブランドとすることで、注力している。
文・塚田 勝弘
文・塚田 勝弘
モータースポーツから派生したNISMO、STI
主にモータースポーツを担ってきた日産の子会社であるNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)、SUBARUの子会社であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)が国産サブブランドの代表格で、本格スポーツモデルからスポーティ仕様まで車種やニーズに応じて揃えている。
NISMOは1984年に設立され、日産グループのブランドイメージ向上を目的に、国内外のトップカテゴリーのモータースポーツ競技に参戦し、輝かしい戦績を収めてきた。同時に、競技用ベース車両および競技専用部品の開発、販売なども行っている。
現在のNISMOの市販仕様は、ジュークNISMOが第1弾。2011年12月に開催された第42回東京モーターショーで発表されたNISMOブランド戦略により誕生した高性能プレミアムスポーツバージョンは、その後、第2弾のフェアレディZ、第3弾のマーチ、第4弾のGT-R、第5弾のノート、第6弾のセレナ、第7弾のリーフとラインナップを拡大している。
さらに、日産とオーテックジャパンによる新プレミアムスポーティブランド「AUTECH(オーテック)」を立ち上げ、NISMOよりもどちらかというと大人向けのブランドとすることで、2本柱による戦略を推進している。なお、第1弾はセレナAUTECHで、第2弾はノート、第3弾は2019年1月発売のエクストレイルだ。
NISMOは1984年に設立され、日産グループのブランドイメージ向上を目的に、国内外のトップカテゴリーのモータースポーツ競技に参戦し、輝かしい戦績を収めてきた。同時に、競技用ベース車両および競技専用部品の開発、販売なども行っている。
現在のNISMOの市販仕様は、ジュークNISMOが第1弾。2011年12月に開催された第42回東京モーターショーで発表されたNISMOブランド戦略により誕生した高性能プレミアムスポーツバージョンは、その後、第2弾のフェアレディZ、第3弾のマーチ、第4弾のGT-R、第5弾のノート、第6弾のセレナ、第7弾のリーフとラインナップを拡大している。
さらに、日産とオーテックジャパンによる新プレミアムスポーティブランド「AUTECH(オーテック)」を立ち上げ、NISMOよりもどちらかというと大人向けのブランドとすることで、2本柱による戦略を推進している。なお、第1弾はセレナAUTECHで、第2弾はノート、第3弾は2019年1月発売のエクストレイルだ。
STIに加えて、STI Sportを新設定
1988年に設立されたSTI(スバルテクニカインターナショナル)は、ラリーやニュルブルクリンク24時間レースなどのモータースポーツ活動に加え、STI仕様としてコンプリートカーをリリースしてきた。
90年代に入ると、レガシィ ツーリングワゴンSTi、2000年代に入り、レガシィB4 S401 STi versionなどを投入。WRCなどのラリーのイメージを背景に、インプレッサやWRXを中心としたSTi、S20●(●に数字が入る)などの超本格仕様やフォレスターなどのSUVもラインナップ。とくに、S20●シリーズは、台数限定で即完売するほどの大人気ぶりだ。
さらに、レガシィの後継モデルであるレヴォーグに、2016年6月、「STI Sport」を初めて設定した。同仕様は、SUBARUとSTIとのコラボで生まれ、単にスポーティなだけでなく、より上質な乗り味、スポーティ過ぎないドレスアップが施された大人の仕様だ。その後、S4、BRZにも設定されている。
90年代に入ると、レガシィ ツーリングワゴンSTi、2000年代に入り、レガシィB4 S401 STi versionなどを投入。WRCなどのラリーのイメージを背景に、インプレッサやWRXを中心としたSTi、S20●(●に数字が入る)などの超本格仕様やフォレスターなどのSUVもラインナップ。とくに、S20●シリーズは、台数限定で即完売するほどの大人気ぶりだ。
さらに、レガシィの後継モデルであるレヴォーグに、2016年6月、「STI Sport」を初めて設定した。同仕様は、SUBARUとSTIとのコラボで生まれ、単にスポーティなだけでなく、より上質な乗り味、スポーティ過ぎないドレスアップが施された大人の仕様だ。その後、S4、BRZにも設定されている。
トヨタも「GR」シリーズで本格参戦
トヨタも「TOYOTA GAZOO Racing」の立ち上げ以来、市販仕様にも力を入れている。スポーツコンバージョン車シリーズ「G Sports(通称G's=ジーズ)」の第1弾は、2010年のノア/ヴォクシーで、ミニバンが初出だった。
その後、トヨタはドレスアップ中心の「G’s」シリーズから2017年9月、スポーツカーシリーズとして、新たに「GR」シリーズを投入したのだ。つまり、見た目のスポーティ仕様からエンジンまでも手を入れる本格派まで揃えることになる。
具体的には、エンジンチューニングを含めた限定車の「GRMN」をトップに、GRMNのエッセンスを注ぎ込んだ量販スポーツモデルの「GR」、「G’s」に代わるシリーズとして、ミニバンなどにも設定されるお手軽な「GR SPORT」を展開し、さらに、カスタマイズを楽しめるアフターパーツ「GR PARTS」も用意。
コンパクトな「ヴィッツGR」でも想像以上にスポーティで引き締まった走りが手に入るから、ニーズに応じてシリーズを選べるのが大きな魅力だろう。
その後、トヨタはドレスアップ中心の「G’s」シリーズから2017年9月、スポーツカーシリーズとして、新たに「GR」シリーズを投入したのだ。つまり、見た目のスポーティ仕様からエンジンまでも手を入れる本格派まで揃えることになる。
具体的には、エンジンチューニングを含めた限定車の「GRMN」をトップに、GRMNのエッセンスを注ぎ込んだ量販スポーツモデルの「GR」、「G’s」に代わるシリーズとして、ミニバンなどにも設定されるお手軽な「GR SPORT」を展開し、さらに、カスタマイズを楽しめるアフターパーツ「GR PARTS」も用意。
コンパクトな「ヴィッツGR」でも想像以上にスポーティで引き締まった走りが手に入るから、ニーズに応じてシリーズを選べるのが大きな魅力だろう。
ホンダアクセスによる「モデューロX」
ホンダでは、ホンダアクセスによる「モデューロX」が用意されている。S660モデューロX、フリード モデューロXのほか、2018年12月にモデルチェンジしてハイブリッド仕様も追加されたステップワゴン モデューロXも注目モデルといえる。
ホンダというと、カリカリのスポーツ仕様を思い浮かべる人もいるだろうが、「モデューロX」は、毎日気軽に乗れる上質なスポーティ仕様で、ドライバーだけが楽しめばいいという考えではなく、同乗者も快適に過ごせるのが特徴だ。
ホンダというと、カリカリのスポーツ仕様を思い浮かべる人もいるだろうが、「モデューロX」は、毎日気軽に乗れる上質なスポーティ仕様で、ドライバーだけが楽しめばいいという考えではなく、同乗者も快適に過ごせるのが特徴だ。