山道で見かける路面の溝ってなんのためにあるの?
更新日:2018.10.22

ワインディングロードを走行していると、路面に溝のある道路を見かけることがあります。これには、どんな効果があるのでしょうか?
文・赤井福
- Chapter
- 山道での溝がもつ意味とは?
- 縦溝にはどんな効果がある?
- 他にも道路には様々な仕掛けが
山道での溝がもつ意味とは?
山間部の道路では、濡れた路面や積雪などで、スリップなどの事故が発生しやすくなっています。そのような天候に対応するため、急カーブの前や、日の当たりの悪い山の斜面沿いの路面には、縦(進行)方向に溝が設けられています。
この溝が刻む工法を「グルーピング」といいます。路面の溝には、雨や雪などの水分を溝に沿って排出したり、砂や埃などの異物を落とす効果があり、スリップの危険性を少なくするために施されています。
縦溝にはどんな効果がある?
山道で見かける縦溝は、おもに排水効果を狙って施されています。雨や雪が降った際、溝に水が流れることで、ハイドロプレーニング現象を抑制したり、降雨後の路面凍結を防止する役割をもっています。
この縦溝は、横方向へのグリップ力を高める効果があります。その副産物として、明らかに凍結防止の目的ではない地域でも、ドリフト走行や暴走行為を抑止するためにグルーピングが施されている道路もあります。
実際に、私の住む地域でも、人里離れた山間部のワインディングに、縦溝が追加されたというケースがありました。
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