ホンダ 新型インサイトを解説|4年ぶりの復活!

ホンダ インサイト 2018

※この記事には広告が含まれます

先日、ホンダは新型インサイトを2018年の冬に発売することと発表、同時に公式ティザーサイトでは一部の写真も公開しました。

今回は、4年振りに復活する3代目インサイトの情報をお届けします。

文・吉川 賢一

※ 2018年10月時点

吉川 賢一|よしかわ けんいち

モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。

吉川 賢一
Chapter
ホンダ インサイトとは?
新型インサイトの性能
新型インサイトの変貌

ホンダ インサイトとは?

1999年に、ホンダ初の量産ハイブリッドカーとして「低燃費世界No.1」という目標を掲げて開発、発売された初代インサイト。当時、35km/Lという燃費を記録しました。

覚えていらっしゃる方もいるとは思いますが、そのボディデザインは燃費スペシャルとも呼ばれるほどにエキセントリックであったため、販売面では伸び悩み、2006年に生産終了となりました。

リベンジを狙った2代目は、「ハイブリッドカーを、もっと身近に、ひとりでも多くの人へ」との思いから、環境性能、使いやすさ、楽しさ、求めやすい価格などを目標に開発。

プリウスに対抗する戦略価格の189万円で、2009年に発売され、ホンダのハイブリッドカーの象徴になりましたが、プリウス人気には及ばず、2014年に再び生産終了となってしまいました。

しかしホンダは、それらの苦境を乗り越え、3代目となる新型インサイトを、この冬に登場させます。

新型インサイトの性能

3度目の正直をかけた、新型インサイトのパワーユニットは、コンパクトながら2モーターのホンダ独創システムである「SPORT HYBRID i-MMD」と1.5L DOHC i-VTECエンジンと組み合わせたもの。

すでにアコード、オデッセイ、ステップワゴンスパーダに同じシステムが用いられていますが、新型インサイトは燃費性能と上質な走りの両立を実現しました。

アメリカホンダが、2018年6月19日に発表した新型インサイトの燃費は、米国EPA(環境保護局)による都市モードで、23.4km/L。 安全運転支援システムであるホンダセンシングを、全タイプに標準装備されることが明らかとなっており、安全性もしっかり備わっているようです。

ホンダセンシングの主な機能として、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能、歩行者事故低減ステアリング、車線維持支援システム、アダプティブ・クルーズ・コントロール、標識認識機能、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付ACCがあり、いざという時に安心の頼もしい機能となっています。

新型インサイトの変貌

ホンダのセダンラインナップのなかでは、シビックの上位に位置づけられる新型インサイトのボディサイズは、全長4,630mm×全幅1,795mm×全高1,410mm、ホイールベース2,700mm。2代目が、全長4,390mm×全幅1,695mm×全高1,425mm、ホイールベース2,550mmでしたので、新型は2クラスほど上のサイズとなったことになります。 

デザインも大きく変化し、曲線でつながったスタイルから、水平基調のフロントデザインやクーペのようなルーフラインなど、全体的にシャープな印象を強めました。

室内空間はシステムの小型化により快適な広さを確保していて、インテリアは全体的に無駄がない印象です。プレミアムソフトタッチ素材にステッチを施し、上級志向のテイストといえるでしょう。

他には、北米モデルとの差別化を図るため、日本モデルの新型インサイトは、フロントグリルのデザインを独自のものとし、トランクスポイラーを装着しています。

新型インサイトは、乗り心地、デザイン性、安全装備など、あらゆる面で上質を求めた大人のミドルセダンに生まれ変わります。まもなく発売ということですが、現時点では価格や発売日は不明。発売が待ち遠しい1台です。

商品詳細