ハイパフォーマンスカーを開発するサブブランドたち 〜国産車編〜

日産 GT-R NISMO 2018

サブブランドをスポーツカー部門とする例は、メルセデス・ベンツのAMG、BMWのM社、アウディのアウディスポーツなど、ドイツ勢が先行していたイメージだが、ここ数年、国産メーカーもライン生産のサブブランドとすることで、注力している。

文・塚田勝弘

Chapter
モータースポーツから派生したNISMO、STI
STIに加えて、STI Sportを新設定
トヨタも「GR」シリーズで本格参戦
ホンダアクセスによる「モデューロX」

モータースポーツから派生したNISMO、STI

主にモータースポーツを担ってきた日産の子会社であるNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)、SUBARUの子会社であるSTI(スバルテクニカインターナショナル)が国産サブブランドの代表格で、本格スポーツモデルからスポーティ仕様まで車種やニーズに応じて揃えている。

NISMOは1984年に設立され、日産グループのブランドイメージ向上を目的に、国内外のトップカテゴリーのモータースポーツ競技に参戦し、輝かしい戦績を収めてきた。同時に、競技用ベース車両および競技専用部品の開発、販売なども行っている。

現在のNISMOの市販仕様は、ジュークNISMOが第1弾。2011年12月に開催された第42回東京モーターショーで発表されたNISMOブランド戦略により誕生した高性能プレミアムスポーツバージョンは、その後、第2弾のフェアレディZ、第3弾のマーチ、第4弾のGT-R、第5弾のノート、第6弾のセレナ、第7弾のリーフとラインナップを拡大している。

さらに、日産とオーテックジャパンによる新プレミアムスポーティブランド「AUTECH(オーテック)」を立ち上げ、NISMOよりもどちらかというと大人向けのブランドとすることで、2本柱による戦略を推進している。なお、第1弾はセレナAUTECHで、第2弾はノート、第3弾は2019年1月発売のエクストレイルだ。

STIに加えて、STI Sportを新設定

1988年に設立されたSTI(スバルテクニカインターナショナル)は、ラリーやニュルブルクリンク24時間レースなどのモータースポーツ活動に加え、STI仕様としてコンプリートカーをリリースしてきた。

90年代に入ると、レガシィ ツーリングワゴンSTi、2000年代に入り、レガシィB4 S401 STi versionなどを投入。WRCなどのラリーのイメージを背景に、インプレッサやWRXを中心としたSTi、S20●(●に数字が入る)などの超本格仕様やフォレスターなどのSUVもラインナップ。とくに、S20●シリーズは、台数限定で即完売するほどの大人気ぶりだ。

さらに、レガシィの後継モデルであるレヴォーグに、2016年6月、「STI Sport」を初めて設定した。同仕様は、SUBARUとSTIとのコラボで生まれ、単にスポーティなだけでなく、より上質な乗り味、スポーティ過ぎないドレスアップが施された大人の仕様だ。その後、S4、BRZにも設定されている。

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