あおり運転はいつから増えた? 昔からあった?
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
2017年、東名高速道路で、あおり運転がきっかけでご夫婦が亡くなるという、痛ましい事故がありました。これを契機に、日本ではあおり運転が問題視されるようになりました。そもそもあおり運転は、昔からあったのでしょうか?
文・吉川賢一
文・吉川賢一
あおり運転とは?
あおり運転は、後方から不必要に前の車との車間距離を縮めてあおったり、パッシングをしたりして周囲の車を威嚇する行為のことをいい、重大な事故につながる悪質・危険な行為です。
道路交通法上は、車間距離保持義務違反や進路変更禁止違反、急ブレーキ禁止違反等に問われることになります。つい先日は、殺人罪が適用されました。
道路交通法上は、車間距離保持義務違反や進路変更禁止違反、急ブレーキ禁止違反等に問われることになります。つい先日は、殺人罪が適用されました。
あおり運転は昔からあった?
あおり運転自体は、昔からありました。交通事故の原因をまとめた法令違反別交通事故件数の推移を見ると、「車間距離保持義務違反」が1985年に5,867件、1990年が6,961件、1995年に6,734件、2001年に7,794件。
2002年以降は急増し、12,221件、2003年が11,740件、2004年が10,739件と1万件を超えるようになりましたが、最近の2015年には7,571件、2016年には6,690件となっており、昔と同じくらいの件数で推移しています。
2002年以降は急増し、12,221件、2003年が11,740件、2004年が10,739件と1万件を超えるようになりましたが、最近の2015年には7,571件、2016年には6,690件となっており、昔と同じくらいの件数で推移しています。
ドライブレコーダーの普及であおり運転は減少傾向?
日頃運転するドライバーの多くが、一度は、幅寄せされたり無駄にクラクションを鳴らされたりといった嫌な思いをしたことがあるのではないでしょうか。とはいえ、客観的な証拠がないために、それを訴える手段がないという問題がこれまでありました。
ところが、昨今はドライブレコーダーが普及し、それを証拠として提示できるようになったため、危険運転をされた場合にすぐに被害届を出せるようになりました。このドライブレコーダーが抑止力となり、あおり運転が減ってきていると考えられます。
ところが、昨今はドライブレコーダーが普及し、それを証拠として提示できるようになったため、危険運転をされた場合にすぐに被害届を出せるようになりました。このドライブレコーダーが抑止力となり、あおり運転が減ってきていると考えられます。
あおり運転に遭わないように注意!
あおり運転に関しては、危険行為が発覚したら即免停になるなど罰則も強化され、摘発も頻繁に行われています。
それでも、危険運転の標的になってしまったら、頭に血が上っている相手と、同じ土俵に乗らないようにしましょう。ムッとしてもやり返すのではなく、冷静に落ち着いた運転をしましょう。
もし、相手が危険運転を続けてくるようであれば、人のいないところで駐停車するのは避け、警察署やコンビニなど、人が近くにいる駐車場に避難しましょう。
ドライブレコーダーがない場合には、スマホで動画記録をとっておけば証拠になります(ドライバーは運転中のスマホ操作は違反です)。
それでも、危険運転の標的になってしまったら、頭に血が上っている相手と、同じ土俵に乗らないようにしましょう。ムッとしてもやり返すのではなく、冷静に落ち着いた運転をしましょう。
もし、相手が危険運転を続けてくるようであれば、人のいないところで駐停車するのは避け、警察署やコンビニなど、人が近くにいる駐車場に避難しましょう。
ドライブレコーダーがない場合には、スマホで動画記録をとっておけば証拠になります(ドライバーは運転中のスマホ操作は違反です)。
あおり運転は犯罪です。車を運転していて前の車がノロノロ運転をしていると、イライラが募ってくることもあるかもしれません。だからといって、前を走るドライバーにあおっていると思われるような行為は絶対にしてはいけません。
逆にあおられていると思ったときには、なるべく早くその車から離れるのが一番です。残念ながら、あおり運転をしてくる人たちはいます。ドライブレコーダーをつけるといった自衛手段をとっておきましょう。
逆にあおられていると思ったときには、なるべく早くその車から離れるのが一番です。残念ながら、あおり運転をしてくる人たちはいます。ドライブレコーダーをつけるといった自衛手段をとっておきましょう。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。