新型レクサスESに採用!デジタルアウターミラーとは?
更新日:2024.09.09
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2016年の法改正から約2年。ようやく量産車としては世界初となるデジタルアウターミラーを、レクサスが新型ESに採用することを発表しました。機能はもちろん見た目の雰囲気を一変させる次世代のドアミラーとは、いったいどのようなものなのでしょうか。
文・西山昭智
文・西山昭智
ミラーの代わりにカメラを搭載
レクサス ESに搭載されるデジタルアウターミラーとは、ドア外側のカメラで撮影した車両左右後方の映像を、フロントピラー部に設置された5インチのディスプレイに表示するシステムです。
つまり、ドアミラーの代わりに取り付けられたカメラの映像を、車内の液晶画面に映し出し、左右後方の視認性を確保するというものです。
Aピラーの根もとに配置されるデジタルアウターミラーは、先端部にカメラを配置したウインカー内蔵ステー(カメラハウジング)で、大きな鏡面がないぶんすっきりとした印象です。
つまり、ドアミラーの代わりに取り付けられたカメラの映像を、車内の液晶画面に映し出し、左右後方の視認性を確保するというものです。
Aピラーの根もとに配置されるデジタルアウターミラーは、先端部にカメラを配置したウインカー内蔵ステー(カメラハウジング)で、大きな鏡面がないぶんすっきりとした印象です。
レクサスはデジタルを推進!?
実際にドライバーの目線になって車内インテリアを見回すと、左右のフロントピラーにそれぞれ5インチの液晶モニターが搭載され、しっかりと後方視界が確保できていることがわかります。
映し出される映像は、ウインカー操作やリバース操作に連動して表示するエリアが自動的に拡大されるほか、ドライバーが任意で表示エリアを自由に広げることも可能となっています。
また、カメラを取り付けたハウジングは雨滴がつきにくい形状になっているので、これなら雨天時でもしっかりと視界が確保され、安全性も高まりそうです。
さらに従来のドアミラーは、ミラーの裏側に死角がありましたが、デジタルアウターミラーなら視界を妨げる範囲が小さくなるので、斜め前方の視界も確保できることに加え、風切音が低減されることでの静粛性の向上などのメリットが生まれます。
映し出される映像は、ウインカー操作やリバース操作に連動して表示するエリアが自動的に拡大されるほか、ドライバーが任意で表示エリアを自由に広げることも可能となっています。
また、カメラを取り付けたハウジングは雨滴がつきにくい形状になっているので、これなら雨天時でもしっかりと視界が確保され、安全性も高まりそうです。
さらに従来のドアミラーは、ミラーの裏側に死角がありましたが、デジタルアウターミラーなら視界を妨げる範囲が小さくなるので、斜め前方の視界も確保できることに加え、風切音が低減されることでの静粛性の向上などのメリットが生まれます。
なおレクサスのフラッグシップモデルとなるLSでは、すでにデジタルタイプのインナーミラーを採用しています。これは切り替えレバーを操作することで鏡面ミラーモードからデジタルインナーミラーモードへと切り替えることができ、これによって夜間の視認性の確保、リアウインドウのサンシェード使用時の後方視界の確保を実現させています。
このようにすでにLSでルームミラーのデジタル化を実現していたレクサスにとって、サイドミラーをデジタルにするのも必然だったのかもしれません。ただし、室内の液晶画面で左右後方を確認するので、最初はかなり戸惑うかもしれません。
このようにすでにLSでルームミラーのデジタル化を実現していたレクサスにとって、サイドミラーをデジタルにするのも必然だったのかもしれません。ただし、室内の液晶画面で左右後方を確認するので、最初はかなり戸惑うかもしれません。
進化し続けるサイドミラー
フロントバンパーやテールゲートにカメラを内蔵し、センターコンソールの液晶ディスプレイに映し出す機能を持った車はこれまでにもありましたが、サイドミラーそのものがカメラ&液晶ディスプレイに取って代わったのは、このESが初めてです。
とはいえデジタルの進化のスピードを考えると、数年後にはデジタルアウターミラーがスタンダードになっているのかもしれませんね。
とはいえデジタルの進化のスピードを考えると、数年後にはデジタルアウターミラーがスタンダードになっているのかもしれませんね。
デジタルアウターミラー 画像ギャラリー
西山昭智
大学卒業後自動車雑誌の編集部へ入社。アメリカ車を皮切りに輸入中古車やスーパーカー専門誌の編集部を経て独立。現在も紙媒体の自動車雑誌で編集および執筆を行なっている。正規販売ディーラーや中古車専門店などに取材を行なうことが多く、現場でしか聞けない業界の裏話的なものも取り扱い中。好きな車はフランス車。